2017年10月18日

ドラマ「先に生まれただけの僕 #1」大人の視点で伝えても伝わらない十代



さすがに父親初心者とは言えない歳月、
父親をやらせてもらっている。

息子が12歳ですから
もうそう言っていいのかもしれません。

そうは言っても息子は長男、ひとりっこ。

わたしも妻も十代の男の子の親をやるのは
人生初の経験です。

十代の思春期の子の親は初心者。

でも、これまでもそうだったように
慣れないことが当たり前。

手探りで失敗しながらも
自分の経験もフル活用、
新しいこともできるだけ学んで、
経験上も学んだことも
全部そそぎ込んで新しいことに
向き合っていかないといけない。

自分の経験だけでも学んだ知識だけでも
対処できないことは多いです。

ときにはそのどちらも手放して
目の前の我が子の今をあるがまま
見つめないといけないときもある。

・・・いや、基本はそっちの方が多いですね。

わたしたちはどうしても大人目線で
子どもたちにいろいろと教えようとしますが
それは経験しながら自分で得た学び。

それは自分が十代のころに
親や先生たちに言われて理解できたか?

こたえは簡単「NO」です。
ウザいと思っていたり
「わかってるって!」と思ったり、
「それは違う!」と思ったり。

いろいろ思っていたけれど、
大人になる過程で徐々にわかってきました。

それらを、やはり大人として
伝えること、伝えようとすることは
大事ですよね。


わたし
春のドラマを観ているころから
この作品が準備されていることを知り
10学期の1番の注目作としておさえていました。

ドラマ「先に生まれただけの僕」
第1話


を観ました。

総合商社・樫松かしまつ物産の
やり手の営業マン鳴海涼介(櫻井翔)は、
青森にある子会社の赤字経営を立て直して、
本社に戻ります。

ところが次の役職はなんと、
高校の『校長』。

会社が経営する私立京明館高校が
毎年赤字で、鳴海はその京明館高校の
経営再建を任されたのです。

鳴海は戸惑いながらも、
サラリーマンとしては会社の決定に
従うしかありません。

校長に就任した鳴海は
副校長の柏木文夫(風間杜夫)とともに、
教員たちと面談をします。

しかし誰ひとり危機感を持っていない様子。

逆に教育たちは教育の現場を知らない
鳴海に不信感を抱きます。

鳴海はこれまで経験してきた
ビジネスのスキルで学校改革を
目指すのですが完全に孤軍奮闘。

教師の真柴ちひろ(蒼井優)を
連れて近辺の中学や進学塾を周り
営業を始めるのですが
学校運営の現実の厳しさ学校見えるばかり・・・



脚本は福田靖さん。
何やら、「龍馬伝」以来の
新境地となりそうな予感が漂っていますね〜。

「HERO」「DOCTORS最強の名医」
「グッドパートナー」のような
わかりやすい作品とは
だいぶ趣が違うようです。

1話目を観ただけでは
教師モノとも学校モノとも
サラリーマンモノとも言えない。

そういう意味では「CHANGE」の
1話目もどういう話になっていくのか
わかりませんでしたね。

でも日本テレビがフジテレビ月9と
同じような路線を狙うとも思えません。

準備にも時間がかかっているはずですから
とても期待をしてしまいます。

はじめはサラリーマン鳴海の視点で
物語が進んでいきます。

危機感のない先生たちを観ながら
わたしたち視聴者が一般企業の厳しさを
知らない=社会をしらない先生たち
にイライラし始めた頃、

こんどは教育の現場を知らないという
現実がドーンと突きつけられる。

一般の職場は相手も大人です。
ほとんどの場合は相手も社会人経験者。

でも子どもたちは違います。
先生たちはサラリーマンがいう“社会”は
知らずとも(知っている人もいますが)
“大人”として日々子どもたちと接している。

鳴海は社会に出ていろいろと得た気づきを
そのまま熱く生徒に伝えますが
残念ながらそれは自分が大人へと成長しながら
徐々に気づいてきたことです。

子どもたちが今後年月をかけて
徐々に自分たちで
気づいていかないといけないこと。

先生たちはその基礎を育もうと
しているのかもしれません。

でも、だからといって鳴海が
伝えたようとしたようなことを
「どうせ今伝えたって、わからないよ」
と、伝えなくていいのか?

というと、それは違うんじゃないか?
とも思います。

だからわたしは、
自分の息子には10歳になった時を境に
いろいろなことを伝えるようにしています。

「今はまだわからなくていい」
「いつかわかるときがくるから」

という前提で伝えています。
そのやり方が正しいかどうかわからないし
そのやり方でもまだ早いかな…
というようなことまで
伝えてしまっているかもしれません。

それでも、いつか大人への階段を上る途中で
「ああ、そう言えば父が昔から言ってたな」
と感じるときがくると信じて伝えておく。

そういう伝えかたはしておいていいでしょう。
わたしはそのときできるだけ
客観的な事実とわたし自身の物事の捉え方
とは分けて伝えるように心がけています。

難しいですけどね。

これからの数年は、息子も十代ですから
またさらに伝えかたも
一工夫必要なんだろうなと思っています。

熱い思いは必要だけど
それだけでは伝わらない。

社会人も新人教育の経験があると
また十代の教育も
イメージしやすいのかもしれませんね。

        全ての物語のために










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2017年10月17日

ドラマ「陸王 #1」前に失敗したからダメだとわかってる?嘘だね。



わたしは早寝早起きの習慣化に
もう10年以上チャレンジしています。

チャレンジし続けている。

また早起きできなかったか〜
また早寝できなかった〜

そんな思いを何度も何度も繰り返しています。
寝るのも起きるのも毎日のことですから
当たり前ですね。

でも、まったく進歩していないのかと言うと
そんなこともない。

仕事に出る日は必ず5時半には起きています。
10年前はこれが当たり前にできるなんて
思ってもいませんでした。

早寝に関しては、息子が小学生の間は
夜9時〜10時に寝れるようになっていたんです。

しかし、中学生になってからこれが夜11時〜12時
になってしまった。

中学生、高校生で夜9時に寝るというのは
その勉強量と体力と好奇心にとっては
ちょっと現実味がありませんね。

だから、わたしの問題として
改めて早寝の習慣をつくりなおさなければならない。
それが目下のわたしの睡眠に対するチャレンジです。

でも、これも心配はしていません。
なんとか解決策は見いだせるでしょう。

実際、ここ最近は週に何回か夜9時代に
布団に入れる日もつくれるようになってきている。

一進一退を淡々と続けていく。

何が原因で上手くいかないのか?
上手くいくときの条件とはどんな時か?
その状況を創り出すにはどうすればいいか?

失敗した経験が、解決のための貴重なヒントをくれます。

失敗して「やっぱりダメだ」と結論にするから
ダメなのであって、それはただの過程だと思えば
成功というゴールを目指し続けられますよね。



さて、10月期のドラマ、わたしの中の本命
第1弾は土曜日にありました。
先に第2弾のほうから紹介します。

ドラマ「陸王」
第1話


を観ました。

埼玉県行田市にある
足袋(たび)製造会社「こはぜ屋」。

そこの四代目社長・宮沢紘一(役所広司)は、
資金繰りに頭を悩ませていました。

足袋の需要は年々減り、
同業の他社もどんどん廃業していく中、
「こはぜ屋」も取引先に契約を切られたり、
大口のデパートでも
足袋の売り場を3割縮小するとの知らせが…。

ある日、メインバンクである埼玉中央銀行へ、
追加融資の相談に訪れた宮沢。

融資担当の坂本(風間俊介)から、
新しい事業を考えることを提案されます。

足袋をつくり続けることしか頭になかった宮沢は
まさかうちなんかがとその場は軽く流しますが、
実際問題会社はこのままでは潰れます。

そんな折、娘に頼まれて
ランニングシューズを買いに立ち寄った靴屋で
裸足感覚のランニングシューズが目にとまり
足袋製造会社として培った技術が
活かせるのではないかと閃きます。

そんな宮沢に坂本が紹介したのは
スポーツ用品店の店主で
ランニングインストラクターの資格を持つ
有村融(光石研)でした。

有村は愛知県豊橋市で行われる
国際マラソン選手権を見に行こうと宮沢を誘います。

実業団ランナー・茂木(竹内涼真)と毛塚(佐野岳)が
出場することで話題となっている国際マラソン。

宮沢は就職活動が上手くいかずに悩んでいる息子、
大地(山ア賢人)も誘って豊橋へ。

有村の話を聞いて、茂木の走りを観た宮沢は
新しいランニングシューズの開発を決心するのでした…。



「半沢直樹」「リーダーズ」「小さな巨人」
などの制作チームですね。
日曜劇場のヒットメーカーチーム。

原作は同じく「半沢直樹」「下町ロケット」
「ルーズヴェルトゲーム」の池井戸潤さん。

今回は、「リーダーズ」や「下町ロケット」
のような企業の奮闘物語。

展開がわかっていても観たい。
わかっていてもやっぱり熱くなりました。

新しいことをしようとすると
わたしたちの個人の中でも葛藤が生まれます。

変わりたくない自分と
今のままではダメだとわかっている自分。

せっかくやる気を出して動き始めても
数日経つとやる気が無くなってやめてしまう。

潜在意識のホメオスタシス、恒常性の力ですね。

これは組織や家族、人が集まった
コミュニティという存在にも働きます。

プラス思考のガンガン行くタイプの人がいると
真逆にマイナス思考で引っ張る人がいる。

それをどう前に進めていくのか?

こういうときに出てくるマイナス思考で多いのは
今回のドラマのように「前例がない」
つまり過去に成功事例がないということです。

もっと言うと失敗事例はあったりする。

今回も先代が同じようなことをしようとして
失敗した例を持ち出されて反対されました。

でも、前にダメだったからというのは
本当はやめる理由にはならないんですよね。

逆に言えば以前の失敗は財産になる。
「前に〜でダメだったから」
そういう視点はあっていい。

せっかく持っているマイナスを観る視点。
だったら、そのマイナス要因を消したり
克服したり、別な部分で補う方法を考えればいい。

失敗はデータです。貴重な情報です。
このドラマでは過去のチャレンジの痕跡が出てきて
「これは“たすき”だ」と宮沢が言います。

精神論的な日本人向けのドラマですが、
もっとクールに観るとしたら、
その痕跡は何がよくて何が悪いかというデータの
蓄積ですから貴重な情報です。

過去の失敗を理由にするなら
その先にあるのは「だからダメ」という結論ではない。

「じゃあどうすればいい?」
という次の一手への手がかり。

マイナス要素、マイナス視点があるから
次の同じ過ちを回避できる。

マイナス思考があるから、
予測でき得る未来の危機を
可能な限り回避するための対策を取りながら
前に進んでいける。

前にダメだったから?
おめでとうございます。行動したことの証として
データという宝を生みだしたんですね。

じゃあ、次はどうしましょうか?


           全ての物語のために










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2017年10月16日

ドラマ「奥様は、取り扱い注意 #2」みんな人には計り知れない悩みをもっている



息子の夢をひとつ叶えてやりました。

「スタバに行ってみたい。
スタバのプリンを食べてみたい」

買い物に出かける日、
店々が開く10時までの時間つぶしとして
スタバへ。

数ヶ月越しの夢でした。
残念ながら友人に聞いたという
チョコのプリンは季節的に
終了しているとのこと。

代わりにカスタードプリン。
それにホットココアを注文。

並んでいる間、息子は緊張で
強張っていました。

彼にとっては初めての
大人の雰囲気の店だったようです。

「み、みんなセレブかな…」
って(笑)

確かに、普段は節約的な生活なので
わたしたち親もめったに来ない。

というかわたしも
仕事の打ち合わせや同僚との息抜きの時に
たま〜に入るくらいで
ほとんどきません。

だから、息子にはスタバは
セレブが行くところという認識だったのも
わからなくもない…



今シーズンのドラマの中で早めに始まったので
早くも2話目ですね。

ドラマ「奥様は、取り扱い注意」
第2話


を観ました。

某国の諜報員である過去を捨て
日本で普通の主婦として
暮らている伊佐山菜美(綾瀬はるか)

夫との関係がイマイチうまくいかない…
という同じ悩みを持つ主婦仲間の
優里(広末涼子)と京子(本田翼)と一緒に、
町のカルチャースクールに通いながら
女子力を磨く日々が続いています。

その日は夫をその気にさせるために
艶っぽく着物を着こなしてやろうと
「着付け教室」に通っていました。

人一倍センスの無さを披露してしまった菜美。

色香漂う受講生・夏希(高岡早紀)から
着付けの仕方から女性らしい所作まで
「いろいろと」教えてもらうことになります。

一方、夏希の前には、
彼女のある過去を知る男が現れます。

数日後、街に元AV女優が済んでいるという
ビラがばらまかれるのでした。

京子が夫のAVの隠し場所から夏希の作品を見つけ
菜美たちに報告に来ると、菜美には
なんとなく察しがついていました。

3人は夏希宅を訪れ話を聴くことに。

しかし、その翌日…



相変わらず色っぽい高岡早紀さんですが、
広末涼子さんも綾瀬はるかさんも
本田翼さんもキレイですよね…

こんな奥さまたちが揃っている街なんて
男たちが病気になります(笑)

なんてことを言ってると妻のみならず
近所の奥様方まで敵に回しそうですね。

このドラマの奥さまたちの
活躍の舞台は今のところ自分たちの街です。

この街がまた、閑静な住宅街どころか
“高級”住宅街です。

どのくらいの年収の人たちが住めるんだ?
こんな住宅街・・・

なんて思いながら観ています。
こんな街や家に住めるのに何で悩みなんか
抱えてるんだよ、もっと人生楽しめよ。

なんてヘンな反感持っちゃうくらい。

でも、夏希が過去の職業のせいで
特異な人に観られても普通の悩める主婦であるように
この街に住まう人たちみんなが
一般的な家庭から見れば裕福に見えるのに
普通の悩める人たちであることもまた
代わりが無いのでしょう。

自分たちの住む世界が常識というか基準になる。

息子にとっては、そういう意味で
スターバックスにいける人はセレブだったんですね。

でも、実際にわたし自身も
毎朝スタバのコーヒーカップを持って
出勤している人たちを観ると
「金持ってるんだろうな〜」なんて思っちゃう。

自分の時間を創り出すために
なんとかマクドナルドのコーヒー代
¥100をねん出しています。

朝マックの人たちからすれば
朝スタバの人たちはお金持ちに見える。

そういう生活をしているのが
いつの間にかわが子の感覚にも
刷り込まれてしまっていたんですね。

そんな息子も、学校ではお金持ちだと
思われているそうです。

立派なマンションに住んでいるからだそうです。
確かに近所では一番ではなくても
在る程度立派な方かな…

でも、賃貸だし、それなりに払ってるから
出ていくお金が多いのだ〜!!

って、結局みんな誰かから見たら
幸せそうで、その実自分たちの生活には
色々な問題を抱えているんですよね。

だから、みんな自分の中に
幸せ力を見いだす必要があるんです。

          全ての物語のために



金城一紀原作作品






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2017年10月15日

「アウトレイジ ビヨンド」肩書が人間関係を邪魔してない?



高校時代、学校の締め付けが苦しくて
とてもストレスを感じていたようです。

ようですというのは、
当時は当時で友達もできそれなりに
楽しく過ごしていたのですが
卒業してから夢に出てくることが
多くなったからです。

夢の中では失敗をしたわたしが
とうとう学校を追い出されるという
いつもおきまりのパターンです。

わたしの失敗というのはその時々で
違っていたりします。

教科書や体操服を忘れたり
月に一回の定期考査の直後の風紀検査なのに
髪を切り忘れていたり・・・

それに気づいて生きた心地がしない。
この時点では悪夢です。
でも、ここでは目がさめない。
夢は続きます。

いよいよ退学することになったわたしは
みんなが授業を受けている校舎を
金網の外から眺めながら学校を後にする。

この先どうなるんだろう・・・
不安はたしかに大きいのですが
それよりもなによりも
何とも言えない開放感がある。

もう先生たちの顔色なんかどうでもいいし
友人たちに対しても学校での関係には
関係なく、ひとりの人間、
自分自身として向き合うことができる。

寂しさでチクリとはしている胸の中で
俺は自由だ!と叫ぶ。

そこでいつも目がさめます。



続編が公開される前に前作をテレビで
放送してくれるのはとても嬉しいですね。
劇場へお客さんを呼ぶのにも絶対的に
効果あるでしょうし。
「西遊記はじまりのはじまり」も
地上波でやってくれないかな〜

「アウトレイジ ビヨンド」

を観ました。

5年前、ヤクザ界での生き残りを懸けた
壮絶な権力闘争を起こした暴力団、山王会。

彼らは関東の頂点を極め、
政界にまで勢力を広げていました。

彼らの壊滅を目指す刑事の
片岡(小日向文世)は、
関西最大の花菱会と対立させるべく
画策します。

そんな中、遺恨のある池元組の
木村(中野英雄)に刺されて
獄中で死んだことになっていた
大友(ビートたけし)が
出所してきます。

片岡は木村と大友を焚き付けて
花菱会と手を組ませ山王会への
恨みをはらさせようと企み・・・



わたしの感覚としては1作目よりも
遙かに面白かったです。

なぜなら大友が組織から飛び出した後の
お話だから。

わたしはスカッとしました。
というか、この作品のストーリーの
方向性が見えてきたことですでに
スカッとしていました。

3作目はどうなっていくのでしょうね。

組織の中で働いている多くのサラリーマンが
スカッとするようなシリーズなら良いけど、
でもまあ描いている世界が世界ですから、
悪いことをしまくった人がハッピーエンド
ってのもちょっと考えにくい。

でも、観てみたいですね〜

さて、わたしが観ていて嬉しかったのは
大友と木村の関係です。

1作目のラストで木村に腹を釘のようなもので
刺されてしまう大友。

でも大友は片岡に語りました。
あれはもともと筋を通しにきた木村の顔を
切りつけた自分が悪いんだから
木村を恨んではいないと・・・

片岡が出所した大友に木村を会わせると
大友は第一声「木村さん」と呼びます。

これがわたしのもっとも好きなシーンです。

ヤクザでも組長でもなく、
ひとりの人間として
同じようにひとりの人間である
目の前の男に当たり前の敬意と礼節を払う。

この後の二人の関係も悪くはないです。
ラストで「大友さんの使いの方が
みえてます」と言われたときの
木村の笑みもほっこりしました。

でも、因縁の二人が再開した瞬間の
第一声「木村さん」ほどすがすがしい
シーンはない。

1作目だけを観た段階では
面白くはあったけど好きな作品では
ありませんでした。

でも、この1シーンがあるだけで
好きなシリーズになりました。

もう、「全員悪人」の映画ではありません。

2作目のほうが断然面白い。1作目は序章です。
大友、木村も含めてほとんど悪人だけど(笑)

この大好きなシーンのときの大友は
出所したてで身の振り方も決まっていない
ただの男でした。

もうヤクザに戻るつもりもない感じ。

どこそこの組を背負った誰それ・・・

つまり肩書きが一切ないんですね。
何も背負っていないひとりの人間。

だから素直に木村を同じひとりの人間として
向き合うことができたのかもしれません。

わたしは会社でも他の関係性の中でも
組織や命令系統がある以上は
もちろん全体の仕事が前進するように
それに従いはするのですが、
一つだけ決めていることがあります。

人を肩書きで呼ばない。

先輩も後輩も上司も部下も関係なく
「○○さん」と名字+さんづけで呼びます。

自分はこの人をひとりの人として観る。

自分なりのけじめと敬意の払い方です。

普段の職場は在る程度大きな企業ですが
全体的にそういう風土があるので
そんなに大したことをしているわけでは
ありませんが、

他につき合いのある会社の手伝いをするときは
ちょっと事情が違います。

そこでは、例えば「支社長」なんて
従業員は当たり前のように肩書きで
呼んでいたりする。

わたしはそれは絶対にやりません。

例えば誰かがわたしに
「支社長に伝えておいてください」
といわれると
「わかりました○○さんに伝えておきます」
と返答する。
本人を呼ぶときももちろん「○○さん」です。

わたしは器用ではないので
肩書きを使うとその人を人として
捉えられなくなる。

人間関係の邪魔になるんですね。

だから、これだけは自分ルールとして絶対。
郷にいっても郷に従わない。オレに従う。

家族の呼称は別ですけどね。
これは肩書きとはおもっていない。
むしろ親しみを込めて
「お父さん」「お母さん」「おばあちゃん」
あるいは「お義父さん」「お義兄さん」
と呼んでいる。

とてもパーソナルな感覚の問題です。
でも・・・

もしも、あなたが悩んでいる人間関係で
そこに肩書きが存在していたら
合う合わないは試してみないとわかりませんが
一度考えてみたらどうでしょう。


          全ての物語のために










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2017年10月14日

「アウトレイジ」組織を楽しめる?



わたしが「踊る大捜査線」という
シリーズにハマったのは
学生の頃でした。

テレビドラマの刑事に憧れて
脱サラして警察官になった
青島俊作(織田裕二)が
念願の刑事になり、
胸を躍らせてやってくると、
そこは前に働いていた企業と
全く変わらない。

縦割りの組織構造の中で
もがきながら、周りに疑問を呈しながら
自らもその組織に慣れつつ成長していく。

そんな様子がそれまでの刑事ドラマとちがって
非常に面白く描かれていたんですね。

だから世間でも大ヒットした。

でも、組織論に共感したサラリーマンと
わたしが感じていたおもしろさは
やっぱり違ったんだろうなと思います。

なぜならわたしは当時学生だったから。

自分が組織の中で生きていく覚悟が
完全にできていればまた
それなりに楽しめるのでしょうが、
最近はちょっと嫌煙しがちです。組織論。

それは「半沢直樹」でピークでした。

あれで、そんなに組織にしがみ付く必要あるか?
って本気で思ってから、視点がだいぶ
変わってきました。
いやいや、警察も銀行も
組織で働いてくれる人がいなきゃ困るんですよ。

これはわたしの個人的な生き方の問題。



「コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」
の最初の2シーズンを慌てて観たのと
同じ様な理由でこの作品も観れました。

「アウトレイジ」

を観ました。

関東一円を取り仕切る巨大暴力団組織、
山王会組長の関内(北村総一朗)が
若頭の加藤(三浦友和)に、
直参である池元組の組長・池元(國村隼)の
最近の行動について苦言を呈します。

池元は直系ではない村瀬組と
勝手に杯を交わしていたのです。

加藤から村瀬組を締め付けるよう
命令された池元は、配下である
大友組の組長・大友(ビートたけし)に
「ちょっとした小競り合いをしてるように
見せれば良いだけだからさ」と
その厄介な仕事を押し付けます。

しかし、やられたらやり返すヤクザの世界。
闘争は激化し、ヤクザ界の生き残りを賭けた
壮絶な権力闘争が幕を開けてしまい・・・



現在公開中の3作目「アウトレイジ最終章」の
公開記念で1作目と2作目が地上波で
放送されました。

3作目まで作られるということは
それだけ反響があったということですから
わたしも気になってこの機に
観てみることにしました。

もともと1作目から評判は聞いていたので
意識はしていたのですが、
やはり子供がいると後回しになっちゃいます。

特に北野武作品は暴力を暴力として
描いているものが多いので
その中でも「全員悪人」なんてキャッチコピー
でヤクザの抗争ストーリーとなると
さらに観れる機会は減ってしまいます。

R15指定ですからね。

感想としては、かなり面白かったです。
見始めたらとまらない。

というか、わたしは初期の数作品しか
北野武監督作品を観たことがないのですが、
作風がまったく違っていて
イメージがガラッと変わりました。

これまでは静かにストーリーが流れていく
イメージでしたが、これは明らかに
テンポのいいエンターテイメント作品です。

そして、一番面白いのは
ヤクザの抗争ストーリーではあるのですが
出てくる人たちの職業や肩書き
会話の仕方や暴力を外してみると
どこの組織でもあるダメ上司問題・・・

なるほど〜。これは多くの人が
面白く観れるはずだと納得しました。

ダメ上司問題というか組織の問題ですかね。

北野武さん演じる大友さんが
現場に近い中間管理職。

本来、組織をしっかりと機能させるためには
命令系統というのは必須です。

トップダウンが機能しないと
組織機能がそもそも意味をなさない。

でも、その組織を健全に運営するためには
情報の風通しをよくして、
現場の人が納得しながら仕事をできるように
部下の不満をしっかりと吸い上げて
健全化対策を打ち続けていかなければ
結果的に組織がダメになります。

上が「雇ってやってるのだから
なんでも言うことを聞きなさい」
だと下の人はついて行かない。

だからこれは普通の企業の話ですが
部下が上司に上司はさらにその上に
しっかりと抗議したり意見したりできる
組織文化を信頼関係の中で作る必要が
ありますよね。

でも、そういうことを言うと
あまり組織では、というか
上の人たちからはとくに邪魔がられる。

みんなやっぱり面倒は嫌いですからね。

それでも組織で生きていくと
覚悟を決めるのなら
組織の健全化のために戦い続ける
覚悟をするのか?
組織がダメになって倒れるまでは
なんとかダメ組織流に流されていきるのか
その結果も含めて自分で選ばなければ
なりませんよね。

わたしはどちらも選ぶつもりがないので
あがいています。


       全ての物語のために










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