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2019年01月03日

小説「終物語(オワリモノガタリ) 上 第二話 そだちリドル 講談社 西尾維新 著」戦意喪失させる態度



クレーム対応をしていると
本当に怒っている人は
その人が正しいと思っていることを
こちらが理解すれば落ち着きます。

不当な要求をしてくる人も
その人が何に主軸を置いているかは
こちらが理解をすれば
対処ができるようになります。

相手の正義を知る。

それに必ずしも同意する必要はありません。

怒っている人なら
「あなたの正義はこうなんですね」
と理解したことを伝えてあげればいい。

「そうなんだよ!」とこちらが理解した
ということが伝わるだけで気持ちが
収まっていきます。

怒っているのではなくて、怒って見せている人。
意地悪で無理難題をいっているように
思える人たちにも、

その人にとっての正義を理解することは
とても有効な手立てです。

「あなたの正義はこうなんですね」

とその人たちに提示することはしませんが
その人の正義を理解して
こちらが冷静に対処していると
意地悪な剣がはがれていきます。

相手の正義を決して傷つけず
尊重しながら出来ないことは出来ない
という前提で話を聴く。

これで、意地悪がなりをひそめることが
実際に在るんですね。



小説「終物語(オワリモノガタリ) 上」
第二話「そだちリドル」
講談社 西尾維新 著


を読んでいます。

忍野扇と1年生の時の学級会について
思い出した阿良々木くんは

同時にその日以来こなくなった
老倉育のことも思い出していました。

その翌日学校に行くと
二年間休んでいた老倉が
阿良々木くんの机に座っています。

過剰な憎悪で阿良々木にからむ老倉。

「自力で沸騰したと思っている水が嫌い」

そう言って、自分が何でできているかを
自覚もせず幸せそうにしている
阿良々木くんを罵っていると
戦場ヶ原ひたぎが登校してきます。

阿良々木くんの手にボールペンを刺した
老倉を観て静かに激昂する戦場ヶ原。

言い合いの末に老倉と戦場ヶ原は…

放課後、老倉の言葉が気になって
母校である七百一中学校を訪れた
阿良々木くんとお供の忍野扇。

阿良々木くんがかつて使っていて
いまは他の誰かがつかっている
下駄箱を開けると、
そこには中学一年生の阿良々木くん宛の
封筒が三通入っていて…



この、「終物語 上」という本は
これまでの物語シリーズと少し趣が違います。

老倉育というキャラクターと
阿良々木くんの関係性があっての
このお話ですからまあ仕方がないのですが
これまでのように冒険をしたり
怪異と向きあったり、バトルを繰り広げたり
そういう描写がありません。

ほとんどが会話と回想だけで展開されます。

それでも「おうぎフォーミュラ」
「そだちリドル」「そだちロスト」
の三話で成り立っていて
結構なボリュームがあります。

そして、これまで通り、やっぱり
読んでいると引き込まれてしまいます。

『自力で沸騰したと思っている水が嫌い』

阿良々木くんは数学が得意です。

でも、その数学を教えたのはアタシでしょ?
…みたいな気持ちを
老倉は持っているのでしょう。

でも阿良々木くんはそんなことは忘れて
楽しく高校生活を送っている。

本当はもっともっと深い闇があって
それが老倉をあんな憎悪の塊に
しているのですがまだまだ
阿良々木くんはそのことには気づいてません。

相手の正義を知らないと戦えない。

そういう阿良々木くんに対し
扇ちゃんは、相手の正義を知ることで
逆に戦えなくなったり
相手が正しいなんて思ってしまったり…

そんなふうになるのは愚かだと
考えているようです。

確かに相手の主張を理解すると
相手の正しさや気持ちが理解できて
対立できなくなることがあります。

お人好しほどそうなるのかもしれません。

わたしもそうですが、
自分の意見が常に正しいわけではない…とか、
自分には気づいていない視点があるかも…とか、
考える癖がある人は
まさに、相手の正義を知ると
逆に戦えなくなったりすることもあります。

でも、阿良々木くんが老倉との関係を
修復していこうとするように
やっぱり戦わないといけないことなんて
本当にわずかだったりします。

そもそも、対立する必要なんてあるの?
ということのほうがほとんど。

だったらやっぱり
相手の正義をしることはとても有効です。

こちらも戦う気を殺がれるけれども
相手もささくれた気分が殺がれていく。

老倉と向き合う阿良々木くんは
自分と向き合いながら自分と「闘い」ます。

自分と「闘い」ながら老倉と向き合います。

彼の在り方は上手くいっていない
関係性の相手がいて悩んでいる人には
とても勉強になるはずです。


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posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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