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2018年09月10日

小説「忍物語(シノブモノガタリ) しのぶマスタード 西尾維新 著 講談社」学校でウンコを恥ずかしがることが恥ずかしくなった時



小学生の時、
学校でウンコするのが嫌でした。

恥ずかしかった。

その感覚はわたしの場合、
中学生でピークでした。

誰かが大便用の個室に入っていると
わざわざ床に顔を近づけて
ドアの隙間から便座に座っている
誰かの足が見えるのを確認して、

「誰かウンコしとお!」

と大きな声で冷やかしたり
笑ったりする学友がいました。

そういうのを観ていると
尚更、学校でウンコしづらくなる。

そういう冷やかしくんがいなくても
やっぱり学校でウンコするのは
小学生のころから
恥ずかしかったわけですから
年齢的に思春期に入り始めたころ…
だったんでしょうね。

でも、高校生になると
思春期真っただ中なのに、
ウンコをしている人を冷やかす感覚を
逆に恥ずかしいと思えるようになる。

ウンコすることを恥ずかしいと思う自分を
「子どもだな…」と思って
子どもでいることが恥ずかしい…
という感覚に変わりました。

自分でも不思議でした。

カードの裏と表が自然と入れ替わったような
自分の心境の変化。

何かキッカケがあったわけではありません。

ただ自然とそう思えていた自分を感じて
ああ、こうやって成長していくのか…
と、人間と言う生き物の
自然な成長を初めて意識したのが

わたしにとっては学校でのウンコでした。

たった一年、他に自分の中で
何が変わったわけでもないのに
中学生とはちがうお兄さんになった…

たかが一年、されど一年。

それは成長著しい十代特有のこと…
本当にそうなのでしょうか?



久しぶりに西尾維新さんの文章を読みました。
きっと国語の成績良かったんだろうな〜と
思わされる言葉遊び文章。
それが読みやすくてテンポも心地いい。

小説「忍物語(シノブモノガタリ)」
「第一話 しのぶマスタード」
西尾維新 著 講談社


を読みました。

高校三年生になる前の春休みから、
様々な怪異と関わり続けてきた
阿良々木暦くん。

無事に?高校を卒業し、
国立曲直瀬(まなせ)大学に進学。

平穏な日々を送っていました。

そんなある日、阿良々木くんは
怪異の専門家の元締めにして
名んでも知ってるお姉さん、
臥煙伊豆湖(がえんいずこ)に
呼び出されます。

言われて出向いた先は直江津総合病院。

そこでベットの上に横たわる
人間の木乃伊を見せられます。

なんでもその木乃伊は阿良々木くんの母校、
私立直江津高校に通う
現役の女子生徒。

そんな姿になったのは
吸血鬼に血を吸われたからだと言われます。

そして、まだ生きていると。

阿良々木くんたちは
連続吸血事件を追って
調査を始めることに・・・



「物語シリーズ」は総評すると、
自分と向き合って成長する青春小説。

特にメインの高校生編は
そう受け止めています。

ただし、会話劇というか
言葉遊び劇というか
とにかく言葉が躍るという躍動感を
作者自身が楽しむと言う楽しい娯楽小説…

という全体を通したスタイルは
一貫しながらも、
お話の種類はもう、なんというか
自由自在、変幻自在です。

時にミステリー的だったり、
時に文学的だったり、
時に大活劇だったり、
時に格闘アクションだったり、
時にタイムスリップアドベンチャーだったり…

よくできている…というより
よく好き勝手に楽しめるようにできている…
と言う感じ。

だから、軽く読めるお話も在れば
自分自身を突きつけられて
一緒に成長できる時もあるし、
涙があふれて止まらない感動作もある。

個人的には「僕のヒーローアカデミア」に
ハマる前に原作も全て揃えた作品。

息子に買ってやった父親推薦図書
ではありますが、わたし自身が
大好きになったからやれることです。

文学にもサブカルチャーにも精通し、
若い感性と大人の視点も持っている
西尾維新さんだから書けるもの
だと、偉そうにも評価しているわけです。

さて、今回の作品は、
どちらかというとライトに楽しめる
ミステリーっぽいお話でした。

お友達の神様少女、八九寺真宵ちゃん、
もと鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼、
キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード
だった幼女、忍野忍。
式神童女、斧乃木余接。
なんでも知っているお姉さん、臥煙伊豆湖に
あのお姉さんや、神原駿河ほか
直江津高校女子バスケットボール部の面々。

阿良々木ハーレムがどんどん出てきて
萌え系アニメっぽい要素もふんだんに
詰め込まれた大学生編の第一話。

そう、高校生じゃなく大学生の阿良々木暦くん。
こよみん。

最後に彼自身が自分の成長について
思いを巡らせます。

一年前、高校三年生になる前の春休み。
吸血鬼に出会って一変した人生。

それからとてつもなくいろいろな
経験を経て成長したつもりだったけど
それも一年分の成長でしかない。

高校三年生から大学一年生になった。

その程度の成長でしかない。
そういう回想です。

でも、わたしにもその感覚はとてもわかる。
今、43歳にして、学校に通っていた
10代の自分と何がそんなに変わるか?

と思っている部分も多いです。

いや、正直に言うとここ数年は
あのころと比べるとだいぶ大人になったな
と思える部分も結構出てきました。

そう思い始められるまで
成人してから20年ほどかかった…

いま振り返れば、やっと思えるけど
じゃあその数年前と今を比べるとどうか?

あまり変わりがありません。

成長ってそんなものなんですね。
ほとんどその時々は感じられない。

でも、コレは感傷的なアレではなくて
リアルに現実として、生きる理由になるくらい
リアルな明日のために

わたしにもあなたにも再確認して欲しいですが
着実に着実に成長しているんだってことです。

やっと20年前の自分とは違うと言える。

少年ジャンプのマンガを楽しみにして
発売日に軽くなる足を感じながら
書店へ急ぐ…

これも、一度卒業して、一巡して
「取り戻せた」感覚ですが
取り戻す必要があるということがもう
成長した証でしょう。

そうやって、今は息子の成長を見守っている。
その息子でさえただ素直だったころを終え、
思春期、反抗期、親離れの真っただ中です。

わたしも男として元少年として
大人として親として、もしかしたら夫としても、
成長しなければならない。

たかが一年の成長、されど…です。

だから進まない、変わらないもどかしさで
投げ出さず、コツコツ、コツコツ
生きて行きたい。

生きてきた人生が愛おしいし、
この先がとても怖くて楽しみでわくわくです。


           全ての物語のために



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posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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