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2018年04月10日

「デッドプール」エラそうな親、先生、先輩、上司、社長・・・になっていませんか?



親や先生、上司、先輩、社長。

そういう立場にいる人たちの中で
「わるい意味での自信」
を持っている人は信用できません。

自信を持つというのは大切なこと。

また自信を持っている人を見ると
頼りがいも感じます。

しかし、どうでしょう?

おれは完璧な親だ!
おれは上司だからえらいんだ!
社長のおれに逆らうな。
お前、先輩のおれにいつから
逆らえる身分になったんだ!

そんな人たちを、あなたは信用できますか?

先日放送された
「ドラえもん」と「クレヨンしんちゃん」の
3時間アニメスペシャルでは
「クレヨンしんちゃん」の昨年の映画が
メインで放送されました。

そして、「ドラえもん」は通常エピソードが
少しだけ長めに放送されました。

その中のひとつに、
のび太がスーパーヒーローに憧れて
ドラえもんにおもちゃのヒーローセットを
出してもらう話がありました。

空も飛べるし、力も少しだけ強くなる。

のび太は困っている人を助けようと
息巻いて飛び出していきますが
困っている人はなかなかいない。

そのうち人が困るような状況を
今か今かと待ちわびるようになります。

のび太は、人を助けてありがたがられて
崇められたいんですね。

残念なことに、そんな彼は
変なコスチュームを着た、
もっとも怪しいやつとして
噂が広まってしまいました。

「ドラえもん」らしいエピソードですが
笑えない大人がいっぱいいる。

おれはヒーローだ、どうだ凄いだろ!
崇めなさい!感謝しなさい!従いなさい!

おれは親だ、先輩だ、上司だ、社長だ!
と悪い自信を持っている人は
「下々のひと」が自分の権威を
尊重しないと不機嫌になったりします。

それが悪い自信です。
本物の自信なんかじゃない。

むしろ自信のなさの裏返しで
それに自分で気づけた人から
成長して行くものですが
残念ながらそんな気づきを得られるかどうかも
当人次第。

逆に自信なんて持っていない人の方が
遙かに信頼に足る人として見込みがあるなんて
場合も多いですよね。

「僕のヒーローアカデミア」の主人公
緑谷出久くんはその典型でしょう。

じゃあ、ヒーローになったとき・・・
親になったとき、上司になったとき、
社長をやるとき、先輩として向き合うとき、

自信は要らないのか?

それもまた違います。



弟がマーベルの映画でディズニー系の
アベンジャーズシリーズとなった
「スパイダーマン ホームカミング」と
まだ20世紀フォックスに権利があって
アベンジャーズとは交わらないシリーズ
「X-MEN アポカリプス」を
録画してくれているはず。
それを受け取る前に自分で録画したこれ、

「デッドプール」

を観ました。

赤いコスチュームの男が
悪党と追ってハイウェイで
銃撃戦や格闘を繰り広げます。

一見ヒーローのようにも見えますが
言動からするとヒーローらしくありません。

彼の名はウェイド・ウィルソン
(ライアン・レイノルズ)。

元は優秀な特殊部隊の傭兵として
活躍していましたが、
その後は悪者を気まぐれに痛めつけて
金を稼いぐ商売をしていました。

すっかり正義のヒーローではない
クレイジーな世界の住人であることを
自覚しているウェイド。

しかしそんな彼にも
運命の女性との出会いはやってきます。

彼は恋人との結婚も決まり幸福の絶頂に。

しかし、いきなり末期ガンだと診断されます。

そんな彼に目を向けたある組織に
ガンを根治できると聞いたウェイド。

恋人が苦しむ姿を観たくなかったウェイドは
彼らの人体実験に参加することになり…



マーベルと20世紀フォックスの
「X-MEN」シリーズのスピンオフ作品ですね。

仮面ライダーみたいな設定です。

異常な実験をされてミュータントの
能力に目覚めてしまい、
自分に力を与えた悪の組織に立ち向かう。

15歳以上が鑑賞可のR15指定作品
ということで15歳未満の息子がいる
わが家では自然と後回しになっていました。

2月のWOWOW15日間無料のときに
撮り溜めたライブラリーに
入っていました。

春休み。夜型の生活になっていた息子と妻が
起き出すはるか前の早朝に鑑賞できました。

感想から言いますと、面白い!
非常に良くできています。

オープニングクレジットからふざけていて
役者や監督のことこき下ろすような
テロップが流れますが
脚本家だけは「本物のヒーロー」
と紹介されました。

作っている人たちもそれだけ
敬意を払っているんですね。

ヒーローらしからぬヒーロー。

セックスとバイオレンスの描写がどギツイ。
エログロヒーローみたいな前宣伝でした。

それでも観た人たちの評判はよかったので
ずっと気にはなっていました。

今回観れて良かったです。
脚本はとてもスマートですね。

若干、バイオレンス描写がエグいです。
ブラックユーモアだったりもして
不愉快になる人も中にはいるかもしれません。

でも、「キル・ビル」なんかとは
比べものにならないくらい
良心的な作り方。

後はセリフでしょうか?
性的な下品なジョークを連発するので
そのあたりがR15指定なのでしょう。

わたしが一番好きだったのは
ウェイドの人間性。

主人公ですから観客が共感できないと
なかなかついていけないでしょう。

それをどう表現するのか?

ウェイドが退役後に
どういう生活をしていたか?

その描写で彼の人間性は見事に
表現されていました。

友人がバーテンをしている店が
発注元のになって
困っている人の依頼を受け
悪党を懲らしめる。

ストーカーにつきまとわれている少女が
依頼人の時、彼はストーカーを
懲らしめますが、そのストーカーも
ちょっと行きすぎただけで悪人ではない。

それを感じ取ったウェイドは
ちょっと懲らしめるだけ。
もう2度と彼女に近づかない程度に。

でその少女はウェイドに
「あなたはヒーローよ」と感謝しますが
ウェイドは「いやいやそれはない」
と完全に否定します。

戦場で人を沢山殺し、
暴力しか取り柄のない自分。
今やっていることは人助けではあっても
金をもらって法を犯して暴力をふるう
最低の稼業。

そんな風に思っているのでしょう。

仕事を終え友人の店に行ったウェイドは
あの娘にお金は返しておいてくれと
頼みました。
決して幸せに育ってきたわけではない
そんな少女がなけなしのお金で
頼ってきたわけですから受け取れないと。

なるほど・・・でしょ?

まあ、エンターテイメントですから
全編通すと矛盾は沢山ありますが
ウェイドという人物に共感できる
土台はほんの数分のそのエピソードで
非常によく固められています。

そんなウェイドをプロフェッサーが建てた
「恵まれし子らの家」のX-MENは
正義のヒーローにしたいようです。

正義を重んじるヒーロー。
彼らの正義からはやはりウェイドは
逸脱しているんですね。

X-MENは自分たちの力に責任を持ち
正義を為せるヒーローたらんとしている。

自分がヒーローだと自覚しているんです。

しかし、ウェイドは自分のことを
ヒーローなんて柄の人間じゃないと
どこか蔑んでいます。

でも彼の行いは困っている弱い人を
助けるという活動。

何が悪で何が善か・・・一応は・・・わかっている。

わたしは親ですが自分の在り方が
完璧だなんて思ったことは
一度もありません。

うまくいってよかった〜!
と胸をなで下ろすことはあっても
いつもいつも、日々の出来事に
何が正しいかなんて答えは出せないまま
迷いながらおっかなびっくりで
父親をやっている。

でも、ひとつだけ自分で決めたのは
覚悟だけは持つということ。

自信じゃないんです、覚悟。

迷っても悩んでも、間違っても、
軽蔑されても嫌われても
親で在ろうとし続ける覚悟。

結婚するときと同じですよね。

かといって何でもかんでも自信がないと
オドオドしていたり
引っ込んでいてもいけない。

わたしはもう少し自信を持てる
親にならないといけないなとも思っています。

でも息子に対して親の絶対的権力を
理不尽に振りかざすことは
滅多にありません。

息子に本当に危険が及びそうな時くらいです。

本当の親は、本当のリーダーは
上から押さえつけて威圧して
俺の言うことを聞けという人間では
ありえない。

それはリーダーもどきです。
親もどき、上司もどき、先輩もどき、
社長もどきです。

理不尽になりえる力を持つ資格があるのは
本来はそういうことを知っている人
そういうことの難しさを学んで
成長していこうとする人だけ。

ヒーローの特殊能力と
まったく変わらないんだと思います。


         全ての物語のために








posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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