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2017年02月24日

「ランナウェイ/逃亡者 (2012)」何よりも強い、幸せに生きようとする動機を手に入れた幸運



話題のフジテレビ系列のドラマ「嫌われる勇気」は
刑事ドラマですが、2013年にベストセラーとなった
「嫌われる勇気」というアドラー心理学に関する
書籍が原作になっています。

小説が原作ではなく、自己啓発のコーナーや
心理学のコーナーに置かれているような本が原作。

この「嫌われる勇気」は実直だけど
それだけに迷える、悩める青年と
哲学者である哲人との対話形式で
アドラー心理学がわかりやすく解説されていく
ストーリー形式でした。

青年と哲人の話は、その続編
「幸せになる勇気」で完結します。

昨年出版された「幸せになる勇気」は
「嫌われる勇気」から三年後。

図書館の司書を辞め、教員になった青年が
哲人に教わったアドラー心理学を
教育に役立てようとしたが現実では役立たない!
と、再びアドラー心理学と哲人の哲学を
否定しにやってくるところから始まります。

哲人もアドラー心理学を知ってから
即座に理解・実践できたわけではないと言います。

ただ一つ哲人が「幸運だった」というのは
アドラー心理学を知ったころ、自身が子を授かり、
わが子の教育を通して実際に学んでいくことができたと。

わたしも結婚後、息子が成長していく姿を見ながら
「神様って、粋だな〜」と思い、その“順番”で
その奇蹟を授かった幸運を大切にしたいと思いました。

それが…



久しぶりに、ハリウッド映画で公開時に
TVなどでCMも流れなかったような
ひっそりと目立たなかった作品を観ました。
2012年の作品。

「ランナウェイ/逃亡者」

を観ました。

1969年、ベトナム戦争反対を世に訴えるため、
連続爆破事件を起こした過激派組織ウェザーマン。

FBIの最重要指名手配リストに記載された後、
彼らは突如消息を絶っていました。

30年後、元メンバーの一人(スーザン・サランドン)が
自首をしようとしたその日、FBIに拘束されます。

それにより再び話題を呼び始めたこの事件の
調査にのりだしたのが地方新聞の記者、
ベン(シャイア・ラブーフ)。

FBIの支局に努める学生時代の友人を頼り
情報の断片を入手したベンは、
誠実に穏やかに暮らしていそうな雰囲気の
シングルファーザーでもある弁護士、
ジム・グラント(ロバート・レッドフォード)に
接触します。

翌朝、ジムは娘を連れて早朝に家を出て…



タイトルから想像させるような派手な
逃走劇ではありません。

確かにジム・グラントが逃げますが、
それよりも、そこに隠されている秘密が
浮き彫りになっていく過程、そして明かされる秘密が
この作品の核です。

監督もロバート・レッドフォードが勤めていました。

30年、自分たちの身元を隠していた元テロリスト。
もう、初老のおじさんおばさんたち。

テロリストと言っても、学生運動から始まったもの。
それが人を殺傷するほどの事件を起こした仲間と
そこまではしなかった仲間がいた。

ジムが逃走中に、キーパーソンとなるある人物と
対話をするシーンがあります。

活動当時の仲間です。その人物は未だに
国・政府の腐敗を憂いて、憎んでいました。

娘を持つ親となったジムはその人物に
「君の目はあの時のままだ」と言います。
娘の写真を見せ、自分が成長したということも
伝えます。

しかしその人物は「そうはならないと誓い合ったはず」
と、しわくちゃの顔で10代後半か20代前半の頃の
情熱をそのままぶつける。

一方、新聞記者のベンはまだ若い青年です。
そのまっすぐな情熱で新聞記者をやっている。

ベンは事の真相に近づいていきます。
その真相を持って、ジムと再び向き合うとき、
ベンはなぜ30年も耐えてこられたのか?
なぜこれからも耐えられると思うのか?
ジムに聞きます。

娘がいるジムは言いました。

「それが動機だ」と。さらに言います。
「キミもそんな動機を持て」と。

冒頭、物憂げなスーザン・サランドンが
朝娘や息子を見送り、決意を込めた表情で
最後に夫を見送ります。

そして、記者のベンはつかまっている彼女に
インタビューをする。

彼女も元過激派ながら、親になることで
変わった=成長した大人の一人でした。
彼女がベンに語ったのもまさにそのことでした。

わたしが今、仕事や人生について
考えながら行動しているとき
その動機となっているのは確実に
息子の存在そのものです。

結婚後、息子が成長していく姿を見ながら
「神様って、粋だな〜」と思い、その“順番”で
その奇蹟を授かった幸運を大切にしたいと思った

というのは、“愛”について、
理屈や目指すべき理想でもなくて、
実感として理解できたからです。

それまでも、妻を愛すると決めて結婚をしましたが
“無条件で愛する”という感覚を
「ああこれか」と質量をもって自分の中に実感できたのが
息子への思いを明確に自分の中でつかんだときです。

そして、妻への思いが、
まだ同じ質にまで高まっていないことを確認できた。

妻への思いの目指すべきステージが
具体的になった瞬間でした。

誓いを立てる結婚という状態の時には
“わかっているつもり”だった愛を
子どもが生まれてから「これが愛だよ」
と示してくる。
この順番が粋だなと思い、
この感覚を子を授かるという幸運で
このことを学べるという奇蹟に感謝したんですね。

もちろん今でも感謝している。

“妊活”という言葉が流行るほど、
望めば誰でも授かるというもありません。

母子ともに健康に出産を迎え、
息子は今も健やかに育ってくれています。

そしてわたしは息子の存在によって
世界のとらえ方自体が変わりました。

それはそのまま、
幸せに生きようとする動機にもなっています。

この動機は若いころに夢や理想を
追い求めていた頃の“情熱”とは比べ物にならない
別次元の強さを持った動機です。

とてつもない喜びを伴う動機。

ジム・グラントがベンに言ったように
「こういう動機を、お前も持て」と
息子に言いたい。

この喜びをぜひ味わってほしい。

そのためにも、これがどれだけ幸せなことか
身をもってわたしたち両親は息子に示さないといけない
と思っています。



                 全ての物語のために








posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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