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2016年03月25日

ドラマ「家族ノカタチ #10(最終話)」ちゃんと死ぬためにちゃんと生きる



わたしは畳が好きです。

でも、好きなのはキレイな畳だけ。

古くなってささくれた畳は…
嫌いじゃないし、懐かしさもあるけど、
自分が生まれ育った畳でない限りは
「好き」だとは言えません。

今の住まいを選ぶときに、
オールフローリングがいいと言った妻の意見に
実は若干の反発というか、
畳が生活空間から消えることへの寂しさを
感じたりもしたのですが、

それでも受け入れられたのは、
そういう感覚があったからです。

実家も、区画整理がきっかけで新築になり
10年が過ぎました。

もう、わたしが生まれ育った家はありません。

それでもわたしには畳の上で生活していた記憶がある。

新しい実家の畳の上に上がった時、
あるいは旅先の旅館で畳に触れたとき、
そこに「懐かしさ」を感じられるのは、
その記憶があるおかげです。

でも、息子は生まれた時から
今のオールフローリングの部屋で暮らしてきました。
ジィジ・バァバの家や、もしかしたら友達の家でも
畳には触れているでしょうが、
大人になった時に、わたしたちが感じるような
「懐かしさ」は感じないんでしょうね。



やっと、1月期スタートのドラマ群の最終話を
まとめて観る時間が取れました。
中でもこれは、やはり保存版にします。

ドラマ「家族ノカタチ」

第10話(最終話)を観ました。

ガンが末期であることを告白した陽三(西田敏行)に、
何をしてやればよいのか?と、
大介(香取慎吾)は迷っていました。

その悩みを聞いた葉菜子(上野樹里)は
陽三の言葉「またみんなで飯くいてぇ」
から、それを実現させることを提案。

数日後、大介はホームパーティーを企画します。
大介と浩太(田彪我)は仕事と学校が終わって
二人で待ち合わせたらしく、
食材を買い込んで帰ってきました。

何が始まるの?と驚いている陽三に
「何人来るかわからないけど、友達を呼んである」
と、準備を始める二人。

葉菜子や律子(風吹ジュン)、恵(水野美紀)、
大介の同僚の佐々木(荒川良々)や入江(千葉雄大)、
そして葉菜子を通じて知り合った
莉奈(水原希子)や和弥(田中圭)、
同じマンションのご近所さんなどなど、
陽三が居候を始めたことがきっかけで知り合い、
より深い関係を築く事ができた人たちを招いて行われる
いつものようなホームパーティー。

大介の部屋にたくさんの笑顔が集まり、
穏やかな時間が流れていきます。

それから少しして、眠るように逝く陽三。

通夜、葬儀と進んでいく故人の見送りの儀式…
身近な人間の死と向き合いながら
大介は、ある覚悟を決めていくのでした。



「踊る大捜査線」の脚本家・君塚良一さんが
脚本家は例えば「嫌い」というセリフで「アイ・ラブ・ユー」
を伝える仕事だ…みたいな感じのことを
何かの著作で仰っていました。

今回のお話では、登場人物のセリフでもある通り
え!?ここで?というタイミングやってきます。
超変化球です。

少なくともわたしは、こんなタイミングでのコレは
始めてみました。

考えてみれば、楽しい連続ホームドラマで
人の死を最後にこれほどじっくりと描くのは
珍しいことだと思います。

亡くなって、通夜の前日と通夜と葬儀…
そこを丁寧に描いていく。

わたしも、祖父母やわたしが懐いていた叔父など
身近なひとたちの見送りは何度か経験しています。

お陰様で両親は健在です。
まだわたしの息子が成人して
結婚するくらいまでは見届けて欲しいと
願っていますが、こればかりは天が決めること。

確実に言えるのは、
その時は必ず訪れるということです。

現代ではいろいろなエンターテインメント作品が
『死』を遠ざけます。

わたしの父が、子どもの「スーパー戦隊シリーズ」
の戦闘シーンを見ながら、
「血も出らんね〜」と言っていたのが象徴的でした。

楽しさ、元気、希望、明るさ…

そういう部分に焦点が当たりがちなのが
特にテレビのフィクションの世界です。

もちろん、正味45分程度のお話の中で
数日や数か月を描くわけですから、
リアルな意味での故人の見送りには
ほど遠いでしょうが、
それでも、こんな時代だからこそ、
民法放送の日曜夜のドラマで
ここまで「死」を丁寧に描けたことは
とても意味のあることだと思いました。

簡単に家族を嫌ったり、不満を持ったり
離婚したり…
虐待や、DV、モラハラ…

そんなことが、日本中あちこちで起きてる今、
命をつないでいく家族の形が
エンターテインメントとして、
身近な人の「死」までも目をそらさずに描かれた。

本当はそんなことやってる場合じゃないよね。
だって家族だもんね。
家族ってこういうもんだよね。
…というのが10話かけて描かれた
「家族ノカタチ」。

派手さはないけど、丁寧にわかりやすく、深く
そのタイトル通りのテーマを魅せ切ってくれたと思います。

送り出す側も送り出される側も、
当然、その時はやってくる。

わたしは、まず何より両親と逆の順番になるという
親不孝をしてしまわないように、
しっかりと健全に生きる今を積み重ねていきたいです。


                全ての物語のために











posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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