お知らせ 2019年10月1日からこのブログ
「あなたの幸せ力を引き出すストーリーセラピー【ストセラ】」は
https://storytherapy.net/
へ移行します。

こちらのseesaa版は、これまでの記事のアーカイブとして残します。
今後とも、よろしくお願いいたします。

2016年02月13日

アニメ「TIGER & BUNNY(タイガー&バニー) #1 All's well that ends well. 終わりよければすべてよし」それが求められているのか?



わたしは10代後半〜20代前半、
「夢は映画監督!」と豪語して
活動していました。

映画監督が自分の夢だと信じて、
邁進していたのです。

受験も映画を学べる大学を選び、
シナリオの勉強、撮影・編集・演出の勉強…
そして、習作を作り、
映像業界に飛び込みました。
そして、その頃の若者特有(今も?)
「オレのやりたかったことってこういうこと?」
的な疑問と体力的な限界もあって
業界からいったんドロップアウトします。

しかし、ただ夢をかなえるための
道筋を間違えただけだと思い。
自分で映像サービスを立ち上げてみたり、
シナリオや映像のコンクールに応募したり…

しかし、生活のために社会人をしながら
だんだんとわかってきます。

同世代の人たちに比べると、
かなり遅い気付きですが、
仕事というのはそういうことではない…

それは、わたしの本当の夢が
「そういうことではない」…

ということと、同じ意味を持っていました。

大事な視点をず〜っと置き忘れていたことに
かなり遅くれて気づいたのです。



「信長協奏曲」を映画まで観てご満悦のわたしは、
映画鑑賞後、またまたドラマの1話、2話を
見始めちゃったのですがふと気づいて止めました。
ただ気持ち良くなるために惰性で観ている…
かといって、このテイストにもう少し触れたいという
欲求がマイナスの無駄なものとは思えない。
そこで、ピンと来たのが同じ脚本家:西田征史さんの
連続ものの代表作です。

アニメ「TIGER & BUNNY(タイガー&バニー)」

第1話
「All's well that ends well. 終わりよければすべてよし」
を観ました。

都市シュテルンビルトでは、
様々な人種・民族・文化が共存していました。

その中には『NEXT』と呼ばれる特殊能力者もいます。

そして、『NEXT』の能力を使って
街の平和を守る『ヒーロー』も存在します。

それぞれが企業に所属しているヒーロー達。

日夜会社の為にスポンサー広告を背負って、
ポイントが入る事件解決や人命救助に奔走しています。

その活躍の模様は各企業とも提携されている
人気番組『HERO TV』で中継され、
各々キング・オブ・ヒーローを目指し、
年間ランキングを争っていました。

そんなサラリーマンヒーローの一人、
ワイルドタイガーこと鏑木・T・虎徹は、
能力発動中の5分間はハンドレッドパワーと言って
普段の100倍の力を使える能力者。

人気のピークは過ぎていましたが、
ベテランなりに経験を生かして活躍していました。

根っからのヒーロー魂の持ち主でもある虎徹。
サラリーマンである以上は、
会社の命令には従わなければならないのですが、
目の前の市民の為には現場判断で
器物破損も厭いません。

しかし、そんな虎徹を雇っていた寛大な会社が、
大手企業に吸収合併されることになります。

あわや失業かと思った虎徹。
ところが、その大手企業が新しいコンセプトの
ニューヒーローを企画しており…。



スタイリッシュなキャラクターデザインで
アニメファンたちが何やら喜んでいるようだ…

という雰囲気をしり目に、
わたしはこの作品の存在を無視していました。

しかし、現時点で最新の劇場版が公開される頃、
劇場版の第一作が深夜に放送されて
ためしに観てみました。

ためしに観てみようと思ったきっかけは
名作純粋ヒーロー漫画「ウイングマン」
の作者:桂正和さんが、
この作品のキャラクターとヒーローの原案を
描いていると知ったからです。

桂正和でヒーローとくれば、
ヒーローとは何か?を純粋に描いてくれるかも…
そんな期待が少しありました。

わたしが脚本家:西田征史さんの名前を認識するのは
「信長協奏曲」がDVD化されて再見したときですから、
当時は桂正和さんの名前だけがフックだったわけです。

観てみると、すぐに企画の秀逸さに舌を巻きました。
そして、期待した通りのヒーロー論と、
企画を見事に生かしたストーリー。

バットマンにしろ、アイアンマンにしろ
大金持ちです。
お金があるからやれるという
資本元がしっかりしている。

それを、通常の企業活動らしく
スポンサーを募って、お金を集める。
ヒーローが広告塔になっているわけです。

すると必然的にサラリーマンになります。
そこにバディ(相棒)もののベースと
各キャラクターの背景である
家族や悩みが絡んで、ドラマが描かれる。

背景となる世界観も絶妙で
舞台となるシュテルンビルトという街は
多国籍な雰囲気でありながら、
電車で戻れる主役の虎徹の実家の辺りは
現代の日本の郊外の町とほとんど変わりません。

能力を持ち、心底ヒーローであろうとする虎徹と
雇い主の命令や後輩、同僚たちとの問題、
家庭の問題…

現代の社会人が、自分事とダブらせながら
元気をもらえるエンターテインメントなわけです。

木村拓哉主演のドラマ「HERO」などが売れるのと
同じような感じかもしれません。

それまで虎徹がやりたいようにやることを
大目に見てくれていた企業が吸収合併され、
新しい企業に雇われた虎徹。

コスチュームや単独のヒーローであることなど、
これまでのこだわりを貫きたい虎徹でしたが、
大企業が持っているコンセプトが優先。

コスチュームは決まっており、
相棒までいるのだとか…

上司には「嫌なら辞めてもいいんだよ」
と言われれば「…やります」
としか言えないのが他に雇ってくれるあてのない
悲しいサラリーマンの性でした。

現実にそれまでのワイルドタイガーは
人気は確実に落ちていました。
キャラクターグッズの売り上げも
目に見えて激減。
子供たちの反応にもリアルに出ています。

自分がやりたいことが、
時代に求められていない…

虎徹=ワイルドタイガーは
過去の人となっていたのです。

しかし、そこに時代にマッチした
新しいコンセプトで誕生したニューヒーロー。
虎徹のこだわりははぎとられますが、
それでも、ヒーロー業に変わりはありません。
魂の本質の部分はそのまま生かせるわけです。

そこにも虎徹を悩ませる、
さまざまな制約が課せられるわけですが、
自分のやりたいことと、
世間が求めることをすり合わせながら
ヒーロー道をひた走ることになるわけです。

やりたいことがあるのはいい。

仕事である以上は、それが人々に
求められていることなのか?

わたしは、ただ自分が映画を作りたくて
映画監督を目指していただけでした。

自分が楽しみたかっただけ…
それで商業作品なんて作っちゃダメです。

それが人々が求めているものと
たまたま合致すればいいのでしょうが、
本当に仕事としてやっている人たちは、
まず人が何を求めているか?
という視点を持って作っている。

エンターテイン=おもてなし

もてなすことに喜びを感じるから
仕事が楽しいわけで、
自分で自分を楽しませるだけならただの趣味。

かといって映画を作りたいと
最初に思った時の根っこにあったものは、
大勢の人が目を輝かせてスクリーンに見入る姿に
わたしが感動したからだし、
わたし自身もスクリーンの中の世界に
たくさん感動をもらったからです。
そしてたくさんの元気や人生の示唆をもらった。

その役目を自分が担いたかったわけです。

目的はそこ。
結局原点に戻ったうえで、求められていることとの間に
自分自身の思いと人の役に立っている実感が持てる
立ち位置がある。

それがわかってからは、
自分の得意なことを生かしながら
人の生活のサポートができる仕事に
喜びを感じられるようになりました。

映画監督は手段だっただけで、
他の手段でもそれは叶えられる。

創作自体は好きですから、
いまだにその世界ともつながっていますけどね。

さまざまな制約の中で
自分が思うヒーローを貫く虎徹に
多くの共感が集まるのは必然です。

アニメはあまり見ない。
という人はこういうアニメもあるのかと、
軽い気持ちでぜひ観てみて欲しい作品です。


              全ての物語のために












posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック