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2016年01月28日

映画「信長協奏曲 NOBUNAGA CONCERTO」幸せな国に生きていると感じられるワケ



わたしの住まいには仏壇がありません。

実家に帰ったときは、
妻も息子も一緒に、まず仏壇に手を合わせるように
習慣づいていますが、
自宅ではそんなことに思いをめぐらせることがまれです。

ごくたまに、思い出して、
わたしの多くのご先祖様のお墓がある南と、
妻のご先祖様のお墓があるであろう北に向かって
手を合わせて拝むことがあります。

数年前に実家に帰って
仏壇に手を合わせなかったことを
父に注意されてから、
少しずつ意識が変わってきました。

ご先祖への感謝を忘れると
うまくいくものもうまくいかなくなるぞ…

その父の言葉は、今にして思えば
「そりゃそうだ」と普通に納得できます。

わたしたちは未来に向かって今を生きています。

未来というのは自分の老後とか
そういう狭い意味ではなくて
子供たちがつなげていくはずの命のバトンの
先にある未来のことです。

ご先祖たちが、そうやって命を使ってくれたから
今のわたしたちがあるわけで、
未来への願いと過去への感謝は同一のものです。
今の生き方の質を高めるものですよね。

だから、ご先祖を思って手を合わせることは
過去・今・未来への感謝の表れでもあるんですよね。



「HERO」の第2シリーズが話題を集めた直後、
次の月9に登場したのが小栗旬主演の
ドラマ「信長協奏曲 ノブナガコンツェルト」でした。
ゆる〜いつくりで、歴史が面白おかしく
デフォルメされているのですが、
その芯に通っているテーマは心優しく熱いもので
毎話、感動しながら観ていました。
最後のクライマックスを残して最終回を迎えたドラマの
最終章が劇場版として、やっとお目見えです。

映画「信長協奏曲 NOBUNAGA CONCERTO」


を観てきました。

戦国時代にタイムスリップした高校生サブロー(小栗旬)。
歴史が苦手なサブローは、何が何だかわからないまま
自分とうり二つの織田信長(小栗旬・二役)に
信長を代わってくれと言われ、
その日から織田信長として暮らしていました。

サブローは自覚のないまま
歴史上の信長通りの道を進み、
安土城を築き上げるほどになっていました。

そんなサブローにボロボロの歴史の教科書を見せ
「お前、もうすぐ死ぬじゃ〜ん!」と嘆く
松永久秀(古田新太)もまた、
平成の時代からタイムスリップしてきた元ヤクザでした。

妻・帰蝶(柴咲コウ)から慕われ、
恒興(向井理)をはじめとする家臣たちからも
厚い信頼を集めていたサブロー。

自分の死期が近いことを知り、
争いのない世の中を作ると決めたのに、
道半ばで死ぬわけにはいかないと困惑し始めます。

一方、明智光秀を名乗り家臣としてサブローを支えていた信長は、
サブローに嫉妬し、亡き者にして
信長の名前を取り戻そうと考え始めています。

さらに、そんな明智が自分の親の仇である
本物の信長だと気付いている羽柴秀吉(山田孝之)は、
明智の嫉妬心を利用し明智にサブローを討たせ、
自分は明智を逆賊として討ち取り、
自らが天下を取ろうと企んでいました。

サブローが見た教科書は、本能寺の変の箇所は
以前、斎藤道三(西田敏行)によって破り取られていました。

やがて、自分の生死について悩みぬいたサブローは
本能寺で帰蝶との結婚式を挙げると宣言するのでした。



「HERO」は、各話事件があって、
その事件にまつわるお話なので、
映画だけ単品で観ても楽しめるものでしょうが、
この「信長協奏曲」にかんしてはそうはいきませんね。

TVシリーズが完全に途中で終わって、
映画版はTVシリーズが積み上げてきた
いろいろな人間関係があったうえで
お話が成り立っているので、
このシリーズは本当に
TVシリーズからこの映画までを通して
一つの作品としてまとまるお話です。

実際、面白くまとめたな〜と思います。

そもそも歴史上の出来事ですから、
何が起きるかはわかっていること。

それをもじって結局こうなるんでしょう?
とファンが予想してしまうことまで
上手に踏まえて、ああ、そう来たか!
と少し予想の外から攻めてくる。

ただ、歴史を使っていじってまとめるだけじゃなくて
面白く見れたり、どうなるんだろう?とドキドキしたり
ファンを満足させなければならない。

純粋に一本の映画としてどうなの?
という議論はこの場合は不用だと思います。

人気ドラマの豪華な最終回スペシャルなので
劇場公開しました。
それでいい。

さて、サブローは争いのない国を作るために
一生懸命です。

戦国時代に殺しあう人たちを
束ねるわけですから、そしてかの織田信長の
功績が実はサブローくんのものだったという設定ですから
その時代であの武功をあげるには、
サブロー君も敵を斬っていかなければならない。

それは当然です。

それでも、争いのない国を作るんだという
思いは純粋なまま。

そして、その思いがわたしたちが生きている
現代(いま)に脈々とつながっているということが
感じられるお話でした。

織田信長は志半ばで殺された人。
その運命を知ったサブロー。

それでも、自分たちのこの思いは
ちゃんとつながっていくから…

実際そんなセリフがありますが、
その言葉はとても力強く胸をうちました。

実際の史実上の織田信長さんや
豊臣秀吉さん、徳川家康さんたちが
どんな思いで生きていたのかは知りません。

サブローが秀吉に言葉をかけるときに
秀吉はそれをどう受け取り、
その後、どう自分の中で消化していくのか…
そこは想像するしかないというシーンがあります。

そのあたりは今を生きるわたしたちが
歴史を知り想像していく過程と同じですよね。

誰がどう望んだのか?

その詳細は想像するしかないながらも、
あれだけ日本中が争っていた時代から、
日本人同士が領土をめぐって殺しあうなんて
考えられない今のような時代を実現させるには
大勢の人の強い思いがないと
実現できないことは簡単に予想がつきます。

自分がいい暮らしがしたい。
既得権益をまもりたい。

そんな、浅ましい思いの人たちばかりだったら
明らかに実現できていない今ですよね。

テレビシリーズの最終回でも浅井長政が
サブローに言っていたように
自分の子たちがつなげていく命が
いつか争いのない時代を迎えるように…

と願った人たちの願いと命がけの戦いがあったからこそ
わたしたちは今こうしていられる。

「今こうしていられるのは昔の人のおかげだね。
ありがたいね〜」

というお話ではなくて、それはモチロン大事なんですが
それを心底感じるからこそ、
わたしたちも、自分が死んだ先の世のことを
真剣に思い描いて今を生きなきゃなという思いが
生まれてくるわけですよね。

わたしたちにとっての“今”という未来から
戦国時代にやってきたサブローが、
わたしたちにとっての“今”を“未来”として語る。

その描き方が、今のわたしたちに
過去の人たちへの感謝と
未来の子孫たちの時代への思いを引き出してくれる。

テレビの延長のような作品でも
エンターテインメントとしてとても高次元で
成功している作品だと思います。


                  全ての物語のために









posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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