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2016年01月25日

ドラマ「ナオミとカナコ #1」男にはわからない“恐怖”を、あえて想像してみる



男性の暴力に脅える女性は、
表に出てこない人たちを考えると
恐らく相当数いるんだと思います。

このドラマは、そういうことを
もっともっと多くの人に知って欲しいという
切実な思いから作られているのではないでしょうか?

男でも、誰でも腕力が強いわけではないので
暴力では勝てない相手には本能的に脅えます。

しかし、生物学的に腕力の面で
身体のつくりからして違う男と女。

全女性が潜在的に持っている全男性の
腕力的な脅威への警戒心というのは、
本当の意味では男には理解しようがない。

DNAレベルの恐怖の記憶なんだと思います。

一方、男性はDNAレベルで
感情から腕力への反応はダイレクトに反応しやすい。

理性・知性ある人間であるからこそ、
そのことは理解して、考えていかないといけない。
考えていかないといけないけど
永遠にわかってあげることはできないものだという
前提もしっかりと理解しておくべきでしょう。

女性の恐怖の感じ方に完全にシンクロして
同じように感じることは不可能でしょう。

でも、想像する手掛かりはありますよね。

特に、幼少期に自分の腕力では抗えない
大人からの暴力を受けた記憶があると
男でもかなりリアルに想像できるのかもしれません。

わたしはおかげ様で、
そんなひどい暴力を目上の人から受けることは
ほとんど経験せずに生きて来れました。

それでも、個人的な体験から
自分の腕力では抗えない大人の男が
暴れているときに感じる脅威というのは
思い出すことができます。

そんなわたしでも、このドラマを観ていて、
「殺すしかない…」という結論には至りませんでした。

「さっさと別れれればいい」くらいにしか思えなかった。
でも、実際に暴力を振るわれる女性側の恐怖は
そんなことで解決できることではないんですね…



息子は今年小学校6年生になります。
最近、テレビドラマをよく見るようになってきました。
思えばわたしが菊池桃子さんのファンになったのが
小学3-4年生。その流れで「同級生」というドラマで
初めてきちんとドラマを観るようになったのが5-6年生でした。
おかげで、わたしひとりならチョイスしないようなドラマを
観る機会が増えていきそうです。

ドラマ「ナオミとカナコ」

第1話、を観ました。

大学時代から親友同士の、
小田直美(広末涼子)と服部加奈子(内田有紀)。

加奈子が夫・服部達郎(佐藤隆太)とともに
直美の自宅の近くに引っ越してきたことで
2人は半年ぶりに再会しました。

その日は引っ越し祝いで直美も招かれており
遅れて達郎の姉・服部陽子(吉田羊)もやってきます。

食後、直美と加奈子がデザートの用意のため
キッチンに立ったとき、
直美が笑って加奈子の腕を軽く叩くと、
加奈子は飛び上がるほど痛がりました。

さらにそのとき、加奈子は洋ナシを見て固まります。

直美は何かしら違和感を覚えますが、
まだ何がどうとは言えないまま。

そんなある日、直美が勤める葵百貨店の外商部が、
華僑の大物を招いての商談会を開催しました。

会場には、腕時計、宝飾品、美術品など、
高級品が並びます。

課長の内藤伸吾(宮川一朗太)から、
客は10人程度だと聞いていた直美たちスタッフ。

しかしやってきた華僑の人たちは大人数。
会場はたちまち大混乱となります。

そんな喧噪のあと、200万円超の腕時計が
紛失するという事件が起こります。

直美は、その腕時計を勝手にはめて
値切ってきた女性(高畑淳子)に思い至ります。

一方、加奈子は、夜、帰宅した達郎を出迎えます。
酔った達郎は、いきなり加奈子に抱きつくと、
強引に体を求めてきましす。

反射的に後ずさりしてしまった加奈子に
「嫌なのか?」と、達郎は顔色を変えます。

翌日、加奈子の顔は腫れ上がった顔を見た直美は
加奈子が達郎から暴力を振るわれていることを知り、
自分の幼少期を思い出すのでした…



直美は、父親が母親に暴力を振るうのを
妹とともにずっと観てきたようです。

今は亡き父。
亡くなってから母が笑うようになり、
正直母も直美も妹もホッとしている様子。

このまま加奈子が達郎と一緒にいる限り
同じことが永遠と繰り返されることをよく知っている。

だから、加奈子に今すぐに別れるなり、
行動を起こすことを説得します。

しかし、それはできないという加奈子。
なんどもなんども説得する直美に、
加奈子が心底感じている恐怖を打ち明ける時が来ます。

別れても、夫が警察に捕まっても、
出てきたら、夫は世界の果てまで自分を追いつめて、
さらなる仕返しが待っている…

だから自分が死ぬまで終わらない…。

夫の執拗さと、暴力による恐怖味わっていると
なるほど、そう考えてしまうのもわかるし
そう考えれば、今の方がまだまし。
あるいは耐えられなくなったら自殺を選ぶ…

その思考の流れはわかりました。
そして、同じ女である直美が、
結局「殺すしかない」と結論に至るのも…。

この問題は、あなたにもわたしにも
今すぐに起きるかもしれない問題です。

男なら、いつなんどき、
暴力を振るう加害者になってしまうかわからない。

人間が生物である以上、
男女関係なくですが、“暴力性”というのは
全員が持っています。

「私には暴力性はありません」

なんてことは絶対にない。

そう思っていることのほうが危険です。

そもそも“暴力性”はそれだけでは“悪”ではありませんよね。

このブログでも常々取り上げているように
怒りの感情は自己防衛本能です。
その感情と直結しやすい暴力衝動は
もともとは自己防衛のためにあるわけです。

相手が人間だろうと他の動物だろうと、
自然災害だろうと、自分や大切な人を
暴力的に襲ってくる脅威があれば、
腕力(暴力)で立ち向かわなければならない。

そのために“暴力性”が必要なわけですから。
無くはならないものでもある。

かといって、
お互いに幸せに生きていかなければならない
社会生活の中で、
感情に任せて振るう暴力を肯定はできない。
それは否定すべき。

だから、知性・理性が人間にはあるんです。
“暴力性”の存在を自分の中に認めて
ソイツとしっかりと向き合う。

それを忘れないようにするのは、本来は
大人の男の『当たり前』のたしなみです。

自分可愛さばかりではなく、
寂しさや悲しさとも向き合える強さを自分の中に持つこと。
そして相手も同じ人間であることを忘れないこと。

完全にわかってあげることはできない恐怖を
もっているのが女性であるからこそ、
男性は、自分と向き合う強さを育てる必要があります。


だたし…最近の「モラハラ」や「DV」問題の
メディアでの取り上げられ方を見ていると、
「モラハラ妻」による、精神的な被害を受けている男性が
潜在的に相当数埋もれてしまっているのも事実です。

そろそろ、そのことに“ついで”ではなく
本気で向き合うメディアも登場して欲しいものです。



                 全ての物語のために









posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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