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2015年12月24日

ドラマ「下町ロケット ガウディ計画 TBS日曜劇場版 #10(最終話)」悪役に共感して自分を見つめる



「180円くらいケチケチせんでバスに乗ってこいよ。
風邪ひいたら結局意味ないじゃん!」

想定外の雨に降られながらも
バイト先まで濡れながら行ったわたしに
当時の仕事仲間が言った一言です。

わたしは笑ってごまかしましたが、
「ちきしょう!今に見てろよ!」
って思ったものです。

「アンタには180円『くらい』でも、
こっちは100円で3食まかなってるんだ!
ドブ川にバケツを垂らしてくみ上げた水で
水洗トイレの便を流したり、
生活水を公園にくみに行く暮らしがお前にわかるか!」

って(笑)

彼はなにも悪くないのに。
それどころか、わたしの健康や、
健康を害した後の仕事や収入のことまで
心配してくれているのに。

今でも、「コノヤロー!」って思うことはたくさんあります。
今では大人な見方が少しはできているので、
ズルい人や、あくどい人にしかそうは思っていないつもりですが…

でも、一歩引いたところでは、
そういう人たちもいて、
そんな関わりの中で今の自分が成長させてもらえている。

そういう全体の流れ、運命の流れみたいなものに
感謝できています。

本気でそんな思いを実感できた最初の瞬間は
息子がこの世に誕生したときでした。

当時の苦しさにも感謝しているし、
今の現実にある苦しさにもいつか感謝できるだろうと思うと、
今は感謝できなくても(笑)、感じ方は変わります。

それだけで見えるものも学べるものも変わってくる。
つくづく、この視点を持ててよかったな〜と思います。



さて、師走の疲れがたまってきました。
なかなかテレビや映画を見る時間が取れません。
そんな中、まだラストの10数分は見れていないのですが、

ドラマ「下町ロケット ガウディ計画 TBS日曜劇場版」

第10話(最終話)をおそらく3分の2以上くらい?(笑)観ました。

PMEAの面談もパスし、
大型動物での実験に着手した新型人工弁“ガウディ”。
順調な進捗具合に喜ぶ佃(阿部寛)でしたが、
同時に一村(今田耕司)からは、
ガウディの完成を待つ聖人(庵原匠悟)の容態が
芳しくないと知らされます。

聖人を救うにも、一刻も早く
ガウディの臨床治験を目指さなければならない状況です。

そんな中、コアハートの耐久性に
疑念を募らせていた中里(高橋光臣)は、
現行バルブの実験記録を参考にしたいと、
データを管理するマネージャーの
月島(福田転球)にデータの開示を頼みます。

完璧に近い実験データを前に息を飲む中里。

しかし、一緒に見ていた横田(バカリズム)は、
その完璧すぎる数値に疑いを持ちました。

その直後、あるルートから
コアハートに関する実験データを入手した倫子(高島彩)は、
その分析を佃たちに頼みます。

しかし、その数日後、佃製作所の計測機器だけでは
データ偽装の真偽までは突き止められなかったことを
山崎(安田顕)、埜村(阿部進之介)から報告を受けます。

そして佃は、帝国重工の財前部長(吉川晃司)の元を訪ね、
帝国重工の機器を使ってのデータの確認を頼むのでした…。



わかりやすいですね〜!!

サヤマ製作所の社長・椎名(小泉孝太郎)の役がらが
「感情」と「幸せ」の関係を象徴的に表していました。

とても優秀な成績をおさめていた学生時代。
あるとき学校の成績結果を旧サヤマ製作所内で
前社長の父に報告した椎名。

一教科だけB判定があるものの他は全てA判定。
もちろんトップクラスの成績です。

喜んで報告する椎名ですが、父親は
にこやかながらも何気なく
「そうか、でもトップじゃなきゃ意味はないんだ」
と言いってしまいます。

その何気ない一言に椎名はダメージを受けているのですが
嬉しそうに自分がトップを目指して作っている部品の説明をする
父親を見ながらまた笑顔を取り戻す椎名。

父親は「お前がこの会社を継ぐときまでに
俺はこの会社をトップにして渡してやるかな!」
と生き生きとしています。

椎名もそんな父親が大好きだったのでしょう。
しかし、間もなく父親は志半ばで倒れ亡くなってしまいます。

業績が苦しいときに社員を一人もリストラせず
自分の健康をど返しで、資金繰りに駆けずり回り
無理がたたったのです。

椎名の行いがバレ、佃と正面対決したとき、
佃は技術者としての誇りと夢を語ります。

それを苦々しい表情で聞き入る椎名。
いろいろな感情が渦巻いていたはずです。

そして、結局はそのいろいろな感情をかき消すように
「お前に何がわかる!」
と、1杯の炊き出しをもらうために数キロ歩いた話や
冬の寒い中、公園の水で体を洗った話を始めます。

父親亡き後、ひとり放りだされ、
「地べたを這いずり回り、泥水をすするような経験」をした。

父を死に追いやり、挙句の果て自分にそんな仕打ちをした
世間を絶対に見返してやる!!

怨念です。

しかし、地べたを這いずり回り、
泥水をすするような経験をした人でも、
立ち直り、周囲に感謝して、
“怨”ではなくて“恩”を返している人も大勢います。

椎名よりももっともっと酷い境遇で
もっともっと冷たい世間にさらされて、
もっともっと最低な仕打ちを受けても
世間に心から感謝をして、恩を返しながら、
今を幸せに生きている人も実際にいるわけです。

物語の悪役は時に人にシンパシーを与え
ヒーローになります。

わたしたちの世代(昭和50年生まれです)なら
「機動戦士ガンダム」のシャア・アズナブルなんて、
象徴的ですよね。

シャアはとても大人です。クールでカッコイイ。
純粋で宇宙規模で地球のことを考えていた。

でも、結局彼は歪みます。
地球で生活している人がいるのに
「地球のため」と言って、隕石を落として
強制的に核の冬にして地球を冬眠させようとする。

「愚民」とか「粛清」とか、
そういう言葉を使って人を見下して
悦に入っている人たちの中には
このシャアにシンパシーを感じた人も多いはず。

映画の中で悲しみを背負って
テロリストになる悪役も同じです。

今回の椎名に共感した人も多いはず。
わかります。
だって、わたしも共感できるもん(笑)

でも、それは結局、
自分だけが世界の不幸を背負っているような気になっているだけ。

そんな状況から頑張ってNASAに行った椎名。
「こんちくしょう!!今に見てろよ!」
という気持ちで頑張った結果です。

苦しい状況から脱するために「怒り」は大きな力をくれます。
「負けてたまるか!!」と。
これは本能です。人間は本来動物です。
自分の命を簡単にあきらめたりしない。
命の危険が迫れば「このやろ〜!!」と
生きようとする魂が怒りを呼び覚まし
目の前の危機と闘ったり、
全力で回避するための力を呼び覚まそうとするものです。

だからその時点での「怒り」は正しい。
とても自然なことです。

しかしその「怒り」を維持して、
「憎しみ」「恨み」「怨念」へを深めていくのは
動物としても人間としても自然なことではありません。

「怒り」にしがみ付いて、手放せなかった結果です。
それは弱さです。

サバンナの猛獣たちでさえ、
終始怒ってはいませんよね。

ましてや人間です。
知性、理性を持ち“精神”という
人間しか持ちえないものを持った。
(それを“神”と呼ぶ人もいるのかもしれませんが)

人間だからこそ、怒りにしがみ付くなんて行為ができるのですが、
それでは真実の人生にはならないはずです。

全部が歪んで見える。

世の中があるがままには見えなくなる。

椎名は努力したのでしょうが、
NASAに入れたのは、彼を認めて引っ張り上げてくれた人
彼を評価してくれた人がいたからです。

そんな評価をもらえる椎名自身は
彼を生み育てた親や、その周囲の環境があったから
育まれた自分です。

「なにくそ!」っと思わされたことも、
ちゃんと自分を「怒り」で守ってくれた本能も、
全部に感謝しないといけないんだと気付く時がないと、
その人生は嘘になる。

椎名はステレオタイプだったかもしれませんが
シンプルだからこそ、
多くの人たちが自分に当てはめて考える余地が
たくさんあったのではないでしょうか?

わたしは、子どもが生まれたときに
それまでの人生のすべてが
この日につながっていたんだと実感でき
本当に自分の人生のすべてに感謝できるようになりました。

きっかけは人それぞれだと思います。

でも、幸せに気付こうとして生きている限り
後で必ず“今”の意味も分かる時がくるのでしょう。



                   全ての物語のために











posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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