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2015年12月17日

小説「All You Need Is Kill(オール・ユー・ニード・イズ・キル) 桜坂 洋 著 (集英社スーパーダッシュ文庫)」 『今、ここ』を感じる練習ができる本




今ここ。この一瞬。
そこに在る無限。

自分と世界のつながり。
起きているすべてのことが自分にもつながっていて、
自分が起こすこともまたすべてのことに影響を与える。
全体性の感覚。

そういう感覚の深さと感謝の感情は
とても強く関連づいていて、
感謝の感情は幸福感とも強く結びついている。

いまここに在る全てをあるがままに受け止めて
それを感じている自分がそこに在ること。

それこそが生きているということ…


これを書いているわたしは二日酔いです(笑)

珍しいです。年に2-3回もない。

頭は痛いし体も重いし…

でも、歩きながら思いました。

「無痛〜診える目〜」では、重病の激痛を
それも自分の一部だと鎮痛剤を断って
痛みを受け入れながら亡くなる人が描かれました。

インディアンは7世代後の子孫たちも
今のわたしたちと同じように
笑ったり泣いたり悩んだりしながら生きていけますようにと
祈るのだそうです。

そんなことを考えていたら、
二日酔いの苦しみなんて
健康で幸せを謳歌している証拠でしかありえないと、
思えてきて、痛がりながら幸せを感じました。

・・・後で鎮痛剤は飲みましたけどね(笑)



軽い感じで、文庫の小説が読みたくなり、
TSUTAYAの古本コーナーへ久々に寄り道をしました。
前から読もうと思っていた話題作が、
そろそろ¥100で売られているんじゃないかな…と思ったのです。
初めは普通の文庫コーナーを探していましたが、
これは日本の『ライトノベル』という類の小説だったことを思い出し、
コミックコーナーの奥にあるライトノベルコーナーへ。
ビンゴ!見つけました。
ハリウッド映画の原作にまでなった日本のライトノベル。

小説「All You Need Is Kill(オール・ユー・ニード・イズ・キル)」
桜坂 洋 著 (集英社スーパーダッシュ文庫)


を、一気に読破しました。

異星人が地球に送りこんだ「ギタイ」と呼ばれる敵。
襲撃を受けてから地球人は数十年、戦争を続けていました。

キリヤ・ケイジは、ギタイと戦う統合防疫軍に
初年兵として入隊したのですが、
初出撃で絶望的な戦場へと送り込まれ、
そこで圧倒的な戦闘力を持っている
若き少女兵士リタ・ヴラタスキの援護を受けます。

ケイジは瀕死の重傷を負いながら最期の力を振り絞り、
リタが「サーバ・アルファ」と呼ぶギタイと相打ちに…。

死亡したはずが、その瞬間意識が飛び
そこは出撃前日の朝でした。

そんなことが何度か繰り返され、
ケイジは自分だけが時間をループしていることに気づきます。

生と死を繰り返す中、「記憶だけが蓄積される」ことが
自分を成長させることを知ったケイジは、
ギタイを倒すために、その能力を活かして経験を積みます。

何度もリセットしてやり直すゲームのように
誰とも秘密を共有できず孤独なまま激化する戦いを生き抜くケイジ。

しかし戦場で再び「サーバ」と対峙したキリヤは、
再会したリタから、思わぬ質問を受けます。

そこで知ったリタとケイジの謎。
孤独だった二人がお互いを認識したとき
ループを終わらせるために力を合わせるのですが…。



う〜ん切ない!!
トム・クルーズ主演の映画が公開される前に
コミック版は読んでいました。
コミック版は原作に忠実だったようです。

でも、活字をマンガにするという過程での変更はあったはず。
こんな感じだったっけ??
と思う個所もありました。

何より、同じ日をループするというのは
なんとも『飽きそう』な予感があるのですが、
飽きるどころか、映画もマンガも知っているのに
どんどん読み進めてしまう引力がありました。

それにしても日本版は切ない!
ハッピーエンド好きのわたしとしては、
気持ちがおさまらないので、
間違いなく近いうちにハリウッド版に手を伸ばすことでしょう(笑)。


小説版で印象に残ったのはキリヤ・ケイジの
世の中のとらえ方、『今この瞬間』の捉え方の変化が
とてもわかりやすく表現されていたことです。

読んでいるわたし自身もその変化を
一緒に体験したように感じられるくらい自然でした。

キリヤ・ケイジは自分だけ時のループに
取り残されるわけです。
百数十回、同じ二日間を繰り返す。

人々の行動も、食べるものも、
何もかもが全く同じ。

ケイジが自ら違う行動をとると、そのリアクションで
違う出来事が起こりもしますが、
全体としては流れが変わらない。

そのうち、ケイジはそんな同じことの繰り返しに
無感動になります。
とにかく何度もループしてそのたびに
強くなろうとする。

それ以外のことはもう頭にないのと、
すべてが慣れすぎていて、
無意識でも覚ええているくらいの予定調和。
だから飽きてしまっている。

そんな彩を失っていた毎日…というか
同じ日の繰り返しが、
ケイジの目から見て、色彩を取り戻す時がきます。

一瞬一瞬、ひとりひとりの表情や
出来事、その瞬間にそこに在る全てが
鮮やかにケイジの感覚を震わせる。

まさに「今ここ」の尊さが感じられるシーン。

ゲームのようにリセットして
繰り返し何度も練習できる戦いを描きながら
同じ日の繰り返しを描きながら、
二度と戻らない一瞬の尊さを表現する。

ライトノベルって言いながら、ゲーム的でありながら…
こんなに深いの??
これ、青少年たちにわかるの??

と思いながら感銘を受けて読み進めました。

ゲーム感覚で読めるライトノベルですから
重くはなりません。
読みやすくて、ささっと読めてしまえる。

そのなかで自然と、自分が見ている世界が
彩を取り戻していく感覚を疑似体験できる。

この体験は、何度か繰り返すだけで
現実のわたしたちの生活での
彩の取り戻し方を体得できそうな気がしてきます。

物語って、やっぱ凄いな〜




             全ての物語のために















posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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