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2015年11月05日

小説「人生教習所 (上) 垣根涼介 著 中公文庫」その2 成功の確率



お金には限界があります。

(笑)とても小さな話です。

わたしの財布の中身。つまり小遣い。
小遣いなので限度がある。

それでも、読書好きのわたしは書店が好きです。
ここ数年は、ブックオフやTSUTAYAの古本屋に
非常にお世話になっています。

たまに、新刊も買いますが、古本率が
圧倒的に多い。
しかも、100〜200円のコーナーが
最近のわたしの定番コーナーです。

中身が変わらないのに、安いわけですから、
ありがたいことこの上ない。

先日も息子を連れてブックオフへ行きました。
息子はおもちゃやトレーディングカードが見たかった様子。
わたしは文庫の100円コーナーに行きました。
前から欲しいと思っていた小説、
「ゆりかごで眠れ」(垣根涼介 著 中公文庫)
上下巻とも各100円で揃っていました。

すかさず手に取って、息子の様子を見つつ
しばらく店内を物色していました。

結局、2冊とも、もとあった棚に戻して
わたしも息子も何も買わずに店を出ました…



「サウダージ」を読み始めたときは「ボーダー」までで
自分の気分が一区切りつくかなと思ったのですが、
なぜか納まらず、もう少し、読み進めたくなりました。
そこで「ゆりかごで眠れ」を手に取ったのですが、
結局はまた、前に一度読んだ作品を自分の本棚から
取り出して読み始めました。

小説「人生教習所」 上巻
垣根涼介 著 中公文庫


を、読んでいます。

東京大学に1年通った後、休学中である太郎は
父島・母島で行われる人間再生セミナーに参加します。

同じくそのセミナーに参加しているのは
元ヤクザの柏木、バイクメーカーを定年退職している竹崎、
フリーライターの由香たち。

それぞれに、内に抱えたモノがあり、
そんな現状をなんとか変えたいと思い、
そのセミナーに参加していました。

彼らはそのセミナーを通して
どのように変わっていくのか…



ここ10年ほど、定期的にハマッて読み返す小説家が
数人います。

福井晴敏、海堂 尊、垣根涼介、高野和明

もともと文字ばかりの本を読む習慣がなかったわたしは、
高校卒業のころから急に読書家になり、
最初に衝撃を受けた村上春樹も、
20代のときに好んで読んでいた京極夏彦も、
人から勧められたのがきっかけでした。

初めは文字ばかりの本の楽しみ方がわからなくても
読み始めると、楽しみ方がわかってくる。
そうなると、自分なりの臭覚で「おもしろそう」と思う本を
自然と開拓し始めます。
わたしの中で初めて、人に勧められたからではなく、
自分の感性で手に取り好きになった作品群が、
この4人の作品でした。

「人生教習所」にはわたしが知る限り、
「ギャングスター・レッスン ヒートアイランドU」や
「ゆりかごで眠れ」など、
犯罪小説に出てきた登場人物達が出てきます。
ほかにも「サウダージ」という小説で主人公の一人だった
高木耕一が殺害し、その身分を奪った
『関根和明』という名前を持つ登場人物も現れます。

こう書いたうえで、人間再生セミナーなんて題材で
離島に集まる人たちの物語と紹介すると、
怪しさプンプンの犯罪小説に思われそうですが、
その予想は完全に裏切られます。

犯罪なんて微塵も出てこない。
真っ当すぎるぐらい真っ当なセミナーに、
真剣に自分の人生と向き合う登場人物。

彼らが受けるセミナーの講義の一つ目のテーマが
「確率」でした。

成功の確率。

努力すれば報われるというのは、正確に言えば嘘。
正しく努力をしていけば、成功する確率が上がる。
というのが正しい言い方。
どんなに努力しても100%成功ということはない。
正しい努力によって50%の成功率を95%に上げることができる。
もちろん努力しなければ成功はないわけですから
その成功の確率を上げるために努力をする。
成功の確率を上げるために、
失敗の確率を下げていく。
正しい努力とはそういうことではないか…

みたいな内容のセミナーでした。

わたしは感覚タイプなので、
つい『なんとなく』で深く考えずに物事を決めるので
理詰めで成功の確率を上げていくというのが
実は得意ではありません。

でも、真剣に考えてうまくいったことは、
自然とそういうことをしていたと言えることが多いです。

『なんとなく』感覚的にやってみて
うまくいったことも何度もあるものだから、
そちらに流れてしまうのかもしれません。

『なんとなく』感じる感覚。

コレはコレで、大切な感受性の一部なのだと思います。
『おもしろさ』は理屈を超えたところにある。

でも理屈を超えることと、理屈を不要とすることとは
また別問題なのかもしれません。

どんなことでも人生の問題への答え…
正解は人それぞれ。

理屈だけで考えるとあっちもこっちも正しく感じて
結局何が正しいのかわからなくなる。

そこを更なる理(ことわり)と感受性とで
意思決定していく。

わたしの場合、「やったぞ!」とという手ごたえを感じるのは
感受性に沿った方向性で、成功の確率を上げることを論理的に考え、
迷ったら感受性で覚悟を持って決断をする。
成功や失敗はともかく、それをやれたと思えた時です。
そして、それをやれたと感じられるときは、
成功という結果を手にしていることが多い。
まさに成功の確率が高い。

ブックオフで「ゆりかごで眠れ」を手に取ったのは
理屈抜きの感情でした。

「あった!読みたい!」

でも、今の自分の懐具合と、
自分が本を読みたいと思っている感情の元。
その感情を満たすには、
本を読むことで、何か新しい学びを得たいと思っている。
自分を成長させる何か、迷いという霧を晴らす何かを
求めている。
その求めているものを、この先の生計も考えたうえで
得られるような選択をしたい。

二冊を手に取って、店内をブラブラ歩いているうちに
頭の中をよぎっていたのはそういう考えです。
そして、結局は財布を開くことなく店を出た。

すでに持っているものを見渡して
今の感覚の琴線に触れるものを手に取ったら
この「人生教習所」だったわけです。

読み始めてすぐにわかりました。
ああ、コレ正解!

(笑)小っちゃ!


                全ての物語のために











posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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