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2015年10月23日

ドラマ「無痛〜診える眼〜 #2」完全に痛みのない世界は本当に幸せか?



「伝説の教師」というドラマがありました。

ダウンタウンの松本人志さんが原案の連続ドラマ。
主演は松本さんとSMAPの中居正広さん。

DVDになっていないのがもったいない
「伝説のドラマ」です。

このドラマの中でよく出てくる好きなセリフがあります。

「その正しさ、間違ってないか?」

松本さんが演じるモグリの教師が良く発していた言葉です。
常識という言葉に過剰に反応して
びっくりするような屁理屈をまくしたてるモグリ教師なのですが、
その彼が繰り出す屁理屈が妙に確信をついていて
説得力があるんですね。

爆笑しながら観ていました。

そんな彼がたまに問いかける
「その正しさ、間違ってないか?」

正確なセリフだったかどうかは覚えていません。

「その正しさ、おかしくないか?」
だったかな??

なんとなく「正しさが間違っている」という
ニュアンスが妙に腑に落ちて記憶にこびりついているのです。



ある同僚が、わたしに聞いてきました。
「『無痛』ってドラマ見たけど、あれって原作小説かなんかあるのかな?」
彼がそう思った理由は「えらく、しっかりと設定がされているように感じた」
からだそうです。
そう、原作がなく視聴率に基本ストーリーそのものが完全に変更になる
可能性が大きいオリジナルドラマとは違う安定感が原作モノの良さですね。

ドラマ「無痛〜診える眼〜」

第2話を観ました。

為頼英介(西島秀俊)は、通り魔事件で負傷し
白神メディカルセンターで治療を受けた、
義姉の井上和枝(浅田美代子)の退院を手伝っていました。

そこへ院長、白神陽児(伊藤英明)から為頼に
院内を案内したいとの知らせが届きます。

ためらいながらも和枝の勧めもあり、
白神の案内を受ける為頼。
そして診療を待つ患者の少なさに驚きます。

白神は裕福な患者から
医療保険外のオプションサービスで特別料金を取り、
その分を医師の数を増やすことなどで
質の高いサービスに務め、
普通の患者にも還元していると説明しました。

為頼は、これからも自分の診療所では手に負えない患者に
白神の病院を紹介すると告げました。

一方、早瀬順一郎刑事(伊藤淳史)は
為頼の能力に関心を寄せ調べていました。

そんな時、管内で殺人事件が発生。
被害者は山田輝久(ジジ・ぶぅ)というアパートの住人で、
自室で腹部を刺されて死んでいたとのこと。

しばらくすると、工藤一尊(有薗芳記)という男が
酔っぱらって警察署の前で逮捕されます。
工藤は自ら山田殺しを告白するのですが、
取り調べた早瀬は納得できないものを感じていました。

早瀬は、診断学の権威で為頼の恩師、
久留米実(津嘉山正種)の家へ出向きます。

久留米から、為頼には殺人を犯す人間に顕れる
“犯因症”が見えるのだと説明を受ける早瀬。

早瀬は為頼に、工藤に会ってみてほしいと依頼します。
そして工藤を診た為頼は…。



今回の話で『無痛』というタイトルの意味が分かります。

白神が目指しているという完全なる無痛治療。

患者を何よりも苦しめるのは痛み。
痛みにより気力を削がれ、
前向きに生きる力を失い、治癒力も低下していく。

だからこそ可能な限りの『快適さ』を
患者に提供しようと考えている。

為頼にもその理想を伝えた白神。
しかし、為頼はどこかひっかかりを感じているようです。

わたしも「どうなんだろう、ソレ?」
と疑問にもちました。

局部麻酔ともどうやら違うらしい
“完全無痛”の世界を語る白神に
わたしは空恐ろしいものを感じました。

確かに、苦痛に顔をゆがめる家族を観ていたくないし
わたしも妻や息子がそんな状態になったら
迷わず無痛にしてやってくれと悲願するでしょう。

わたし自身が激しい痛みに襲われても
きっとそうです。

でも、どんなケガをしても、どんな病気になっても
まったく痛みや苦しみを感じることなく
治療できるとなるとどうでしょうか?

全ての病気を治せるわけではなくてもです。

なんだか怖くないですか?
「怖くないこと」が怖くないですか?
恐怖を感じないって、怖いことだと思うんです。

どうせ、痛くないんだからいいやって、
なっちゃいますよね。

わたしは毎日のように
雪印の「恵」というヨーグルトを食べています。
冷蔵庫の中に切らさないように妻がいつも補充してくれています。

わたしは子どもの頃から下痢と便秘を繰り返していました。
運動不足というのもあるのかもしれませんが、
運動をしている時もそのサイクルは対して変わりませんでした。

どうやら精神的なストレスにも関連していることが
社会人なってからわかるようになりましたが、
それでもこの「恵」があるおかげで、
過剰に苦しまなくて済んでいます。

相変わらず下痢はするのですが、
なんとか「イタタタタ」って言っていられるくらい。

実は数年前まではひどく苦しんでいて、
何度かトイレで酸欠になっているわたしを見かねた妻が
救急車を呼ぼうかと迷ったほどです。

実際に、仕事をキャンセルして
妻が運転する車で病院に運ばれ半日入院したこともあります。

わたしはあの苦しを知っているから、
そして妻はあの時の異様な苦しみようを観ているから
毎日欠かすことなく「恵」を食べれている。

今も下痢はしますし、少しは痛いのですが、
それでも下痢をしながら腸が働いてくれていることに
とても感謝の念が湧いてくるんです。

もしコレが、ま〜ったく痛みを感じない
完全無痛だったらと思うと怖ろしいです。

暴飲暴食はするでしょうし、きっと今みたいに
いろいろなことに感謝していない。

冷蔵庫を開けたときに、減ったと思ったら補充されている
ヨーグルト「恵」を観て、妻への感謝や
わたし自身の身体への感謝をできる感覚。

これを感じなくなるということは…つまり…

幸せも感じなくなる…ということが簡単に想像できてしまう。

痛がっている人を観たら無痛にしてやれるなら
早くしてやれよって思うし、
白神が唱えるように、生きる気力を削ぐような
常に痛みと共にある生活というのは何とかして欲しい。

そうなると完全無痛は正しいように感じますが
やっぱり幸せの本質を考えると…

その正しさ、間違ってない?

と疑問を投げかけたくなります。

痛みにより、人は気を失うこともあれば、
痛みによるショック死というのもあり得ます。

そしてジワジワと気力を減退させるような
生活について回る痛みもある。

痛みを取り除く技術を生みだす力があるのなら
思いやりや感謝と言う“幸せ力”への想像力も
絶対に忘れてはならない、大切な大切な問題ですよね。


                全ての物語のために











posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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