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2015年10月20日

「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」下火になって来た時にどう頑張るか



「ロッキー」という映画は4作目まで大ヒットしました。

しかし5作目で「もうロッキーはダメだね」
と言われます。

しかし、「ロッキー・ザ・ファイナル」は
まさかの起死回生。

実は「ロッキー」というシリーズはいつも
シルヴェスター・スタローンという俳優が
下火になりかけたときに
起死回生を図るために続編が作られてきました。

スタローンのフィルモグラフィを見ると
倒れても立ちあがる、
ロッキースタイルそのものであることがわかります。

シルヴェスター・スタローンももういい加減終わりだろう。

そう思われていた頃に、
「ロッキー・ザ・ファイナル」「ランボー最後の戦場」
でドカ〜ンと復活して、
そのまま「エクスペンダブルズ」という
あらたなヒットシリーズをつくってしまった。

まさに人生は起死回生の連続。
そんなお手本のような人です。



第1作目〜3作目までは、
さまざまな事情があったのでしょうが
統一感がほとんどなかったこのシリーズ。
6作目、7作目までで、バラバラだった3作目までも
すべてひっくるめて、見事に統一しました。

「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」

を観ました。

カリフォルニアの高校生ショーン(ルーカス・ブラック)。

両親は離婚しており、ショーンが問題を起こすたびに
母とともに引っ越して学校を転々としていました。

しかしショーンは大好きな車を手に入れて、
さっそく大問題を起こします。

救いは未成年だったこと。
鑑別所に入るか、別の町に引っ越すか…
しかしさすがにもうかばい切れなくなった母は、
別れたショーンの父がいる東京へ
ショーンを送り出すことにします。

日本、東京の高校に編入してきたショーン。
父親とは車には触れないという約束をさせられますが、
車を見ると欲望は止められない様子。

アンダーグラウンドのレース場と化した、
深夜の立体パーキングへ連れて行かれます。

そこで、“ドリフト・キング”であるD.K.に目をつけられ、
勝負をするのですが、ドリフトを知らないショーンは完敗。

ショーンがそのレースに使った車は、
どういうわけかショーンに興味を持った東洋人、
ハン(サン・カン)に借りたものでした。

ぼろぼろになった車の弁償のため
ハンの仕事を手伝わせられることとなったショーン。

同時にハンからドライビングテクニックを教わり、
もう一度D.K.とドリフト・レースで決着をつけたいと申し出ます。

そのころ、ハンがみかじめ料をごまかしていたことが
カマタ組の組長(千葉真一)に知れます。

ハンとショーンの運命は…



シリーズ中、もっとも小品というイメージが強いこの作品。
それでも確か2作目同様、1作目の倍近くの製作費だったと思います。

舞台が東京に変わり、「頭文字(イニシャル)D」よろしく
峠でのドリフトレースが作品のクライマックスとなります。

出てくる俳優陣も、日本からは千葉真一の他、
北川景子、妻夫木聡、真木よう子、柴田理恵、中川翔子
など、そうそうたるメンバーです。

今回、ハマって全作品観るまで、
あまり「観たい!」と思えるシリーズではありませんでした。

第1作目がDVD発売されたときに知人のススメで1回だけ観て、
その後、続編に興味を持てなくなってしまったのです。

しかし、舞台が日本とあって、この3作目だけ興味を持ち
実は過去2回見返しています。

つまり、わたしにとってはこの3作目だけが
もっとも観やすい作品でした。

1作目、2作目、3作目は…
2作目は1作目の後日断ではありますが、
ヴィン・ディーゼルは出ませんし、
1作目とはどことなく違う雰囲気です。
3作目となると、ポール・ウォーカーすら出なくなって、
まったく違う人たちの物語。

もはや車好きのための映画という部分だけが
フューチャーされ、当時「走り屋」が流行っていた
日本が舞台になった…

そんな印象を勝手に抱いていました。

第1作目の監督はロブ・コーエン。
2001年にこの作品を撮ったあと、
翌年には主演のヴィン・ディーゼルとともに、
このシリーズを離れて「トリプルX」という作品を撮ります。

以降同シリーズに戻ってくることはありませんでした。

2作目の監督はジョン・シングルトン。
ヴィン・ディーゼル不在で、
新たなテイストに仕上げて、このシリーズを去ります。
3作目の監督はジャスティン・リン、
台湾出身らしいです。

だからでしょうか?舞台が日本になったり、
韓国系のサン・カンの他、アジア系の俳優が多数登場します。

映画のラストで1シーンだけゲスト的に
ヴィン・ディーゼルが出てくることで、
かろうじて世界観としてはシリーズなんだな…
と思える体裁は無理矢理作られている。
っていうか、なんとかオマケ的にゲスト出演することが
すでに作品の苦しさを語っていないか…?

なんて斜めに見たりもしていました。

ハリウッドが台湾出身の監督に撮らせて
舞台も日本にしている。
「走り屋」にだけ1作目、2作目が受けたから
なんとかターゲットが多い日本でならやってもいい…
みたいな感じだったのかなぁ。なんて。

いや、本当にわたしの個人的な印象です。
実際はどうなのかはしりません。

しかし、今回、2作目とその他のシリーズを観て
そんな思いは吹っ飛ぶわけです。

物語の時間軸としては、
1→2→4→5→6→3→7
となっていました。

と言うのも、第4作目「MAX」からハンが登場し、
6作目「EURO MISSION」のラストで彼は
「東京へ行く」と言います。
実際エンドクレジット途中に挿入される映像は
7作目の強敵ジェイソン・ステイサムの登場と
3作目のハンのシーンを絡めた作りになっていました。

よくよく見ると、「4」「5」「6」も
監督名のクレジットは全てジャスティン・リン。

シリーズ中、もっとも下火になった「3」を撮った人が
その後、1作目のオリジナルメンバーをそろえて
メジャー作品として再スタートさせ、
超大作アドベンチャーの域にまで押し上げていたんですね。

しかも、第5作目「MEGA MAX」では、
第2作目だけに登場していたキャラクターが参戦し
以降レギュラーとなっています。

バラバラだった「1」「2」「3」のストーリーを
全部回収して、一つの家族の物語にした。

そこには、俳優として下火になりかけていた
ヴィンディー・ゼルの再起をかけた意図があったり
おとなの思惑などもさまざま絡んでいるのかもしれませんが、
それでもジャスティン・リンの功績は凄いと思います。

この起死回生の大逆転感も、わたしがこのシリーズを
今さら大好きになった理由の一つです。

ジャスティン・リンが車好きだったのか、
はたまた「ワイルド・スピード」というシリーズが好きだったのか、
そのあたりの事情は分かりません。
でも映像の撮り方を観ていると、
多分その両方だろうなと思います。

消えそうになった火を何とかすくい取って、
新たなかまどで育てる。

ジャスティン・リンはそういうことをやったのでしょう。

そこに、ポール・ウォーカーやヴィン・ディーゼルの
思いがついていった。
ヴィン・ディーゼルは「MAX」からプロデュースにも
クレジットされています。

下火のときに火を絶やさずに続けた結果の
大成功例がこのシリーズなんですね。

この3作目「TOKYO DRIFT」で
初めて登場したハン。
最後にショーンに会いに来る設定で
ドミニクが現れますが、
ショーンの友人が言いました。

「ショーン、お前さんに客だよ。ハンの知り合いだって。
…ハンとは家族同然の付き合いだったらしい…」
と…。

シリーズは消えかけた火でも、
ジャスティン・リンの胸の内には、
チームや家族愛というバックグラウンドが
すでにこの頃から炎としてめらめらと
燃えあがっていたのかも知れませんね。


               全ての物語のために









posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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