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2015年10月18日

ドラマ「エンジェル・ハート #1」ごっこ遊びのロマンが成長の道しるべ



男の子は特撮ヒーローに憧れ
女の子は着せ替え人形やおままごと…

昭和50年(1975年)生まれのわたしは
どこか子どものスタンダードとして
そんな光景を認識しています。

男の子のヒーローは
やがて特撮ヒーローを卒業し
大人も見るドラマや映画、
わたしたちの年齢なら
ジャッキー・チェンやシルヴェスター・スタローンのような
アクションヒーローに変わり、
現実の世界では、仕事ができる上司や先輩など
目指す人をヒーローとして、お手本としていく。

女の子も着せ替え人形から
自分自身のオシャレへの興味へと移り変り
自分なりの美の追求とともに、
やはり憧れの女優やヒロインのように
実社会でお手本を見つけて成長していく。

それは、多くの人が通る道だと思います。

わたしは、その憧れからくる模倣や
模倣をしたいと思うその気持ちになぜか
ロマンを感じるんですね。

ロマンはもともとあるのか…
そのロマンが好きなんですね。



小説を映画化するのは読者ひとりひとりの
イメージの問題よりも、むしろ物語の質量の問題での
難しさがあると思います。
しかし漫画やアニメを原作として実写化する場合は
もっとも難しい問題がイメージの問題なのではないでしょうか?

ドラマ「エンジェル・ハート」

第1話を観ました。

悪党を懲らしめるプロのスイーパー、
シティーハンター・冴羽獠(上川隆也)。

彼にとって槇村香(相武紗季)は
仕事上の相棒であり、婚約者でもあるパートナーでした。

ある日、香は、不慮の事故に合い、
命を落としてしまいます。

茫然とする獠は、香が生前に
臓器提供意思のドナーカードを作っていたことを知ります。

しかし、香の脳死判定後、
その心臓は何者かに強奪されてしまいました。

1年後、香の心臓を探し続けていた獠の前に、
胸に大きな傷を持った女性、グラスハート(三吉彩花)が現れます。

グラスハートはある秘密結社の暗殺部隊の一員でした。

1年前に自殺を図り、香の心臓を移植され蘇生したグラスハート。
彼女はその心臓に導かれるように獠のもとを訪れたのでした…。



これは人それぞれ意見が分かれると思います。
どうしてもコミックやアニメの
「シティーハンター」「エンジェル・ハート」への
思い入れがファンの中にそれぞれあるはずなので、
それをぶち壊しかねないチャレンジです。

小栗旬さん主演の「ルパン三世」ほど
危険な挑戦ではないにしろ、
どうしても映画よりもチープになりがちな
テレビドラマでやるとしたら、
かなりの挑戦であることには変わりありません。

それでも、わたしの感想としては
かなり好感のもてる実写化だと思います。

少なくともわたしが持っている冴羽遼や、
彼を取り巻くキャラクターや環境のイメージを
めちゃくちゃに逸脱はしていないし、
むしろそのイメージを大事にしてくれていると感じました。

上川隆也さんの衣装や髪形、立ち居振る舞い。
壁に映り込んだ上川さんのシルエットは冴羽獠そのものでした。
アニメの冴羽遼ほどの非現実的な八頭身でないにしても
冴羽獠というキャラクターの作りこみは
実写化としてかなりのものだと思います。

その他、グラスハート=シャンインも野上冴子も海坊主も
ビジュアルや雰囲気はかなり高得点だと思います。

もともとの漫画やアニメが現実にある
新宿を舞台にしていることも大きいのでしょう。
登場人物があの街にをバックに動き回るのは
違和感なく楽しめます。

この第1話では、遼とグラスハートの
アクションシーンが満載でしたが
2人とも普段訓練をしているのでしょうか…
とても良い動きでさすがだな〜と感心します。

誰だったか忘れましたが、
昔、有名な俳優さんが番組か何かで演じることを
「大人が永遠にごっこ遊びをしているようなもの」
と、嬉しそうに語っていたことがありました。

わたしも劇団の人に協力をしてもらい
映画を作ったりしましたが、
その感覚はとてもよくわかります。

実際に劇団で演劇をやっている友人たちを見ていると
間近で肌で感じるのですが、
テレビや映画で活躍する有名な役者さんたちでなくても
舞台に立つ役者さんたちには華とも言える
独特の魅力があります。

彼らの中ではまたそれなりに華があるとかないとか
いろいろあるのでしょうが、
舞台を観る観客にしかなったことがない
“一般人”としては、彼らにはオーラを感じる。

監督や脚本家は物語や作品の骨格や全体像
というとらえ方が先ずあって、
その中の部分として登場人物があります。

一方、彼ら役者は、全体の中の役割は意識しながらも
その1人の登場人物を深く掘り下げるプロです。
その深さは脚本家や演出家以上。

それだけ深く、思考や物腰、雰囲気
感情面まで自分じゃない誰かになりきって
掘り下げていくわけです。

ごっこ遊び、ならぬ、“ごっこプロ”ですよね。

でも、そうやって1人の人のことを
生活や性格、状況から望んでいることなど
深く考えるということだけでも
他者のことを想像する、人の立場に立つということの
訓練にはなるし、それだけでも成長するでしょう。

でも、実際にその人の気持ちになって
発言をしたり行動したりするのは
成長のレベルがかなり違うのは容易に想像できますよね。

上川隆也さんがステキな俳優さんだから
冴羽獠という二次元の世界のヒーローを演じられる。
というのはもちろんあるでしょうが、
今まで様々な役を演じてきたから
ステキな俳優さんになったともいえるはずです。
冴羽獠を演じることでまた成長もしますよね間違いなく。

ごっこ遊びにロマンを感じるのって、
人間の成長欲求からきているのだと思います。

わたしも学生の頃、「踊る大捜査線」の青島に憧れて
いわゆる“青島コート”を買い求めて
振る舞いまで真似たくなった時期がありました。

子どもの頃のジャッキー・チェンごっこと
感覚としては同じだと思います。

結果的には自分には体格的に似合わないことを自覚し、
まったく同じコートは着なくなりました。
しかし、カーキ色の軍用のコートを
スーツの上に着こなすというスタイルは
ファッションとしてあることを学びました。

今も“青島”からは離れましたが
ベルギー軍のコートを着ています。
イメージもシルエットも青島コートからは
かけ離れたものですが、
シュッとした感じのイメージで
このコートのイメージに合う自分になりたいと
思ってきている部分もあります。

腰回りの紐を少し絞って
わたしの体格でもっとも良いシルエットになるように
調整したりもしています。

実際周囲からも青島コートよりもずっと似合っている
と言われます。

これは良く考えると、青島コートと出会う前のわたしには
なかったことです。

コートよりもジャンバーを着ていたし、
そもそもコートやジャンバーにこだわりもなく
ファッションそのものに興味がなかった。

それがモッズコートなんて言葉を知ったり
スーツに軍モノという着方にオシャレを感じたり、
自分でも変わったなと思います。

多分、昔のわたししか知らない人が
今のわたしを観たら驚くでしょう。

それはファッションだけではなくて
きっと色々な人を真似たりする中で
自分の中に取り入れてきたいい部分の競演によって
雰囲気が変わっているから。

つまりそれも成長のひとつ。

わたしたちがごっこ遊びに引かれるのって
そういう成長の道しるべだと思うんです。

冴羽獠を演じる機会が巡って来た上川さん、
そして実際に見事に似合っている上川さんが
とても羨ましく思いますね。


                全ての物語のために


















posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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