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2015年09月28日

ドラマ「あしたの、喜多善男〜世界一不運な男の、奇跡の11日間〜 #9 今こそ復讐の時」自分の中の悪い自分



「え!?そんなチチ、珍しい…」

息子がわたしを見て
ショックを受けたという様子で言いました。

なにかマズったなと自分でも思いながらも
確信が持てずに息子に聞きました。

「ん?どういうこと?」
「いつも前向きなチチが、そんな態度をとるなんて」

実はそのとき、わたしは車を運転中でした。
無理やり前に割り込んできた車がいて
とても危険だったので罵るような言葉が
つい口から出てしまったのです。

それが息子にはショックだったようです。

一瞬迷いました。逡巡したんですね。
どんな態度でリカバリーすればいいのか?

へんに謝って、息子に潔癖を植え付けてもよくない。
自分の中に、嫌な気持ちが生まれたときに
自分を嫌いになりかねないから。

かといって、確かにわたしの行いは
好ましいものではなかった。
自分でも反省してしまうくらいの言葉を放ったのです。

それは息子にも伝わったほうがいいだろうと思います。

上手くいったかどうかはわかりませんが、
結局はカッコつけずにいこうと思いました。

「そうか、いつもならあんなこと言わないもんね。
疲れてたのかな、言いたくなっちゃうときもあるみたい
ごめんごめん、びっくりしたね。
おかげで気づけたよ。
気を付けようって思えたら言ってくれてよかった」

そういって、そこからはいつもの
落ち着いて運転する父に戻れました。



9月末から10月頭にかけて、3連休があります。
その時にまとめて観ようと思って借りていたDVD。
このドラマは、待ちきれずに全部見ちゃいました。

ドラマ「あしたの、喜多善男〜世界一不運な男の、奇跡の11日間〜」

第9話、「今こそ復讐の時」を観ました。

自分で決めた残りの人生。

それがあと3日となった善男(小日向文世)は、
死ぬ時の服を買い、遺書を書こうと、
最期の日に向けての準備を整えようとしていました。

一方、三波(今井雅之)を名乗る男から電話を受け、
心境が変わったのか、いつもの黒の衣装から
真っ白の服にイメージチェンジをしたみずほ(小西真奈美)。

「会うまでは信じない」と言っていたみずほは、
ついにその男と会う約束をします。

また、仕事のほうでは森脇(要潤)から介護衣服プロジェクトの
利益の大きさを聞き、
なんとしても館道(平泉成)の援助を得るために、
しのぶ(吉高由里子)との約束どおり
善男を死なせてはいけないと焦っていました。

保険調査員の杉本(生瀬勝久)は、
心理学教授に三波の仮説について意見を求めていました。
催眠で人を自殺に追いやることができるのか?

教授の答えは、「暗示にかかり易い人なら危険」

三波とみずほが企てた善男の保険金殺人計画を
立証できると確信を得た杉本は、
やはり三波は生きているのではと意気込みます。

平太(松田龍平)のキャバクラにはしのぶが現れ、
善男を死なせないでと平太に頼みます。

しのぶから、みずほにも頼んだと聞いた平太は、
みずほに取引きをもちかけました。

善男が死なないようにするから
2000万円ほしいと…

取引きは成立し、リカ(栗山千明)に知らせますが
その知らせはリカを混乱させます。
そのときすでにリカはある行動に出ていたのです。

同じころ、善男は買い物から帰る途中、
見知らぬ男たちに車に押し込められ、
人けのないところでナイフを向けられていました…。



1話目から登場していた善男の分身がいます。
小日向文世さんの1人2役です…
善男だから、2役にはならないのか?

善男とは別に登場する善男のマイナス面、
“ネガティブ善男”

善男が1人の時に、
もう1人の人格として善男の前に現れます。

死ぬ日まで、物事の良い面ばかりを感じていたい。
そういう思ったことからか、
悪い面を全て引き受けなければならない
もう1人の自分、“ネガティブ善男”が生まれたようです。

ネガティブ善男が言います。

「少しは俺のことも考えろよ!」

これまで嫌なやつだったネガティブ善男が
寂しさや辛さをのぞかせるシーンが出てきました。

わたしたちは自分の中に嫌な部分を持っています。

思春期のどこかで、そういう自分に気づき
傷つく子もいます。

楽をしたいけど評価されたいズルさや
自分が順位を上げるために
誰かがミスすることを望んでしまう自分の意地悪さ、
これを言ったら傷つくとわかっているのに、
傷つけてやりたくて言ってしまった自分の醜さ…

自分はなんて嫌な人間なんだろう。

そうやって、自分自身に傷つくんですね。

わたしも小学高学年のころから
高校生の頃くらいまでは、
そういった葛藤に苦しんだことが多々ありました。

自分の中のそういうネガティブな部分は、
いまだに感じます。

しかし、成人することにはそんな自分も
自分の一部として認められるようになっていました。

これがうまくできないと、
あまり好ましくない人生を歩むことになるだろうことは
容易に想像ができてしまいます。

自分はダメな人間だと自分で自分をさげすんで
卑屈な正確になったり、
人間なんて所詮は自分のことしか考えてない
ズルいものなんだと全人間を決めつけるようになったり、
自分は悪人だと決めつけて、
わざわざ人から嫌われるようなことをするようになったり…

そういう在り方で人と接して
人間関係にバランスを欠いてしまわないハズがありませんよね。

わたしは、息子がそのバランスを欠いてしまわないように
成長してほしいと願っています。

今10歳、これからの7〜8年は、
彼が彼の中での変化に戸惑い思い悩む時期です。

どこかで「この子は大丈夫!」と信じていますが、
しっかりと見守っていこうと気持ちを引き締めてもいます。

わたしの場合は、小学生の時に
初めて自分の中の嫌な自分に気づきました。
そして、思春期の間中、揺れていたように思います。

でも、大丈夫でした。
それはもう、両親のおかげとしか言えません。

そんなものは人間なんだから、
自分の中にあって当然なんだよ。

ということを、小学生で初めて自覚した時から
両親ともに言ってくれていたし、
そんなことで自分が親から愛されなくなるなんてことは
これっぽちも思う必要がなかった。

まさに、「幸せな家庭で育った」幸運です。
でも、ここがポイントなんです。

その安心感の中だったから、
思春期の揺らぎの中を泳ぎながら、
結局バランスのいいところに到達して成人できたと
今のところは思えています。

思春期を、幸せな家庭で過ごせない子どもの中には
安心して自分の揺らぎと向き合う時期を過ごせないことが
多々あります。

なぜなら、それどころではないから。

虐待を受けるかもしれない。親が離婚するかもしれない。
虐待を受けている。親が離婚した。愛されなくなるかもしれない。
あるいは、病や事故で親が亡くなった…

そういう理不尽に幸せを奪われた子どもは
生きる力を振り絞るために「なにくそ!」
と自分を奮い立たせなければならない。

それは、幸せな家庭で育っている子への反感であったり
自分を捨てた親への怒りであったり・・・

その意気込みやたくましさは、素晴らしいものですが
どこかに歪みが生じてしまう。

だから、幸せな家庭でそだっている人のように
安心して自分の中の揺らぎと向き合っていられない。

もちろんみんながそうではありませんが
そうなる可能性は非常に高い。

また、一見幸せな家庭でも、
甘やかされて育った場合も、いろいろな弊害が起こります。


だからわたしは、どんなことがあっても
わたしが息子を愛さなくなることはないということを
いつも意識して態度で伝えています。

そして、ずる賢さや、嫌な部分が見えても
それをすぐに叱ったりせずに、
まず成長の証しとして喜び、それを伝え、
一緒にその気持ちと向き合えるような会話をするように
心がけています。

おかげで「父はとても前向き」というイメージを
息子に持ってもらえているようです。

“ネガティブ自分”なんていて当たり前です。
そんな自分をさげすむ必要なんて全くない!

同じように、“ネガティブ自分”に気づくことができるのは、
“ポジティブ自分”もいるということの証しですよね。

どっちもあって自分。どっちもあるから
良い悪いの区別をつける能力が生まれるんです。

片方だけだったら、何が良くて何が悪いのか
区別のつけられない一方的な大人になりますよ。

“ネガティブ自分”と“ポジティブ自分”

仲良くさせてあげればいいんです。


             全ての物語のために










posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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