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2015年09月25日

ノンフィクション「田宮模型の仕事 田宮 俊作 著(文春文庫)」その5 子ども騙しが通用するのは誰?



わたしはアニメオタクではありません。

おめめがパッチリの少女なのに
なぜかおっぱいだけプリンプリンしている
美少女キャラなるものなんて
まったく興味を持てない。

それでも、40歳にもなろうかという大人の割には
アニメーション作品も見ているほうだと思います。

日本で、オタク向けではないアニメといえば
スタジオジブリ作品くらいです。
最近は細田守さんの作品もそうなのでしょうか?

あとは「ルパン三世」とか
こんどは実写ドラマ化される
「エンジェル・ハート」のもと作品
「シティハンター」など、
キャラクターが大人で、オシャレなものくらいですかね。

「機動戦士ガンダム」や
「銀河鉄道999」というと、
どちらかというとオタク作品のほうに入っちゃうのでしょうか?

わたしが「ガンダム」や「999」を
今でも大事にしているのは、
純粋に作品の志が高いからです。

わたしが幼少のころは、
今のようなアキバ系アニメ?みたいなものは
なかったと思います。

それでも、子供向けのアニメはめちゃくちゃ多かった。

「巨人の星」「あしたのジョー」「宇宙戦艦ヤマト」
「科学忍者対ガッチャマン」「いなかっぺ大将」
「侍ジャイアンツ」「およねこブーニャン」
「メイプルタウン物語」「花の子ルンルン」
「名犬ジョリー」「北斗の拳」「キン肉マン」
「かぼちゃワイン」「タッチ」

幼少期に見ていたアニメのタイトルを
ざっとあげてみようとして、
さらさらと出てきます。

最近のマンガやアニメに少し物足りなさを感じるのは
このころのアニメに比べると少し足りないものが
あるからです。

それがきっと志の高さから醸し出された
ある心意気なのだと思います。



しばらく福井晴敏さんの小説の世界に使っていました。
その前に途中まで読んで放り出していた
ノンフィクションの世界に戻りました。
後半のクライマックス部分を残していたのです。

ノンフィクション「田宮模型の仕事」

田宮 俊作 著(文春文庫)


を、読破しました。

今や世界の田宮といえるほど
プラモデル業界、ホビー業界を
けん引している田宮模型。

もともとは木材屋さんから学校教材用の
木製模型を作り始め、
時代の要請に遅れまいと
プラモデル業界へ進出。

手さぐりで最高水準のスケールモデルを開発し。
戦車からミリタリーシリーズ。
そして、F1マシン、ラジコンバギー、
ミニ四駆の大ヒットまで…



田宮模型の魂とでもいうべき1冊。

ノンフィクションですから、
起承転結の物語そのもの仕掛けで
読者を楽しませるフィクションとは違って、
ある意味では全編がクライマックスとも言える。

ずっと感心したり、わくわくしたり
参考になったりだったのですが、
最後のミニ四駆の話のところでは
涙が出てしまいました。

電車の中で、吊革につかまって
立ち読みしていたのですが、
それでも涙がにじんでしまいました。

特別にお涙ちょうだいのエピソードが
紹介されていたわけではありません。

すべての項目が感動的なくらいに
飽くなきプラモデル開発の挑戦の話なのですが…
ミニ四駆も同じように挑戦の話なのですが…
他と違う描写があったのです。

それは、ミニ四駆に夢中になる子供たちが
大会会場でマシンの調整をする。
レースは試走ができないので、
すべてぶっつけ本番、一発勝負なんだそうです。
ミニ四駆は力強く、スピードもかなり出るので
コーナーでコースアウトしたりすることもある。

だから本番前のセッティングは真剣そのもの。
スタート前の少年たちの中には
緊張でがくがく足が震える子や
手が震えてスイッチを上手く入れられない子がいる。

そしてスタートするやその手は力強く握り締められ
自分のマシンに向かって「頑張れー!」
と魂の底からの声援を送る。

そして、終わったらみんな緊張がほぐれて
ため息をつくんだそうです。

その子どもたちの表情や思いを想像すると
涙が出てしまいました。
いま、こうして書いていても涙が出てくる。

自分が求めているものはこういうことなんだと
わたしに教えてくれているのがわかります。

田宮俊作さんはミニ四駆についてこう書かれていました。

「子ども向けだけど、子ども騙しではない」

そう、わたしが幼少の頃観ていたアニメ。
今見ても色あせないアニメは、
ただのノスタルジィで観ているのではありません。

大人が子どもに向けて作っていたけど
子ども騙しではなく本気だったんです。

「いなかっぺ大将」なども
いま、DVDなどで観れるはずなので
ちょっと気が向いたら観てみてください。

一話5分か10分程度だと思います。
そのなかにギャグも作画もアドリブも
これでもかと言うくらいギュウギュウに詰め込んである。

内容が深いドラマだとかそういうことじゃなくても
モノを作るということに対して本気。

手を抜かない。
もっと面白く、もっと面白く、もっと!まだだ!
って、やってやってやりきる。
そんな魂が感じられるんですね。

そのとき出せる最高のものを
瞬間瞬間で出そうとしているのが伝わる。

子ども向けのアニメだけど、子ども騙しではない。

わたしたちは、「大人は分かっちゃいない」
なんて斜に構えながら、
大人たちが本気で子ども向けに作ったものの中で
自由に生きていた。

今、わたしの息子は10歳ですが、
わたしが自信をなくしていたり
自分をごまかすようなことをすると、
息子には一瞬で見抜かれます。

感じとってしまう。

子どもを侮ってはいけませんね。
考えるより感じる方は大人以上なのでしょう。

子ども騙しが通用するのは
一部の大人だけなのかも知れません。



                  全ての物語のために











posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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