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2015年09月04日

「サボタージュ」エンタメで不快と向き合ってみるのも悪くない



情動行動。

ストレスを発散させるために
脳の状態を「快」にすることは大切なことです。

遠い昔、先祖たちの自然と共に暮らしていた時代なら、
日々の暮らしの中にそのような行動は
感覚的に組み込まれていたはずです。

風が緑の草木を揺らいで
その空気、音、香りを感じて
魂の底から癒される。

目を閉じてイメージしてみただけでも
体が少し楽になるような気がしますね。

でも、近代社会のスピードの中に忙殺されると
意識してそういう時間を作り出さないと
本来の人間の“幸せ”にとっては
どうでも良いようなことにとらわれすぎて
大切なことを見失ってしまいかねません。

わたしが意識して映画を観る時間を作るのは
そういう部分もあるからです。

だから、必然的に自分が観たいと感じるものを観るし、
大体の場合は、ハッピーエンドで元気になったり
癒されたり、熱くなれたり…

そういったプラスの後味が残るものを
外れなく選べています。

ところが、たまに外すことがある。

外すというのは単に
「面白そうだと思ったけど、つまらなかった…」
ということではなくて、

予想していたものとは違うテイストの映画だった…

ということがあるという意味です。

人によっては、またわたしの場合も
コンディションによっては、そういう時に
「つまらない」と思ってしまうこともあるかもしれませんが、
「本当にコレ、つまらない映画なのかな?」
と思える余裕があると、

無意識に避けがちだけど、
存在を知っておかなければならない感覚を
確認できる機会を得ることができる…

そういうことを味わいました。



TSUTAYAやGEOに行くと、
どんどん映画が生み出されているのを感じます。
大量生産。
借りれないままいつの間にか旧作扱いになっていて
「あ、コレもまだ観てないや!」とふと気づくことがあります。
そんな作品

「サボタージュ」

を、観ました。

麻薬取締局DEAの中でも最強とされる
潜入捜査の専門家である特殊部隊。

そのチームのリーダーでブリーチャー(破壊屋)の異名を持つ
ジョン・ウォートン(アーノルド・シュワルツェネッガー)。

彼とそのチームは麻薬カルテルのアジトを急襲し、
巧みなチームワークと見事な戦術でミッションを成功させます。

実は、組織が隠し持っていた大金の中から
1,000万ドルをくすねようとしていたブリーチャー達のチーム。

ところが、上手くくすねたはずの大金が何者かに横取りされ、
同時に隊員たちが何者かによって
一人、また一人と殺害され始めます。

報復や隊員同士の犯行などが疑われる中、
ジョンは殺人課の女性刑事と共に
事件の真相を追っていくのですが…。



アーノルド・シュワルツェネッガーの復帰第一弾の
主演作品は「ラストスタンド」でした。

B級映画色の強い娯楽アクションでしたが
手に汗握ってスカッとしました。

続く主演作がこの「サボタージュ」です。

一見、銃やマシンガンをぶっ放す、
シュワルツェネッガーらしいアクション映画を
思わせます。

しかし、今回は違いました。

確かに銃撃戦やカーアクションなどは
ハードです。

しかし、いわゆる娯楽アクションとは
まったく違うテイストです。

わかりやすい善人も出てきません。
冒頭から、DEAも麻薬組織も出し抜いて
大金をくすねようとする特殊部隊が描かれますから。

いろいろな出来事が不可解なまま展開します。
わかりやすく感情移入させて
最後にスカッとさせるという映画ではない。

不可解なまま、不穏なまま進んで、
最後にその謎が明かされる…。

ああ、そういうことか…
とは思えるけど、決してハッピーエンドとは言えない。

これは個人的な感じ方ですが、
わたしにとっては鑑賞後の後味は
「不快」でした。

面白くなかったのか?と聞かれれば
「面白かった」と答えます。
嘘ではない。

よくできたミステリー映画だと思います。

わたしの好きなスカッと元気になれる
ハッピーエンドの映画ではないというだけ。

こうなると
一緒に借りて観た「イコライザー」が
とても対照的に見えます。

「イコライザー」は映画の雰囲気こそ
ダークな感じはありますが、
映画いたものは、清らかさのそれこそ結晶でした。
だから、観終わった後味も心地よさが残ります。

「サボタージュ」は正反対。

誰も救われないんです。
いや、それは捉え方の違いで、
もしも自分がジョンの立場だったら
そしてジョンの能力を持っていたら
同じような行動に出てしまうかもしれないとも
思わされます。

結局それは救いを求めているのかもしれない。

だとしたら、ジョンはあのラストで救われたのでしょう。

でもその直前に、ある部下に言われます。

「なんで?そんなことをしても、
失ったものは取り返せないのに…」

そういう部下でさえ、その直前に蛮行に走り
その愚かな行為をジョンに問われていました

「なぜだ?」と…

麻薬組織への潜入捜査という
文字通り魂をすり減らしながら戦ってきた人たち。
いつ、張りつめていた糸が切れてもおかしくなかった人たち。

そう思えば、妙に納得のできる「酷さ」です。

そういうモノを描いた悲しいお話。

わたしがよく睡眠をとって、
トイレまで掃除して、清々しい気持ちで
映画を再生できた。

気力にとても余裕がある安全な状態で観れたから
最後まで停止せずに観れたし、
そういうことを考えられたんだと思います。

「こんなのが観たかったわけじゃない!」
と停めていたら、思いめぐらせることもなかった。

悲しさ、無意味さ、愚かさ…つまり不快な感情。
そういうモノを考える機会を自ら
とうざける結果になっていたかもしれません。

そういう意味で、
このタイミングでこの作品を観れてよかった。
そう思える自分の現状に感謝できました。


                全ての物語のために











posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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