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2015年08月25日

小説「キャプテンハーロック 竹内清人 著(角川文庫)」その4 厄介な「自由」



制約というのは実はありがたい場合があります。

たとえば、物語を作るとき。

どんな話でも良いので自由に作って!

といわれると漠然としすぎて
とっかかりから悩むことがあります。

子どもに自由に作っていいよ
という場合は問題ないかもしれませんが、
仕事となるとそうはいきません。

何度か、頼まれて
舞台用の脚本を書いたことがありましたが、
自由に作って、と言われたのは時間がかかりました。

逆に、こんなセットを生かして、
なぜかこんなオープニングなんです。
後に続くお話を作ってください!

と言われた時は、
締切が1週間弱だったのですが
先方も驚くほどの完成度のものができました。

制約や足かせを、
道筋としてとらえると、おのずとできることが決まり
できることの中でという形が決まってくるから
自然とある程度の枠が出来上がるんですね。



さて、読破しちゃいました。
文章を書いているのが福井さんではないので
純粋な福井ワールドとはまた違いましたが、
かなり強く、買ってよかったなと思っています。

小説「キャプテンハーロック」

竹内清人 著 福井晴敏 ストーリー 松本零士 原作

フルCGアニメーション大作映画
「キャプテンハーロック」のノベライズ版。

主人公ヤマの視点、一人称での表現を貫いた小説版です。
ヤマが何を考えそのような行動をとったのか?

だけではなく、映画では描かれない
他のキャラクターとのやりとりも描かれているので
映画ではよくわからなかった部分が
しっかりと補填されています。

ある意味、解釈を限定される部分も
多少はあるのかもしれませんが、
映画を見て「突っ込みどころ」が気になった人には
いくつかの疑問は解消されるのではないでしょうか?



ラストで主人公ヤマ視点で次のような一文が出てきます。

手に入れた「自由」は、持て余すほどに大きく厄介な宝物だった。
(引用)

ルパン三世の生き方を見ればわかりますが、
自由の旗のもとに生きるハーロックも同じですよね。

自由には大きな責任が伴う。

裏返せば不自由さとは
敷かれたレールがあるということ。

あれはできない、これはできない、
こうするしかなかったんだ…

そういう言い訳も立つ。

それが言えないのが自由の責任です。

・・・

と、普通なら言いますが
本当にそうでしょうか?

決められた枠をはみ出すかはみ出さないか?
言われたことに従うのか従わないのか?

その選択だってある。

となると、本当はみんな自由なんじゃない?

もちろん、発展途上国などの地域のことではなく。
日本で暮らしているわたしたちはどうでしょう。

わたしの脚本の依頼の話でいえば、
引き受けるか引き受けないか?

という自由だってあったし、
ギブアップするかしないかの自由だってあった。

結局は、その制約の中でやると決めて
その制約を逆に利用してやれと
こちらから利用する立場に立っただけ。

自由には大きな責任が伴うのは
ゆるぎないとして。

その責任が怖くて
「こうするしかなかった」と
自分から不自由に逃げている場合が多い。

これはわたし自身の振り返りですが、
本当はそうだよねと自分であるときに気づきました。

あなたはどうでしょうか?

不自由を選ぶなら、それもまた自由ですよね。



             全ての物語のために












posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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