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2015年08月06日

ノンフィクション「田宮模型の仕事 田宮 俊作 著(文春文庫)」その4 人こそ守るべきもの



先日、池上彰さんと櫻井翔さんが司会を務める番組で
太平洋戦争のときの特攻をテーマに
話をされていました。

食事をしたり、風呂に入ったり
そのたもろもろ、
自分の用事をやる傍らで
ついていたテレビを何の気なしに見ただけなので、
その番組の主旨を理解するまでには至っていません。

部分的にですがわたしがみていたのは、
ゼロ戦の特攻の話から、
実はベニヤ板で作った貧粗な船での特攻、
そして重りの下駄をはいて潜水している兵士が
敵の船の船底に爆弾のついた槍でつつく…

なんて計画まであったなんてことが
紹介されていました。

ゼロ戦の特攻隊や、
人間爆弾「桜花」、人間魚雷「回天」。
その程度の知識はあったのですが、
海に潜って敵艦を待ち伏せして
爆弾の付いた槍で自分もろとも爆発なんて…

そういえば、子供のころに母から聞かされた話ですが、
爆弾を背負って自分ごと洗車にひかせ
敵戦車もろとも自爆するという作戦も実施されたんだとか…

戦争は人を狂わせる。

池上さんや櫻井さんは
普通なら当たり前におかしいと判断できることまで
判断できなくなる国の空気についてお話をされていました。

愛する人のために自分を犠牲にできる気質。

それはもちろん否定するつもりはありませんが、
国が総出で(空気で)それを個人に押し付ける狂気は
やっぱり狂気としか思えませんね…



「人類資金」の最終巻をとにかく読破したいので
いったん休止している本。
その中でとても印象に残るエピソードがありました。

ノンフィクション「田宮模型の仕事」

田宮 俊作 著(文春文庫)

模型メーカーとしては後発だった田宮模型。

木製模型が主流だった時代に
プラスチック製の模型=プラモデルの洗礼を受け、
金型つくりから、箱絵や、
模型の設計、そして設計のための実物取材。

あらゆることに手探りで、体当たりしていった
現在の田宮模型の原点が描かれています。

大変な苦労をしているはずなのに、
行間にはなぜか少年のようなワクワク感が
つまっている夢のある仕事のノンフィクション。



著者の田宮さんやスタッフの人たちが
世界中を回って、戦車の取材をするエピソードが
とても印象的につづられています。

基本的には模型作りというロマンあふれる
ワクワクの旅なのですが、
その中で、やはり戦争の道具、
人殺しの道具をプラモデルやおもちゃにするという
ことに対する考えや思いにも触れられています。

戦車に限らず、そのデザインや設計を調べると、
その形や色になっていった背景をしることになります。
つまり歴史…

歴史の中にはそこに関わった人の思いや
犠牲になった人たちの歴史も当然含まれます。

だからこそ、無責任に好戦的なおもちゃを
量産しているわけではなく、
無学なまま、薄っぺらい拒否反応で目を覆う
という無責任な批判者たちよりも、
戦争の空しさや悲しさをきちんと知っている人たちが
作っている模型なんだなと思える良書です。

戦車の取材を通して田宮さんが感じたことのなかに、
脱出ハッチのことが書かれていました。

アメリカの戦車には、かならず逃げやすいように
脱出ハッチが備え付けられているのに対し、
日本やソ連の戦車にはそんなものはありません。

それは、思想の違いを物語っているのでしょうと…

つまり、日本やソ連には「最後まで戦え」
という思想があり、
アメリカは、「人こそ守るべきもの」
という思想がある。


そもそも戦争自体が本末転倒なのに
そのうえで自国民の命すら大切にできない戦い方を
本末転倒と言わずになんというのか…

わたしは「アメリカ万歳人間」でもなければ
全てにおいて日本が一番とも思っていません。

人がそうであるように、どの国にも
その国特有の良さもあれば欠点もある。

そんな中でも、この搭乗者の命に対する考え方は、
はやり、脱出ハッチを大切にしたアメリカの考え方に
賛同します。

小説「永遠の0」(百田尚樹 著 講談社文庫)でも、
戦闘機の搭乗員の命への配慮の仕方の違いが
日本とアメリカの違いとして描かれていました。

正直に言って、今の日本が
この戦争から本当に人命尊重を
教訓として学んだかというと
疑問に首をかしげます。

個人単位では、戦時中を生きた世代、
戦後生まれの世代くらいまでは
多くの人がそれを身に染みて感じていると思います。

しかし、現代をけん引しているはずの
わたしたちの世代はどうでしょうか?

わたしがそう思うのは、
今だに効率主義を捨てられずに、
お客さんや従業員の「心」が置き去りにされた
システムの上で量産される、
サービス精神を忘れたサービスが
後を絶たないからです。

企業が追うのは売上げで
そこで働く人の幸せも、お客さんの幸せも
置き去りにされている。

いや、企業論理としては、
効率よく便利さを提供していること自体が
お客にも幸せを提供しているんだという
認識なのでしょうが、もう、とっくに
わたしたちひとりひとりが求めている幸せは
そんなところにはないことはわかりきっているはずです。

今の日本の多くの企業が作り出している空気のまま
もしもまた戦争が起これば、
日本はやっぱり自爆攻撃に走るんじゃないか…
そう思わされます。

そもそも、殺し合いの戦争は放棄・拒絶したいですが。

国の空気を作り出すのは、
やっぱりひとりひとりの言動から来ると思います。
言動は、思考からきます。
思考は、精神からきます。

だから、わたしたちは、自分という単位から
精神的な成長を目指せばいいと思いますし、
結局はそれが平和や幸せに直結していることですよね。



                全ての物語のために

















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posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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