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2015年08月05日

小説「人類資金 第6巻 福井晴敏 著(講談社文庫)」その2 ルールは誰がつくるのか?



知人の中には株式投資をしているような人もいます。

それだけで生活していけるような人もいれば、
投資についての先生までしているような人もいます。

わたしも以前に興味を持ち、
ベテランの詳しい方からわかりやすい説明を受けたり
基本的なことだけは学ぼうと、
本も1冊だけ読んでみたことがあります。

しかし、危険も大きな信用取引をするつもりは一切なく、
だとすると、ある程度の資金も必要ということで、
現在は断念。

要は、昔、ちょっとだけ聞きかじったことがある程度の知識
・・・しかないということです。

当時は自分の収入面への不安から
株を考えただけでしたから
日本の経済そのものへの興味があったわけではありません。

この手の話は、いまだによくわかりません。

仕組みを理解しようにも、
難しくて皆目わからない。

それでも、今の空気を感じると、
経済の仕組みそのものへの不安はぬぐえません。

どんな仕組みなのかはわかっていないけど、
仕組み自体がもたなくなっている雰囲気はわかります。

そこには、世界中の“お金”にまつわる
厳然とした仕組みが存在する。

世界のお金にまつわるルールが存在するのでしょう。



2年前、2013年の夏に第1巻が発売され、
同年秋には映画も公開されました。
作家・福井晴敏さんと、映画監督・坂本順治さん
お2人で企画し、もともと映画ありきで
プロットが作られたようです。
映画では描ききれなかった細部までをふんだんに取り入れた
小説版は数か月おきに新刊が発売され、足掛け2年。
2015年7月に完結編となる第7巻が発売されました。
そのひとつ前、2014年2月に発売された…

小説「人類資金」 第6巻

福井晴敏 著(講談社文庫)を再び取り上げます。

ローゼンバーグに捕えられた暢人。

連れて行かれるのを黙って見送るしかなかった石と真舟。
そして人生最後の猶予を与えられた本庄…。

帰国と同時に美由紀に拘束された真舟は、
暢人を救うため、そして『人類資金』を
未来につなげるために、
ある戦いを挑む決意をしていました。

巨大な敵に対し
絶体絶命の真舟、石、美由紀の3人は、
どんな選択をするのか?



そう、選択の話です。

既存のルール(仕組み・枠組み)に縛られるか、
自分のルールに従うのか…

真舟が美由紀にそれを投げかけるシーンは
胸が熱くなります。

わたしたちは学校に入り
勉強をして、社会に出ました。

家庭、学校を通して、
社会に出るための様々なことを学び、
社会に出てからは身をもって経験しながら
学んできているわけです。

ただし、そこには現代の経済社会という
「大状況」が大前提として
無自覚・無意識に存在していたのではないでしょうか?

この大前提、大きな状況そのものが
今、もたなくなってきている。

その時代の空気感から生まれたのが
「人類資金」という映画であり小説なんだと思います。

経済の仕組み、お金のルールが
根底から変わったら…あるいは、無くなったら…
わたしたちはどうやって生きていけば良いのでしょうか?

そういう日が来るのは、
ほんの数年後かもしれないし、
もっと先、わたしたちの代ではなく
子孫たちの代のことなのかもしれません。

しかし、“その時”は間違いなく来ると思います。

その時、途方に暮れる人もいるかもしれません。

でも、そんなことをしている場合でもない。
今すでに、
そんなことをしている場合ではない時のずですよね。

じゃあ、どうするのか?

新しい仕組みを作っていかなければならない。
新しいルールを作っていかなければならない。

それを、この物語の登場人物暢人は
“善意の仕組化”として実現させようと企てていました。

フィクションですが1つの解答例でもあるでしょう。
実現するにはかなりの厳しさがあるでしょう。
「M資金」や物語はフィクションでも、
この物語の登場人物が持っている思いが
わたしたちの奥底に宿っているということは
現実であって欲しいと思います。

新しいルールを作るには、
まずわたしたちひとりひとりが、
自分のルールに沿って生きて行けなければならない。

感情的に自立した精神を持ち、
自分で感じ、自分の責任において決断する。

既存のルールに従い、
既存のルールの中でだけ生きてきたわたしたちには
途方もなく感じられる話しかもしれませんが、
本来、人間が持っている創造力とはそういうもののはずです。

わたしたちよりも、わたしたちの子供や
さらにその子供たちは、確実に、
そういう力を要求されることになるのではないでしょうか?

この小説は、

今まで意識していた人も
意識すらしたことがなかった人も
既存の経済の「枠」「ルール」を外側から眺める
視点を持つきっかけにはなるはずです。


                     全ての物語のために









posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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