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2015年07月23日

小説「人類資金 第5巻 福井晴敏 著(講談社文庫)」狭苦しくなったように感じる世界でも未知の世界はある



閉塞感という言葉が去年か一昨年くらいまでは
けっこう使われていたと思います。

でも、最近はあまり聞かないですね。

じゃあ、その閉塞感が打開されたのか?
というと、なかなかそんな兆しもありませんよね。

いい加減、閉塞感や危機感ばかりを
感じているのにも疲れるし飽きる。

と言うことかもしれません。

わたし自身も、閉塞感は無くなってはいないのですが
なんとなく疲れを感じてもいます。

もっと、他の所に意識を置いて
幸せに目を向けて行こうということも
常日頃言っているのですから、
そうなれるのは幸せなことなのかもしれません。

でも、本当にそれでいいの?

経済的にはこのままでは進みようがないですよね?
日本国内の消費を考えてみても
いま、わたしたち団塊ジュニア世代に向けた
商品が増えています。

先日は「コロコロコミック アニキ」というのを
書店で見つけました。

ブルーレイの日本語吹替版の
需要も、わたしたちが子どもの頃に
テレビで親しんだ洋画などが中心になっています。

わたしたちの世代が今ちょうど
もっとも消費をする年齢ですが、
あと数年すると次の世代が
もっとも消費する年齢へと
移り変わっていくでしょう。

明らかに消費は減っていくはず。



月刊コロコロコミック、月刊コミックボンボン

子供のころ、月刊雑誌に連載されているマンガの
単行本の発売を楽しみにしていたわたし。
待ち遠しすぎて、気もそがれ、
待っていることを忘れて他のマンガに手を伸ばす…
そして忘れたころに発売されて、わくわく読みふける。
なんだかあの頃の感覚を思い出しています。

小説「人類資金」 福井晴敏 著(講談社文庫)

第5巻を慌てて読み始めました。

笹倉暢人に連れられてやってきた
アジア辺境の小国カペラ。

資本という魔物に食い尽くされつつある世界を、
呪われた遺産『M資金』の継承者である自分が
どう救うべきなのか?

暢人がたどりついた
その問いへの答えを知ってしまった真舟。

真舟はついにM資金の底深い真実を知ります。

しかしそれはすでに、
真舟も、そして暢人を守ると誓った石にも
あらがいようのない壁に打ちのめされた後でした…



わたしが大好きな作家の独り
福井晴敏さんの最新作、
全7巻のうちの第5巻。

第1巻から少しずつ刊行されて
どうやら今月最終巻が出たようです。
この少しずつ刊行される感じが
昔、月刊誌の連載漫画の単行本を待った感覚に
非常に近いんですね。

書店に第7巻が山積みになっていました。
しかも、これまでの6冊の3-4倍のボリューム。

第5巻を買って、しばらく放置していたのですが
早く最終巻まで読みたくなって
急いで読み始めました。

福井さんの最近の作品の特徴が
今の時代の閉塞感を描いていること。

現代を描いた作品だと「小説 震災後(小学館)」
が記憶に新しいのですが、
実はストーリーと脚本を手掛けたCGアニメ大作
「キャプテンハーロック」や
超大作「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」も
そうでした。

「ハーロック」も「ガンダム」も、
宇宙の果てまで行っても何もない…

という絶望を大前提として描かれました。

もう、人間が開拓できるところはなくなったと、
宇宙の果てまで見つくしちゃったよねと…

正直、それはちょっとやり過ぎな感じはありますが、
それぞれの作品世界で閉塞感を
演出すための設定だと思えば納得できます。

これらの最近の作品の中で、
今回の「人類資金」まで一貫して言っていることが
これからの時代を生きていく次の世代や
その次の世代への希望です。

自分たちのルールの外を行く次の世代が
新しい価値観で世界を変えてくれる。

そんな気分が全ての作品で描かれています。


わたしたちがどんなに限界を感じても
この世界がどんなに狭苦しく感じても
それは自分たちで壁を作っているからかもしれない。

こういう一節があります

「この世に永遠に成長し続けるものがあるとしたら、まさにそれ、人間の想像力だ。」

またこうもあります。

「世界の広さとは、それを見る者の心の広さと同義なのだろう。」

福井さんの作品にはこういう言葉ちょいちょい出てくる。

正直、閉塞感を感じていたわたしは
頭を小突かれた気がしました。

狭苦しく感じているのは
わたしの想像力が狭いから?

そう、ならもっともっと“枠”の外に飛び出していかなければ…!

その姿勢を、子どもたちに見せて、
子どもたちには更にその枠を超えて言ってもらわなければ。

経済や政治などの難しい話も出てきますが、
基本的な熱さやエンターテインメント性はさすが福井さん。

現実とフィクションを絡めながら物語の紡ぐ
手腕はお見事です。

あと2冊、一気に読めるかな〜♪



               全ての物語のために




















posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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