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2015年05月11日

「オーバードライブ」成果主義の自己責任の前に



ある時期から日本でも
成果主義という言葉がはやり始めました。

年功序列の終身雇用神話が崩れ始めたころに
都合よく使われたような気がしていますが、
成果主義が日本に合うか合わないか?
の議論の前に、本当に欧米の成果主義の
あり方の意味を理解して取り入れたのか?

というのがわたしは一番問題だと思います。

自己責任という言葉に対してもそうです。

自分の感情の責任を自分で取れないどころか
そもそも自分で感情を選んべるのが大人なんだと
いうことすら知らないし、知ろうともしない大人が
大人の顔をして子供を育てる…

その一般的なメンタリティ底上げ。

要するに現代日本人の
精神面の成長度合いの平均値を上げる。

だれがそれをする?という偉そうな話ではなくて、
わたしたち日本人一人ひとりがそういうイメージを持って
自分自身を成長させていけばいいんじゃないですかね?

昔の日本人がそうだっただろうということは
日本の文化を見ているとわかりますよね?



最近はめっきりB級映画を見なくなりました。
まったく興味がないわけではありません。
ドラマを見たり、メジャーな映画にいい作品が多いので
手が回らないだけ。
しかし、DVDをレンタルしたときに流れる予告編で
何度も目にして気になっていた作品があったので
見る時間を作りました。

「オーバードライブ」

という、映画を観ました。

何も知らずに友人から麻薬が送られてきたことで、
逮捕されてしまった18歳の少年。

彼にかけられた容疑は麻薬所持ではなく
売人の容疑でした。

麻薬捜査に協力すること=売人を警察に教えることで
自分の刑が軽減される…

友人は自分の刑を軽減させるために
彼を騙したのです。

騙された少年の父親ジョン(ドウェイン・ジョンソン)は、
無実の罪を着せられている息子を
少しでも早く刑務所から出所できるようにと
検事(スーザン・サランドン)に掛け合います。

検事は、ジョンの息子にも知っている売人を
教えれば刑は軽減されると諭しますが、
息子は友達を売ることには頑として首を縦に振りません。

ほかに手立てはないと感じたジョンは、
息子の減刑のために麻薬組織に潜入し、
自分が捜査に協力しようとします。

初めは、売人の元締めの情報を突き止めようという
狙いだったのですが、やがて、組織の中枢へと近づき、
大物麻薬カルテルに近づくことで、
警察も検事も一緒に危険な賭けに出ることになります。



わたしがこの作品に興味を持った理由は2つあります。

ひとつは、これが実話をもとに作られた映画だということ。
ふたつめは、脇を固める共演者が実力者だということ。

ドウェイン・ジョンソンというと、
今やB級アクションスターの代表です。

「オーバードライブ」という邦題も、
そういったB級アクション映画ファン向けの
いかにもなタイトル。

しかし、予告編を見れば、
この作品がアクションを見せることを目的にした
作品ではないことがわかります。

その理由が実はであることと共演陣です。

スーザン・サランドンはベテラン女優です。
「ぼくの美しい人だから」「テルマ&ルイーズ」
「ロレンツォのオイル/命の詩」「デッドマン・ウォーキング」
はわたしも昔見ました。
どれも名作です。

最近も、「スピード・レーサー」「ウォール・ストリート」
「クラウド アトラス」などの話題作にも出ているようですね。

もう1人、警察側で出てきた俳優、バリー・ペッパー。
わたしの好きな俳優さんです。
「プライベート・ライアン」「グリーンマイル」
でいい演技をしていたのが非常に印象的。
その後、主演作「バトルフィールド・アース」が
アメリカでその年の最低の作品を表彰するラズベリー賞を
受賞してしまうという苦々しい出来事があり、
あまり目立たなくなったなと思っていました。

しかし最近「ローン・レンジャー」などで
性格俳優としていい位置を獲得しつつあるようです。

こういった演技派の人たちが脇を固める場合、
作品の規模はB級でも、
貫かれているテーマは素晴らしいことが多いのです。

今回の作品は、無実の息子を助けるために
一般人の父親が潜入捜査をするという話。

これが実話なのが凄いところですよね。
日本ではまず考えられない。
結果的に巻き込まれた人が密告することはあっても、
法的に前もって刑の軽減目的で警察や検事局へ申し出て
潜入捜査をするなんて、この国では起こりえない。

アメリカらしいですよね。

民間人に麻薬組織への潜入捜査をさせるのは
極端な例ですよ。もちろん。
極端な例だから本国も映画にするほどです。

しかし、極端だからこそ分かりやすく
象徴的でもありますよね。

個人の責任に対する考え方と
その覚悟がけた違いに違う。

もちろんアメリカのこの制度が良いとか悪いとか
そういうことを言っているわけではありません。

そもそも、友達が一方的に麻薬を送りつけてきた
という事実に対する調査よりも、
麻薬が届いた事実が優先されるなんてことも
理不尽すぎます。

日本でも所持していたら物的証拠ですから
その辺はかなり厳しいでしょうが、
そこは本当にそうなのか?
という捜査はしようとするでしょう。
そして、相手の友人のほうが別な罪に問われますよ。

だから、この映画で描かれた制度も
どうなのよそれ?と疑問視しちゃいます。

ただ、子供を助けるために一般人が
おとり捜査をして警察や検事がバックアップする。

そうなるまでの流れもそれを実現するまでの流れも、
自己責任と成果主義の世界を象徴しているような気がしました。

日本人としては、そんな厳しい世界の
うわべだけを真似る前に、
人間としての自立を
まず身につけて行きたいところです。


                全ての物語のために











posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(1) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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