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2015年03月23日

ドラマ「○○妻 #10」相手に伝わるもの残るものは、感情。



わたしが心理カウンセリングを学びに通っていたころ
先生に物語の語り方について質問をしたことがあります。

その先生は、ストーリーをとても大切にされている方です。

先生が語るストーリーはフィクションではなく
事実に基づくストーリーばかりです。

阪神淡路大震災のときの話や、
ボランティアで小児がん病棟で
カウンセリングをしていた時の話。

3ヶ月通うので、同じ話を何度も聞くことがあります。
何度聞いても涙が出てしまうのです。
心が震えてしまいます。

小児がん病棟で闘病生活をしている子供たちの夢は
「大人になること」なんだそうです。

わたしたち大人は、彼らがかなえられなかった
夢の中で生きているんだと先生は訴えます。

それが、先生自身の体験や、
ある少年の話・・・つまりストーリーを聞かせることで
投げかけられるのです。

だからこそ、感情としてわたしたちの心に残ります。



毎回、主人公の悲痛な心の叫びが聞こえるようで
観ている方も辛かったドラマも、最終回を迎えました。

ドラマ「○○妻」

第10話を観ました。

前回、正純(東山紀之)にプロポーズされたあと
気を失ったひかり(柴咲コウ)。

病院のベッドで目覚め、「やっぱりあれは夢だったの?」
とつぶやきますが、
ベッドの下に落とした指輪を拾った正純が
「夢じゃないよ」と出てきます。

信じられないほどの幸せをかみしめるひかり。

ひかりと正純は正式に結婚し、新居で新生活を始めました。

以前の豪華なマンションとは違って、
質素で狭い部屋での暮らしですが、
満ち足りた様子の2人。

そんな生活の中でひかりは、
正純に心からの笑顔を見せるのでした。

結婚式の前日。
ひかりと正純は、ガラの悪い高校生ともめます。
黙っていられなくなった正純が、高校生たちを注意したのでした。

しかし、高校生たちは正純に絡み、暴力を振るいます。
高校生の一人に蹴られて階段から転落する正純。
ひかりは正純をかばうように身を挺したため
2人で土手から転げ落ちたときに頭を強打し
意識不明の重体におちいってしまいます。

この事件は報道され、世間の注目を浴びます。

そして、板垣(城田優)に頼まれて
「ニュースライフ」にゲストとして出演し、事件の経緯や
今の社会に対して言いたいことを話すことになった正純。

本番直前に、病院から連絡が入ります…。



わたしはたぶん、このドラマは二度と観ないと思います。

誹謗・中傷ではありません。

強く、心に残ったドラマだからです。

最後まで釘付けになりました。
ストーリーもよかったし、演技もよかったし、
本当に良くできた良いドラマでした。

この作品を見せてもらったことはとても感謝しています。

でも、もう一度は観たくありません。

自分の罪から逃げずに、強く生きていく、
そんな力あふれるドラマです。

でも、とても辛い、悲しさも同時に描かれたドラマでした。

このドラマを題材にした記事で、
わたしはよく、主人公の悲痛さが伝わってきて辛い
ということを書いてきました。

このドラマは一貫して、それを通しています。

ラストまで観終わった後、
ずっとその感覚が視聴者に残るように作られていました。

感情がずっと残るのです。
単に余韻というだけでは足りないくらい
辛さが残ります。

だからこそ、ひかりや正純の言葉や、
彼らの家族を通して描かれたことが
自分のことのように残ってしまいます。

本当の意味で、自分の中に残るわけですから、
“経験”として血肉になるということです。

良いお話だったね、で終わるのではなく、
わたしが生きていく未来で、
このドラマから得た感情がどこかで確実に影響を及ぼします。
だから“経験”です。


相手に何かを伝えたいとき、
相手がどんな感情を抱くか?
相手にどんな感情が残るのか?

「伝えるより伝わる」というのは、
そういうことなんだと思います。

悲しい出来事が起きたときに、
この“ドラマ体験”がもとで、
強く生きて行こうとするはずです。

それだけ悲しさが残りました。


心理学の先生は、物語を伝えるとき、
お話のスジを理解させることよりも、
自分がその物語に触れたときの感情を、
相手にも感じてもらうことを意識して語るようにしていると
教えてくれました。

「○○妻」という物語は、
深い悲しみや罪を背負っても、幸せに生きていく強さを
悲痛な叫びを感じさせることで伝えてきました。

もう一度同じ悲しみは味わいたくありません。
だから二度と観ることはないと思います。


                全ての物語のために

















posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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