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今後とも、よろしくお願いいたします。

2015年02月24日

ドラマ「○○妻 #6」攻め続けるスタンダード



このブログを始める時は、
作品の批評をするつもりはありませんでした。

しかし、作品を紹介する以上は
面白かったのかどうか、
感想を紹介しないとつまらないだろうなと思い、
簡素ではありますが、
感想も書くことがあります。

そうなると、批評めいたことを書かないと
説明にならないときもあります。

でも、わたしも純粋にエンターテインメントを楽しみたい
一観客であり、一視聴者です。

批評は他の人に任せて、
このブログの本文である、
「エンターテインメントの物語から得たヒントで
あなたの人生という物語と幸せをつなげるキッカケづくり」
を目指して、自分も作品を楽しんだ上で、
感じたことや学んだことを紹介しています。

それでも、どうしても上から目線の批評みたいに
書いてしまうことは多々ありますよね。

でも、わたしはシナリオライティングをはじめ
映画製作を専門で学んで来ました。
映像制作、物語制作は、わたしの専門分野です。

ですから、物語や映像作品を作ることの
むずかしさを良く分かっています。
わたしが観て紹介している作品は全て、
わたしが尊敬している作品です。

そんな感じでやってきたこのブログです。
今回は、一番、“作品批評”的な書き方になっちゃいますが、
決して上から目線じゃなくて、
もっと純粋に、一視聴者として
(もしかしたらもっとオタク的に)楽しんでいる…
という意味で受け取ってもらえると、

「コイツ、偉そうだな〜!」と思われないかなと思います。
(笑)長い言いわけでした。



日テレの攻めてる力作

ドラマ「○○妻」

第6話を見ました。

18歳で出産し、その子供を
育児放棄で死なせてしまった過去を打ち明けたひかり(柴咲コウ)。

衝撃の告白から一夜明けて、
ひかりは正純(東山紀之)から
「正式に結婚しよう」と婚姻届を渡されます。

正純が自分の過去を受け入れてくれたことで、
ひかりがずっと抱えていた悩みは解決されたかのように見えました。

しかしひかりの戸惑いはおさまりません。
そして正純に言われた通り、婚姻届に署名し、
役所に提出しようとするひかりに連絡が入ります…。

正純は平静を装ってはいましたが、
ひかりの過去にやはり動揺していました。

ひかりの起こした事件について調べ、
ひかりの告白が事実だと確認する正純。

もしも自分の妻が子供を死なせた過去があると、
世間に知られてしまえば、
ニュースキャスターを続けるのは難しいのではないか…。

どうしていいか分からず頭を抱えているのがホンネです。

そんな折、正純は、
育児放棄した母親のニュースの扱い方で
板垣(城田優)と言い争いになり、
「ニュースライフ」を降りると言い放ってしまいました。

生放送直前、正純の爆弾発言に混乱するスタッフたち。

愛(蓮佛美沙子)は正純に、
どうしても番組を降りるなら
ひかりが起こした事件のことをバラすと言って正純をとめます。

愛は、正純がひかりの事件について調べていたのを
知っていたのでした。

そして翌日、ひかりは、愛に呼び出されました。

愛から、正純が番組スタッフの前で
「ニュースライフ」を降りると言い出したことを聞かされたひかり。

正純の苦しみを察して、正純のために、ある決断をします…。



わたしの専門分野は映像制作だと書きました。
今でも、たま〜に、手伝いで撮影の仕事はしていますが、
結局本業は人の困りごとに耳を傾け、
解決のサポートをする仕事を15年以上やってきました。

その本業の中でも映像制作や物語から学んだことは
ふんだんに役立てています。

『自分自身を客観的に眺める力が「映画力」です。』

ある書籍からの引用です。

その本のタイトルは
「映画力のある人が、成功する。人生の脚本を描く41の具体例」
(中谷彰宏 著 ダイヤモンド社)

先月、仕事帰りにTSUTAYAの古本屋で見つけて、
福岡天神の駅のホームに座って読み始めたら、
一時間近く読みふけってしまいました。

まさにストーリーセラピーでした。
しかも、その洞察はさすが大人の中の大人です。
わたしなんかまだなだだなと…
ストーリーセラピストとしては
あるまじき感想を抱いてしまいました。
悔しくてたまりませんでした。
しかも出版時期を観ると2004年。
10年以上前に、こんな本を書かれていたなんて…

尊敬する中谷彰宏さんなので、納得もできますが、
まだまだ自分はもっと映画の見方を深めなきゃ!
と気合いも入りました。

そう、自分を客観的に見る機会を作ってくれるのが物語です。

だからわたしは自分が書いた、
作品への批評めいた文を読んで思います。
「何様だよ」って。

でも、次回、その作品を見直した時には、
また違う感想を持てるだろうなと思うと、ワクワクします。
そして、素敵な作品が毎日沢山生まれているのに
その全てを観ることができないまま死んでしまうことが
悔しくて悔しくて仕方がありません。

もっと時間が欲しい!!

今シーズンのドラマ郡は本当にそう思わされます。

今、ちょうどシーズンの真ん中の作品が多いです。
今回の「○○妻」もそうです。

ひかりの秘密が暴かれて、
ものがたりは新しい展開に入っていきました。

脚本家、遊川和彦さんの作品で
わたしがもっとも好きな「女王の教室」
それから、数年前に大ヒットした「家政婦のミタ」。

ともに、大きな秘密を抱える能面のような主人公の女性が登場し、
その壮絶な過去が暴かれていくのがクライマックスでした。

「○○妻」が始まった時、てっきり、
今回もそうだと思っていました。

しかし、それは半分までのところで起こりました。
ということは、この先まだまだ違う展開があるということです。

この「○○妻」は、毎回観ていて思うのですが、
一見、視聴者が興味を持つであろう問題をちらつかせておいて、
毎回、そこはあっさりとクリアして見せて、
他の問題を提示してきます。

例えば前回ひかりが秘密をばらして終わり、
今回のプロローグで、すぐに正純はそれを受け入れようとします。

普通ならここでひと悶着起きそうです。

その前にも、正純が愛の家に「今日は酔ってないぞ」と言って
泊まりに行ったところで終わった回がありましたが、
その次の回では、その直後に愛が正純を投げ飛ばして、
あわや不倫か!?というところはあっさりと流されます。

つまり、遊川和彦さんが描きたいのは、
今までのドラマなら描いてきたであろう
そういう部分ではないということでしょう。

もっと、切実な痛みを、もっと高い視点でとらえている。

…ホラね。偉そうにワタシ、語っちゃってますよ。
作品のことを。

でも、だから分からないんです。
一視聴者として楽しんでいるわたし。
それでもシナリオライティングや物語の構造を学んで来ました。
今、折り返し地点。
起承転結の転の部分の始まりだと分かっています。

そういう目でも見ているから「女王の教室」や「家政婦のミタ」
のやり方でまた遊川和彦さんがやってくれるのだろうと
予測していたわたしは大いに裏切られました。

裏切られて、喜んでいます。
やっぱり凄いなプロの作家は!ってワクワクしています。

話題になった過去二作品のようなやり方には
全くしがみついていない。

自分で自分の成功を捨てて、新しいことに…もっと先に
チャレンジしようとしている。

遊川和彦さんも、他のスタッフもプロです。
先のことは計算されています。それは間違いない。

力は温存するものじゃなくて、
出して出して出して、その全力を出した後に、
また、それを自分で超えてみせるものなんだなって、
つくづく思い知らされます。

遊川和彦さんだけじゃありません。
坂元裕二さんも「問題のあるレストラン」で攻めてます。

テレビ東京が、他の巨大テレビ局がやらないような
実験的な作品で攻めているのが
最近とてもカッコイイなと思っていましたが、
今シーズンは、テレ朝もTBSもフジテレビも日テレも
王道のドラマ枠で攻めてきている…。

「DOCTORS3 最強の名医」は一足早くクライマックスに突入ですが、
第一話から、前作2の流れを度返しして、
第1シーズンの原点に力技で戻したのを感じました。
最初から初心に戻って攻める気満々という感じ。

「流星ワゴン」は重松清さんの原作もさることながら、
ディレクター陣は「半沢直樹」の人たちです。
「ルーズヴェルトゲーム」では
「半沢」っぽさが批判の的にもなっていましたが、
今回は全く違うテイストで勝負しています。

「問題のあるレストラン」も、後半戦。
少年マンガのような熱い展開に、主役はみんな女性。
女性問題を繊細に描きながら、
男がただの悪ものではなく、単純さや男っぽさの
幼い部分が女性を苦しめている。
男の思いやり方や、そのことで生じる問題まで絵描かれています。
そしてビックリな新たな展開に突入しました。
超本気で攻めてきてます。

そこを、どストレートにまっすぐに
わき目もふらずに駆けあがっている「弱虫ペダル」も
もちろん大好きなんですが(笑)

とにかく、王道、スタンダードを作ってきた人たちが
安定にしがみつかずに、本気で攻めまくっているのが
ビンビンつたわる今シーズンのドラマに
本当にワクワクしているんです。

終わってしまうの寂しいけど、
この人たちの次回作もまた、更に楽しみになってきました。
後半戦、どうなるんでしょうね〜!!!



                全ての物語のために














posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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