お知らせ 2019年10月1日からこのブログ
「あなたの幸せ力を引き出すストーリーセラピー【ストセラ】」は
https://storytherapy.net/
へ移行します。

こちらのseesaa版は、これまでの記事のアーカイブとして残します。
今後とも、よろしくお願いいたします。

2014年10月06日

「復讐捜査線」いいないいな、人間っていいな



♪例えば誰かひとりの命と
引き換えに世界を救えるとして
僕は誰かが名のり出るのを
待っているだけの男だ・・・♪

ミスターチルドレンの「HERO」という曲の一節です。

たぶん多くの人がこの言葉に
「自分もそうだな・・・」と共感するのではないでしょうか?
たぶん、責める人はほとんどいないと思います。

この歌はその次にこう続きます。

♪愛すべきたくさんの人たちが
僕を臆病ものに変えてしまったんだ♪

わたしも愛する妻や息子がいるし
愛してくれる両親や兄弟、友人たちがいます。
天涯孤独なら世界のために命を投げ出せても
愛する人たちをあとに残すことを考えると
どうしてもこの世にしがみつきたくなる。

でも、これってたぶん・・・
たとえ話で「世界」というぼんやりとした
抽象的なものを語っているからであって、
現実に目の前でもっと身近な・・・たとえば
家族が命の危険にさらされていて、
自分の命と引き換えにすれば助かるということなら
ほとんどの人が、誰かが名のり出るのを
待ったりしないと思います。

そういうところにわたしは人間の希望を感じます。



現ジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグが
初めてボンドを務めた作品「007カジノロワイヤル」。
この作品を成功させた監督マーティン・キャンベルが
それまでハリウッド映画界から干されていた
メル・ギブソンを復活させた映画。

「復讐捜査線」

を観ました。B級映画らしいタイトルですが、
本気映画でした。

ボストン警察殺人課に勤務するトーマス(メル・ギブソン)は
家を離れて仕事をしている最愛の一人娘が帰省してくるのを
出迎えに行きました。

急に帰ると言い出して戻ってきた様子で、
しきりに「悩みがあるなら話していいんだぞ」と
心配するトーマス。

その夜自宅へ帰り一息ついたところで、
いきなり鼻血を出しながら嘔吐する娘。
「パパに話さなきゃならないことがあるの!」
と慌てる娘をとにかく病院へ連れて行こうと
玄関を開けた途端・・・

玄関前にいた覆面の男にショットガンで銃撃を受け
娘を射殺されてしまいます。

腕利きの刑事であるトーマスは自ら捜査に乗り出し、
やがて娘が勤めていた軍事企業に絡む
巨大な陰謀にたどり着きました。

自分の目の前で最愛の娘の命を奪われたトーマスは、
度重なる捜査妨害や命の危険も顧みず突き進んでいきます…。



娘を殺されて復讐に向かって突進するメル・ギブソンも
気合が入っていますし、たった一人の肉親を亡くした
悲しみもよく表現されていますが、
もう一人、この映画の影の主役が登場しました。

ジェドバーグ(レイ・ウィンストン)というアメリカ合衆国を
陰で「危機」から守ってきた保安人。

国を揺るがすような情報を握っている人間は
彼によって消されてきたのでしょう。
彼は政府要人とトーマスの娘が務めていた会社から
「危機」=トーマスを止めるように依頼を受けます。

手段は彼に任せる・・・つまり、
殺すかどうかは任せるということでしょう。

彼はトーマスに接触します。
そして忠告をするのですが、
その忠告がどうも応援とも忠告ともつかない。

音もなく気配もなく接触する彼は、
いつでもトーマスを殺すことはできるでしょう。
しかし、トーマスと面と向かって話をしただけで
彼は何もしませんでした。

そのうち、彼は病に蝕まれていて
寿命が短いことが明らかになってきます。

死を前に、彼には葛藤があるのでしょう。

ある時、彼は銃を手にしたまま警備員に
声をかけられます。
しかし、彼は警備員に「家族はいるか?」と
質問をして、「いる」と答えた警備員撃ちませんでした。

撃てば難なく脱出できるでしょうがその道を選ばなかった。
自分の身が危険であるにもかかわらず、
自分と警備員どちらの命を最優先で助けるべきか
天秤にかけたのです。

自分が死ぬのは嫌だけど、兵を簡単に戦地に送れる
指導者がいます。
自分の命の方が沢山の兵の命より重いと思っている。

それは嘆かわしいことですが、
人間にはジェドバーグのような選択をできる人もいる。

「タイタニック」のレオナルド・ディカプリオも
ヒロイックな死に方をしていきました。
「アルマゲドン」のブルース・ウィリスもそうでした。

特攻隊や多くの戦争で亡くなった方々もそうでしょう。

愛すべきたくさんの人たちが
わたしを臆病ものにしているのは確かですが
愛すべき人が危機に襲われるときは
間違いなく自分の命は差し出せる。

あなたが親ならその気持ちはわかると思います。

ジェドバーグは子を持ったことがないから子を持つ気持ちが
わからない。でも、子を持てなかった者の気持ちはわかる。
と語って、自分の命の使い方を選びました。

特別ではないわたしたちの心の中に、
大きな希望がある。

人間でよかったなと思います。


                 全ての物語のために









posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック