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2014年01月06日

「永遠の0」その3 他人の感受性に触れて





Yahoo!映画というサイトで、
映画「永遠の0」のレビューを見ていました。

賛否両論色んな意見があります。

ある方が、
「宮部が見たであろうゼロ戦からの映像が美しく、
こんな美しい中で人間は戦っていたんだなと思いました」
と表現されていました。

そのレビューを読んで、
涙が出てしましました。

最後に特攻に行くときの宮部さんや
そのほかの特攻隊員達の表情がオーバーラップして、
悲しくてたまらなくなりました。

映画の中で、特攻に出撃することが決まった青年2人が
川に足をつけて今の感慨を語るシーンがありました。
川が冷たい、草が風に揺れている
いままでどうでもよかったそんなことが
とても愛おしい
といったような会話をしていました。

生きとし生けるものの尊さや、
今そこに自分があることを
全身全霊で感じ取っている
「間もなく死にに行く人たち」

「あんなに美しい景色のなかで戦っていたのか・・・」

そんな感想を抱ける人は
映画で伝えていたことをダイレクトに
感受性が感じていたのでしょうか?
私は頭でしか分かっていなかったなと
すこし恥ずかしくなりました。


どんな映画でもそうですが、
(他の媒体の物語でも同じ)

見る人によっていろいろな感想を持つのは当たり前です。

だから、この作品への批判が出るのも当然のこと。

ただ、この作品が戦争賛美の映画だとか
偏った自己犠牲賛美だとかいう意見には、
疑問を感じていました。

この物語でどうしてそのように受け取れるのか、
その反応のメカニズムがちょっと私の理解を超えている。

むしろ私には作品が伝えたいことは
逆だと感じるので。

戦争賛美や特攻バンザイ映画だという
受け取り方をするには正直無理があるお話だと思います。

そういう意見になぜなるのか?ということも知りたくて、
「Yahoo!映画」をはじめ、その他のレビューを公開している
サイトを、今回この作品に関しては、
かなり読み込ませて戴きました。

その中で、ひとつなるほどと思ったのは、
ラストの宮部(岡田くん)の表情や、そのシーンが醸し出す
印象なら、受け取り方によっては、
戦争賛美だとか特攻英雄視だとか感じる人がいても
おかしくないのかな・・・と、思えるレビューもありました。

なるほど。
たしかに、悲しさとともに高揚感も発起される
シーンでもありました。

ただ、それは部分的な見方だけをすれば、
ということです。
あくまで全体の文脈で言えばそれはありえません。
あの高揚感は、今ある生をちゃんと全うしようと
思えるはず…


また、朝日新聞が協賛に名を連ねていることを
指摘しているレビューも多くありました。

実は、原作の小説では戦前、戦中、戦後の
メディアの報道に対してかなり厳しく批判を
されています。

健太郎の姉が結婚を考える相手も
新聞記者として登場し、
映画では若い青年達の合コンシーンで描かれた
特攻=自爆テロという意見も、
小説ではその新聞記者が言っていることでした。

そういうところを指摘してくる人もいるんですね。
それはそれで、社会を冷静に見てるな〜と勉強になります。

また、中にはご自身は非常に感動されたという
感想とは別に、
日本人は自己犠牲が好きだから、
ただ自己犠牲的なシーンに涙している人も多いかも
といったような意見を書かれている人もいました。

この方の指摘は
これはこれで凄く鋭い指摘ですね・・・
そう考えると、あの劇場で聞こえてきた
すすり泣きの声の何割が、
悔しさや怒りや悲しさ激しさをひっくるめた涙で
何割がただ自己犠牲に感動しただけだったのか??

なんて、考えても仕方のないことを考えて
少しゾッとする自分もいました。

同じ方の
「平時のサービス残業に怒りの声も上げられない自分は、
戦時の特攻隊に流されるのだろうなぁ…」
という意見は、離見の観、冷静に自分を見る眼を感じます。


とってもシンプルなレビューで
「見終わったあと、おじーちゃん、おばーちゃんに
ありがとうと伝えたくなる映画」
と書かれているかたがいました。
他にも、先祖に感謝の意を表す内容を
書かれている方が多い。
だから、わたし達もしっかり生きましょうと・・・

原作ではもっといろいろなことを
伝えてきます。
かなり分厚い本ですからね。

でもこの映画は、これが多くの人に
伝わっているので大成功だと思います。

みなさん、本当に素晴らしい感受性を
もってらっしゃるんですね。

レビューを読ませていただくのも
本当に勉強になります。

小説には、本当にさまざまな要素がふんだんに
そして濃厚に詰め込まれています。
そのまま全て映画化は出来ません。

どこをチョイスするかは、
作り手の作家性によって変わるでしょう。

たぶん、私だったら、
戦後の日米のパイロットの交流に関するエピソードは
絶対に外さないと思います。

でも、そうすると、今回の映画とは
主軸が少し変わってくるのは目に見えています。

だから、今回の映画はいろんな意味で
よく出来てるな〜と思いました。


レビューを見ていると、
中高生の感想も出てきます。
私も戦争をしらない世代ですが、
中高生たちが、
「これからは戦争を知らない自分達が、
こういう映画を見て、自分達で考えて、
それを子供達に伝えていかないといけない」
みたいなことを書いているんですね。

私が、小学校3年生の息子にせがまれて
夜寝る前のお話として映画「永遠の0」の話を
わかりやすく話してやりました。
話を聞き終わった息子は
「ボクの子供や孫がおじいさんになって死ぬまで
戦争が起りませんように」
と祈りながら眠りにつきました。

若い人たちや子供の感受性が
一番シンプルで心を打つな〜なんて、
感慨にもふけります。

ちゃんと、世の中を子供達にたくせるだろうか・・・

色々な人がいろいろなことを考えている。

レビューサイトのレビューの数もまた
とても多い。

作品の欠点を上げるのは、
どんな作品でもいつでも出来ます。

幅広い世代の人たちが色々考えていて、
その感じ方・考え方の断片に触れられるというのも
この映画の成功している部分なのかもしれませんね。




                全ての物語のために












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posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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