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2014年01月05日

小説「永遠の0」その4  ほんのり嬉しいことの積み重ねで人間関係は上手くいく




心理カウンセリングやコーチング

あるいはそういうものをベースにした
子育て本や、人材育成の本などを読むと、
よく出てくる言葉があります。

IメッセージとYOUメッセージ

本によっては
私メッセージ・あなたメッセージ
など、アレンジが加えられているものもあります。


人は、誰かの間違いが許せないと、
つい相手を責めます。

「片付けなさいって言ってるでしょ!」

「何回言ったら覚えられるんだよ!?」

片付けしない我が子が悪い。
仕事を覚えない部下が悪い。

YOU(あなた)が悪いメッセージ。

でも、これでは円滑な人間関係は築けません。

じゃあ、どうすれば良いのかというときに、

T(私)はこう感じていますメッセージ
で、伝えましょうということです。

「明日お客さんが来るんだけど、
おもちゃが散らかっていると
君が言うことを聞かない悪い子だって
思われてしまわないか心配なんだ。
本当は自慢のいい子なのに
そう思われたらと思うと悔しいよ。
だから、君が今日おもちゃを片付けてくれると
父さんは凄く助かるんだ」

「君なら同じ間違いは繰り返さないだろうと
期待していたから残念だよ。
思慮深い君なら、同じ間違いを繰り返さないように
なにか対策を考えられると思うんだ」


「片付けろ!」
「同じ間違いをするな!」

の方が簡単ですよ。言うのはね。

でも、それでは相手の心が動かない。
いやむしろ反発心を生むことのほうが多い。

だから、自分の素直な心をさらけ出す。
自己開示としてのTメッセージが、
円滑なコミュニケーションの鍵なんですね。



さて、
昨年までに、2回読んだ小説

「永遠の0」 百田尚樹 著

12月30日に仕事が終わってから、
レイトショーで映画を観て感動し、
家に帰ったのは深夜。
帰り着いた私は着替えもせずに、
本棚からこの原作小説を取り出して、
3回目の読書をスタートさせました。

しかも、わたしは正月三が日が仕事で
1月3日が仕事おさめ?でした。
その日は妻と息子が妻の実家に帰っている日。
職場を出て、そのまま映画館へ行き
また、レイトショーで「永遠の0」2回目を観ました。

映画は映画で素晴らしいですが、
原作をそのまま映像にするのは不可能です。
映画以上の予算とスケールで、
テレビドラマで2クール(半年)かけても
見せられるかどうか・・・

映画は小説のどれくらいがカットされてるの?
と聞かれたら

「8〜9割」と即答します。

映画をけなしているのではなくて、
それくらい小説の内容が濃いということです。

映画では、本当にそのエッセンスの断片を
上手に並べています。
本当に上手い構成でした。

テレビや劇場で映画の予告編が流れますが、
ちょうど小説の予告編を創るとこの映画になる
というくらいのものです。

わたしが読者として外して欲しくなかったエピソード。
映画では完全にカットされていたエピソードがあります。

映画では宮部久蔵と同じパイロットだった人たちを
健太郎と姉が訪ねて行きます。

しかし、小説では同じ基地にいた
元整備兵の人にも話を聞きに行きます。

第6章「ヌード写真」

という章です。

映画だと、この物語の大枠である
「絶対に生きて帰りたい」と言っていた宮部久蔵が
なぜ特攻で死んだのか・・・

というミステリーがとりあげられていますが、
小説ではその謎の前に、
そもそも、そんなに命を大事にする宮部が
なぜ軍隊に志願したのか?

という謎も健太郎の中に生まれます。

ミステリーの二段階層ですね。

その秘密が明かされる章でもあります。

また、この作品の大きなテーマでもある
家族愛で、読者の涙腺が最初に大きく緩む
ところでもあると思います。


今回読み返していて、
とても心に刺さった何気ない場面がありました。


その整備兵、永井が宮部にかけられた言葉・・・

『「永井が整備してくれるなら、安心です」
あの人にそう言われると、なぜか凄くうれしかった。
人間て、そういうもんでしょう』

という一節。

宮部はゼロ戦に乗っていて少しでも違和感があると
すぐに整備兵に申し出ていました。
それが、他の搭乗員たちとは比べ物にならないくらい細かい。

整備兵も一生懸命やっているのに
なんか変だと感じたら「もう一度確認をお願いします」
と言うので、整備兵たちにも煙たがられていました。

この永井という整備兵も
同じようにうっとうしいと思うこともあった。

でも、宮部は他のパイロットたちとは違っていたんですね。

人との接し方、物腰が違う。
少しずつ永井は宮部を認めるようになっていく。

いい技術者がどんどん兵隊にとられていき
ゼロ戦をつくる工場では熟練の技術者がいなくなり
ゼロ戦の質が落ちてきていたこ時期に、
そのことをゼロ戦に乗っているだけで勘づいた宮部が
永井整備兵にそのことをたずねたときの様子でした。


「あなたが見てくれたのなら安心です」
そう言われると凄くうれしい。

仕事での人間関係でも
家での人間関係でもそうじゃないでしょうか?

先日、息子が一日中冬休みの宿題を頑張ったことを
妻から聞きました。

妻の実家へ帰る前日のこと。
終わってないと、ジィジのところに行けないと言われて
一日中頑張ったんですね。

わたしは翌日も朝早くから仕事でしたから
21時には寝室に行きました。

22時か23時か、息子がわたしの隣に横になりました。
わたしは薄らと目を覚まして言いました。
「終わった?」
「うん、あと絵日記が残ってるけど、
それはジィジと遊んだことを書くからあとでいいと」
「そうか〜。がんばったね〜。君はガンバリ屋だ、偉いね〜」
と頭をなでてやりました。

次の日の朝、出勤時の電車の中でこの永井の一節を読んで
「はっ」としました。

わたしは息子を褒めてやりたくて昨夜あんな風に言ったけど
あれは、YOUメッセージじゃないか。

頑張ったから偉い…。がんばった君が偉い…。

そこには評価が存在します。
頑張らなかったら偉くない…。がんばらない君はダメだ…。
裏返せばそういうことです。

褒められることが嫌いな人はいないので、
日常で神経質になることはないのかもしれませんが、
本当は、Iメッセージで伝えた方がよかった。

あのときの望ましい声のかけ方は
「一日頑張ったんだね〜。
君が頑張ってるとチチも嬉しいな〜。
君が明日思いっきり遊べるんだと思うと、
チチも楽しくなってくるよ」
と、Iメッセージで伝えればよかったなと反省しました。


「永井が整備してくれたのなら、安心です」

宮部さんの丁寧な自分の思いの伝え方から
気づかされました。

どこかで、勉強して知っている自分に
満足してしまっているから、
学んだことを実生活で大切な人のために使えていない。

それでも一緒にいてくれる家族。

家族に感謝しながら、
自分を戒めながら、小説を読んでいました。

褒めてあげて喜んでくれたんだから
そんな細かいことイチイチ気にしなくても良いじゃない!

と思われそうなところですが、
本当にステキに生きている人たちの振る舞いをみていると
そういうことを丁寧にしている人たちなんですよね。

実際にそういうことが
自然と出来るようになれば、
それは、
「より良い関係を築く接し方を常に選択している」
ということになると思うんです。

「永遠の0」の宮部久蔵さんの在り方。
小説の中のキャラクターですが、
学べることはかなり多いです。

ちなみに、もう小説を読んでいても
イメージの中では完全に岡田准一さんが
演じてます(笑)



                全ての物語のために










ラベル:小説 永遠の0 その4 ほんのり嬉しいこと 嬉しいことの積み重ね で人間関係は上手くいく 心理カウンセリング コーチング 子育て本 人材育成の本 Iメッセージ YOUメッセージ 私メッセージ あなたメッセージ つい相手を責め 片付けしない我が子が悪い 仕事を覚えない部下が悪い 円滑な人間関係 それでは相手の心が動かない むしろ反発心を生む 自分の素直な心をさらけ出す 自己開示として 円滑なコミュニケーションの鍵 百田尚樹 映画を観て感動 原作をそのまま映像にするのは不可能 映画は映画で素晴らしい 小説の予告編を創るとこの映画になる 読者として外して欲しくなかったエピソード 映画では完全にカットされていたエピソード 元整備兵の人 第6章 ヌード写真 ミステリー そんなに命を大事にする宮部が なぜ軍隊に志願したのか? その秘密が明かされる章 読者の涙腺が最初に大きく緩む そう言われると なぜか凄くうれしかった 人間て、そういうもんでしょう 工場では熟練の技術者がいなくなり ゼロ戦の質が落ちてきていた 褒めてやりたくて 頑張ったから偉い がんばった君が偉い そこには評価が存在します 頑張らなかったら偉くない がんばらない君はダメだ Iメッセージで伝えた方がよかった 丁寧な自分の思いの伝え方 勉強して知っている自分に 満足してしまっている 学んだことを実生活で 大切な人のために使えていない 一緒にいてくれる家族 家族に感謝しながら 自分を戒めながら 小説を読んでいました ステキに生きている人たちの振る舞い そういうことを丁寧にしている人たち より良い関係を築く接し方を常に選択している 宮部久蔵さん 岡田准一さん
posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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