お知らせ 2019年10月1日からこのブログ
「あなたの幸せ力を引き出すストーリーセラピー【ストセラ】」は
https://storytherapy.net/
へ移行します。

こちらのseesaa版は、これまでの記事のアーカイブとして残します。
今後とも、よろしくお願いいたします。

2013年10月28日

「007スカイフォール」わかったよ、ママ・・・




自己承認欲求。
人が健全に生きるために、基本となる欲求です。

自分を信じる力の基ですね。

そして、多くの場合、
乳幼児期から幼少のころに、
母親がどのように接するかで、
基本的な自己承認というのが形成されていきます。

もちろん、それ以降も、
色々な努力で、自分を信じる力を獲得されている人が
沢山いるので、幼児期だけでその子の人生の全てが
決まるわけではありません。

ただ、全員に共通しているのは、
どのような成長過程を遂げようと、
大人になれば、自分の人生を人のせいには出来ない。
・・・ということ。



ブルーレイを見ている途中に一時停止して、
トイレに行くときに思わずスキップしてました。

「映画って〜♪いいものですね〜♪」と・・・

テレビドラマやアニメばかり見ていたせいか、
映画を観たのが本当に久しぶり。

しかも、今回のお題は
劇場公開時にとても話題になった

007 スカイフォール


コードネーム「007」こと、
イギリスの諜報組織MI6のエージェント、ジェームズ・ボンドは、
新人女性エージェントのイヴとともにトルコで任務についていました。

作戦中に、MI6の工作員が殺され、
各国のテロ組織に潜入している全てのNATOの工作員の情報が収められた
ハードディスクが奪われてしまいます。

ボンドはディスクを取り戻すべく、
実行犯であるフランス人傭兵パトリスを追います。

しかし、MI6部長・「M」の指令により、
ボンドと列車の上で格闘しているパトリスを狙ってイヴが撃った銃弾は
ボンドに当たり、ボンドは峡谷に落下し行方不明となるのでした・・・。

数ヶ月後。ボンドは公式に死亡が認定され、
「M」は情報漏洩の責任を問われ情報国防委員会の新委員長である
ギャレス・マロリーから引退を勧められます。
拒絶する「M」。
しかしその直後にMのコンピュータが何者かによってハックされ、
MI6本部も爆破されます。

このニュースを僻地で秘かに過ごしていたボンドも目にし、
ボンドはロンドンの「M」のもとに戻るのでした。

そして00(ダブルオー)要員への復帰テストに臨みますが、
結果は明らかに不合格。
しかし復帰に懐疑的なマロリーの意見を押しのけ、
「M」はボンドの職務復帰を承認します。

ボンドは自身の肩に残っていた弾丸の破片からパトリスを特定し、
新任の兵器開発課長「Q」から装備を受け取ってパトリスを追ってシャンハイへ・・・

そして、パトリスの雇い主、ラウル・シルヴァにたどり着きます。
元MI6エージェントであったシルヴァは、
香港支局勤務時に中国当局に捕らわれ見捨てられた事で、
当時の上司「M」を深く恨んでいたのです。



冒頭からスリリングなアクションが展開しますが、
ボンドもイヴも「M」の指令に答えるときに

「Yes,Mom」と返答します。

字幕では「了解」ですが、ニュアンスで言えば
「分かったよ、母さん」

ですよね?

つまり、MI6エージェントにとってはお母さんのような存在。
それが「M」だということでしょう。

最初はただの愛称かなと思って観ていましたが、
この作品のテーマを象徴する呼び方だと、
ストーリーを見ていて合点がいきました。

(わたしは吹替え推進派ですが、
今回は機器の調子が悪くて日本語吹替で観れなくてよかった・笑)

シルヴァは、まるで自分を捨てた母を恨むかのような執拗さで
迫ってきます。

ママへの復讐です。

この作品で描かれるのは、「M」の絶対的な信頼。
エージェントを絶対的に信頼している「M」の
母親としての在り方です。

冒頭のアクションシーンでは、
走る列車の上でボンドと格闘するパトリスを、
イブに打たせます。

イブの実力への信頼、
イブがたとえ失敗してもイブなら立ち直れるという信頼、
そして、自分の命令でボンドが傷つくことになっても、
ボンドは私を恨まない。きっと分かってくれる。
というボンドへの信頼。

命がけでパトリスにくらいつくボンドやイブ、そして命を落としたエージェント、
それから世界で暗躍しているエージェント・・・

我が子たちみんなのことを考えて、
信頼しての、苦肉の選択が、イブへの狙撃命令でした。

冒頭から、テーマ直球ど真ん中の表現力です。


しかし、どんなに信頼しても、
思うように育つとは限らないのがまた子育ての難しいところ・・・

ボンドは「M」を恨みませんが、
シルヴァは違った・・・

自分は裏切られたと受け取り逆恨み。
恨むことで、愛し続けた悲しい子。
それがシルヴァでした。


ボンドもシルヴァも大人です。オッサンです。

「あんたが俺を裏切ったから俺がこうなった」と、
自分の人生を親のせいにできる歳ではありません。

ましてや、実際には「M」は肉親ではありません。

それでも我が子のように部下を思っている。
上司の鏡。

どんなに、もがきあがいても、
人間は、いつまでも自分の人生を親のせいには出来ない歳になります。

その時に、本当に親のせいにせず、
自分の力で人生を切り開いて、幸せになれるように育てる。

それが、子育てであり、人材育成です。

ああしなさい、こうしなさい。

失敗をするチャンスを取り上げて、
正解ばかりを押し付けていたら、
未体験のハプニングを乗り越える創造力は育ちません。

ああしなさい、こうしなさい。

心配して、親心で・・・

わたしも親なので、その気持ちはよく分かります。
でも、たくさん失敗させてあげるのも親の役目なんですよね。

それは、その子の人生を信じていなければ出来ないことです。

「この子なら大丈夫!」と。

ああしなさい。こうしなさい。

ばかりを押し付けられると、
子どもは自分が信頼されていないことに気付きます。
そして、いつしかあきらめ、自分で考えることをしなくなる。

そして、あなたがこうしろと言ったから!

と親のせいにし始める。


「Yes,Mom」

ママに与えられた責任の難しさと尊さを
「M」が魅せてくれる。

「007 スカイフォール」

素晴らしい映画でした。




                  全ての物語のために









posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(2) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いろいろ見てたらこちらにたどりつきました。またお邪魔しますね。
Posted by おーば at 2013年10月29日 20:53
>おーばさん
ありがとうございます。
またぜひ来てください。
Posted by ストーリーセラピスト at 2013年10月29日 21:40
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック