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2013年08月28日

「映画 鈴木先生 Lesson11」その3 大人に何が問われているの?




前シーズンのフジテレビの「家族ゲーム」、
今シーズンはTBSの「半沢直樹」など、
いいドラマが数多く新たに作られています。

でも、わたしの中ではまだこの作品を超えるほどの
インパクトを受けるドラマは出てきていません。

それが「鈴木先生」

時代や社会に誠実に挑んだ真っ向勝負の娯楽作品。


何度もこのブログで書いてきた「閉塞感」と「希望」を
また少し違う角度から描く秀逸の作品です。


今、わたしたち大人に何が問われているのか?



昨年秋、劇場公開された「映画 鈴木先生」は、
一昨年の春にテレビ東京系で放送されたドラマ「鈴木先生」の最終話
という位置づけのお話です。

テレビは全10話。
オープニングタイトルで毎回「Lesson1〜Lesson10」までの
サブタイトルが出てきます。

映画版もそのままのテイストでオープニングが始まり
局の最後でテレビと同じように「Lesson11」と出てきます。

テレビを見ていた人は、自然にその世界に戻れる演出。


学校には特に目立つ優等生もいれば、
非行に走るような問題児もいます。

そういう生徒達が目立ち、また教師達も
そういう子達の面倒をみるために、必然的に労力を裂かれます。

しかし、一見普通に真面目に学校生活を送っているように見える生徒達
の心の磨耗によって、そういった学校社会が成り立っているのだとう
鈴木先生の理論。

だからこそ、そういう普通の子達の心の磨耗に目を向けるんだという
鈴木式教育メソッド。

テレビシリーズから一貫して貫いているこのテーマに、
映画版も真っ向勝負で取り組んでいます。

弟が、「東京家族」と一緒に貸してくれたDVDが、
この「映画 鈴木先生」と「アフロ田中」と「ダイハード・ラストデイ」でした。

というこで、再度鑑賞。




一見普通に見える生徒達ほど、
心の中には鬱屈したものを抱えている…

悩める国語教師・鈴木章(長谷川博己)。

教育現場の常識を打ち破り、独自の教育メソッドで、
生徒達に起こる、些細で時に重大な事件の数々に、
誠実かつ情熱的に対応し、
理想のクラスを作り上げようとしていました。

しかし、妊娠中の妻・麻美(臼田あさ美)がいるにも関わらず、
“スペシャル・ファクター”である女子生徒・小川蘇美(土屋太鳳)
を重要視するうちに、良からぬ妄想をすることもしばしば。

そして、二学期、
教育方針の対立により、ヒステリーを起こし、
“壊れてしまった”天敵の家庭科教師・足子先生(富田靖子)が
自宅療養から復活。

また、人前に出たがるタイプではない
出水 正(北村匠海)が生徒会選挙に突然立候補し、
友人の岬 勇気(西井幸人)も応援に名乗り出ました。

二人の連帯感を感じる行動に何か企みがあると感じる鈴木先生。

不穏な空気が立ち込めはじめます。


ある日の放課後、職員室には、
不良だった卒業生・白井義男(窪田正孝)が久しぶりに顔を出します。

そのころ、生徒達が文化祭の演劇の練習をする公園には、
ドロップアウトしてしまった卒業生・勝野ユウジ(風間俊介)と
田辺ミツル(浜野謙太)がたむろしていました。

ところが、過敏な親や教師の訴えにより、
勝野と田辺の憩いの場所である喫煙所が撤去されてしまい、
嫌な予感が鈴木先生の脳裏をかすめます。

やがて、生徒会選挙投票日、学生服姿の勝野ユウジが
2年A組の教室に立てこもり、
小川が人質に取られるという史上最悪の事件が発生。

「小川蘇美ちゃん、今から君をレイプします」

鈴木メソッドは生徒たちを…観客を、救えるのか!?



この映画では「息苦しさ」というテーマがあります。

社会の閉塞感を学校を中心に描いていく今の社会の物語。


選挙に参加しない権利、先生たちの喫煙所、
男たちのよからなぬ妄想、
自分の居場所を見つけられず傷つき彷徨っているニートたちの
心のよりどころ…


「不謹慎な!」「イイヤラシイ!」「時代遅れ!」
「非国民!」「キモイ!」「アブナイ!」「怪しい!」


偏った良識や倫理に、どんどん圧迫されて
息苦しくなっていく社会で、どんどん居場所を
奪われて行く人たちが、
それぞれの立場でもがき、現状突破を試みます。

破滅的な事件が生徒たちを危険にさらすのですが、
鈴木先生の教えが…いや鈴木先生が信じた子供たちが、
一筋の希望の光をもって息苦しさに抗っていきます。

こんなに真面目で誠実さを濃厚に詰め込んだ作品は
本当に珍しい。

うわべだけのキレイさや道徳観念。
通り一辺倒のいかがわしい「常識」で、
社会を息苦しくしているのは
わたしたち大人なんじゃないのか?

「問われているのは、大人のほうなのかもしれませんね」

ある先生が言います。


じゃあ、わたしたち大人になにが問われているのか?


世の中は…地盤は、もともと不安定だというのに、
おびえて縮こまって、
小さくまとまっている場合じゃないじゃないか?

もっと大胆に、もっとおおらかに、もっとのびやかに、
自分たちを信じ、子供たちを信じて、
いろいろな事にチャレンジする…チャレンジできる場を設ける。

自分たちが思っているよりもずっと
子供たちは生命力に満ち溢れているんだから。

そこから学んで、わたしたち大人ももっと、
常識を超えて行ってもいいんじゃないでしょうか?


・・・・・・


たぶん、見るたびにいろいろな場面でいろいろなことを
考えることになると思うこの映画。


こどもから大人まで、道に迷った時、
あきらめちゃおうか、もうどうでもいいや
って思ったときに観かえしてみると、
きっと新しい気づきに出会えるような映画。


こんな作品、きっと簡単には越えるもの出てきませんよ。



               全ての物語のために









           
posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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