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2013年08月10日

小説「ギャングスター・レッスン ヒートアイランドU 垣根涼介 著」信頼を勝ち取る「イメージング」



自己中心的、自己チュー…

昔よく言われました。

最近でもたまに親しい友人に言われます。
「これだからB型は!」

B型の血液型の人に多くみらるマイペースぶりをさして言われるんです。

マーケティングやセールスの本を読むようになって最初の頃、
もう10年以上まえになりますが、
どのマーケッターやセールスマンの本にも出てくるのが、
「人が一番興味があるのは自分のこと」という言葉でした。

なんか分かる気がしました。

「あなた、他人のことに自分のことと同じくらい興味もてたら、
イイ男になれるかもよ・・・」

10年近く前にある年上の女性から言われた言葉です。



垣根涼介さんの小説、「ギャングスター・レッスン ヒートアイランドU」

「ヒートアイランド」では19歳だったアキは20歳になっていました。

「ヒートアイランド」で敵に回した強盗チーム、
柿沢と桃井はラストで、
「そのうち不良グループも解散しなければならなくなるだろう。
システムに乗っかるしか脳のない奴らに頭を下げる人生を送るようになる。
まだ身の振り方を決めていないのなら、一年後、ここに来い」

みたいなことをアキに言い残して去って行きました。

つまり一作目「ヒートアイランド」のラストで、
アキは柿沢と桃井にスカウトされていたんですね。

「ギャングスター・レッスン ヒートアイランドU」は、
渋谷のチームを束ねて作った営利団体で稼いだ貯金の一部を使って、
一年間海外を放浪して帰国したアキが、
柿沢と桃井に指定された待ち合わせ場所に一年ぶりに行くところから
スタートします。

「俺たちが狙うのは、やくざや政治家の裏金、決して表には出ない金だ。
奪っても警察に通報されることはないし、良心の呵責もそうはない。
ただし、この仕事をやるってことは、腹を割って話せる相手が、
俺たちだけになるってことだ。
親兄弟にはもちろん、親しかった友人にも話せない。
そのうち、友人たちは離れていく」

それでもいいんだな?と確認する柿沢に、
「一年も考えてきたんだ、今さら考えることはない」と答えて、
アキの裏稼業の就業がはじまります。

桃井がアキの教育係。
仕事用の名前(裏の戸籍)を手に入れたり、表の稼業を整えたり、
仕事に最適な車を選び目立たないようにチューンアップして、
運転の腕や銃の腕を磨き、並行して新聞や本、資料などで
政治経済、警察組織ややくざの組織構成、商売のやり方を
勉強していく、いわゆるOJTがはじまります。

「この稼業もけっこう大変なんだな…」

桃井に笑われながら何とかついていくアキ。

ちょっとしたやくざとのトラブルを予行演習として
なんとか乗り切ったアキは、
やくざたちが襲名式で集まるホテルの宴会場を襲う初本番を迎えます。

ルーキーギャングのレッスンと、
緊張の初仕事の様子が面白おかしく描かれて、
ケラケラと笑いながら読んでしまう、
痛快犯罪アクション小説です。



「この仕事で一番大事なことは何だと思う?」
と柿沢に聞かれたアキは、
「徹底したイメージング、相手の立場にたって徹底的に考え抜く」

と答えました。「合格だ」と柿沢。

同じく垣根涼介さんのその後の作品で感動的な人間ドラマ
「人生教習所」に出てきた元ヤクザの柏木真一が、
予行演習でアキとやり合う相手のヤクザとして登場します。

柏木はアキを始め、柿沢と桃井にいいようにハメられて、
結局金をとられてしまいます。
アキたちと向き合いながら、自分が騙されたことを悟り、
怒り心頭になりながらも、部下たちの前で
自分の立場を考えながら言葉を選んで交渉してくる
アキたち三人にどこか心地よさを感じる柏木。

この小説の最後の章では、この柏木の人生の転機が描かれて
作品の幕をとじました。そして「人生教習所」での再生へと続くのでしょう。


徹底して相手の立場に立って考える
イメージング・・・

柿沢、桃井、アキら三人はその信念のもとに
綿密な計画を練り、まんまと強奪に成功していくわけですが、

このイメージングが、まさに私がずっと言われてきたこと…
「他人のことを自分のことのように考えることができたら…」
ということそのものなんじゃないかな…

と、初めてこの小説を読んだときに思いました。

実生活でお客さまを相手にするとき、部下やスタッフを教育するとき、
妻や子供とせっするとき、

誰と接する時も、彼らギャングスターたちの信念を
自分の中に取り入れることができたら、
本当に信頼される人間になれるだろうなと思います。

いまだに「我がままやね〜!」と妻にはあきれられてしまうワタクシ(泣)

なんだか気持ちのいい3人組に、(というか垣根さんのイメージング力に)
学ぶべきことが山ほどありそうです。



                      全ての物語のために













posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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