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2013年08月05日

アニメ「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) #4 重力の井戸の底で」 社会と自分の立場を確認する




わたしが大学に入学したころに少し仲良くなった友人の言葉に
ショックを受けたことがありました。

「社会に機能してないヤツは生きている意味ないだろ!」

その友人の車に乗っていて、信号停車しているときに、
目の前の横断歩道をヨロヨロと渡っている老人を見ながら
彼が語気を強めて言いはなったセリフです・・・。

なんて事を言うんだ?と思いました。
真意を確かめるために、
「どういうこと?」と聞くと、

今の社会を維持するために役に立てないのなら
生きている意味なんてない。無駄に生きているだけだ。
オレはそうなる前に死にたい。

と言うんですね。

驚きでした。
それまでに出会ったことのない考え方でしたから。
よく聞くと、中高生のころにいろいろあって、
自律神経が不安定になったりと訳ありな人生を送ってきたようで、
そういった背景も少なからず影響しているのだろうな・・・
と思いました。

当時、私はその意見に確か反論したと思いますが、
彼が考えを変えることは無かったように記憶しています。



アニメ版の「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」の第4巻

重力の井戸の底で」を見ました。

以前にも鑑賞したことはあるのですが(何度も)
福井晴敏さんの小説版をしっかりと読破した後に見ると
より一層、内容の深みが理解できて、胸に迫るものがあります。


第3巻のラストで、
バナージが乗ったユニコーンガンダムは、
シャアの再来=フル・フロンタルとの戦闘により、
地球の重力に引っ張られ落下し始めました。

同時に大気圏に突入していたジオン残党軍<袖付き>の艦
ガランシエールにしがみつき、何とか大気圏を無事突破したバナージ。

そのままガランシエール隊に保護されていました。

砂漠に墜落したガランシエールは、地球に根付いている
ジオンの残党に助けを求めるべく、
砂漠を4日間歩いて行くことになりました。

その役を買って出たジンネマン艦長は、
「おまえが一番ヒマそうだからだ・・・」とバナージを一緒に連れて行きます。

一方、連邦軍のパイロット、リディ・マーセナス少尉とともに、
地球に下りていたオードリーこと、ジオンのお姫様ミネバ・ザビは、
マーセナス家がビスト財団と合わせ鏡で「ラプラスの箱」を守ってきた
一族だったという秘密を知ります。
リディ本人もそのことを始めて知り、激しく落ち込みました。
「どんでもないところにつれて来てしまってすまない・・・
どんなことがあってもオレが守るから、マーセナス家の人間になって欲しい」
と、オードリーを抱きしめて悲願するリディでしたが・・・

オードリーは、ひとり屋敷を抜け出しました。
行き着いた先は名も泣きダイナー。
そこで、マスターと話をしているうちに、
今自分に出来ることをするために地球に降り立ったのだと
改めて覚悟を決めるオードリーでした。

何とか砂漠を脱したガランシエール隊は、
フル・フロンタルの命令のもと、
ユニコーンガンダムが示した、ラプラスの座標に向かって進路をとります。

地球にいたジオンの残党軍との共同戦線で、
問題の座標にあるトリントン基地
(オーストラリア、シドニーに位置するコロニー落としの爆心地で、現在は連邦軍の基地)
への攻撃を仕掛けました。

ジンネマンと砂漠を渡った4日間で自分を取り戻したバナージは、
無意味な殺戮が繰り返される戦況をとめるべく、
ユニコーンで出撃しようとするのですが・・・




小説数冊分を凝縮したストーリーとなっているため、
とてつもなく濃い内容になっています。

2時間でもいいんじゃないかというほどの内容を
1時間で治めているんですね。

かなり、考えさせられたり、学びの多いお話になっています。


バナージがジンネマン艦長とともに砂漠を旅するシーン。

バナージは巻き込まれてしまった状況の中でも
必死に戦ってきたのに、結局殺したくない人を殺してしまい、
今はこんな砂漠を歩いている・・・
これ以上なにをどうすればいいんだ!

と、自分を見失っていました。

寝泊りする地点にキャンプを張って火を起こしている場所で
ジンネマンとバナージが語り合うシーンがありました。

砂漠から見上げた星空を眺めて涙を流すバナージ。

ジンネマンは言います。
人間は自然には逆らえない。それを昔の人間は認識した上で生活していた。
だから、社会をつくってシステムを作って自分達を守ってきた。
それが、いつしかそのシステムを維持するために生きなければならなくなったと・・・

ジンネマンはそれを本末転倒だと言いました。

バナージは、一昔前の人間には、地球に統一政府ができて
宇宙に何億って人が暮らすようになる未来なんて想像出来なかったはず。
そんなことが出来るのなら、連邦とジオンが一つになることだって・・・

と理想を言いますが、ジンネマンは
みんなが喜んで一つになれた訳ではないという現実を突きつけました。

弾かれたり潰されたりした人間達も大勢いたのだと・・・

バナージは、その悲しさに涙し、
ジンネマンは「悲しいから、悲しくなくするために戦っているんだ」と語りました。




地球の抗えない厳しい自然環境の中で人間が生き残るために
創り上げてきた社会というシステム。
いつしか、そのシステムを維持するために生きなければならなくなった本末転倒・・・


ふと、学生の頃の友人が言った言葉を思い出しました。

「社会に機能しない人間なんて生きる意味がない・・・」

やっぱり、それは違うよ・・・。



人間を生かすための社会であって、社会のための人間ではない。



そこは履き違えないようにしないと、目の前の仕事の方向性すら
見失ってしまうことになりますよね。

たしかにより良い社会にするために働いているのかもしれません。
でも、それは人間がより良く生きるためです。

自分が年老いて、社会を創るという立場から退く日が来ても、
安全に幸せに暮らせるような社会にしたいじゃないですか?

もちろん、自分の子どもやそのまた子どもたちに、
よりよい社会を残すために、という思いのほうが強いですけど、
その子孫達にも、社会を維持するために生きて欲しいなんて思ってない。

あくまで子孫達がより幸せにいるための社会を創ろうとしているんですから・・・


この、社会と自分(全人類)との立ち居地は、
絶対に見失わないようにしたいと思います。



                        全ての物語のために









posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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