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2013年07月10日

小説「ヒートアイランド 垣根涼介 著」社会の仕組みを信じすぎないようにご用心




「フツーじゃないよねぇ」「そんなことしないでしょフツー」

フツー=普通ってなんでしょう?


一般的に「フツー」、といえば「常識」ということでしょう。

この国の常識・・・

私はいろいろな会社で働いた経験がありますが、
常識なんて、会社ごとに違います。

それでも、一般大衆的な常識ももちろんある・・・
でもそれって、殆どの場合が「サラリーマンの」常識です。

「常識」=当たり前=正しい

と思いすぎるのは怖いことです。



最近、垣根涼介さんの小説を立て続けに紹介しました。

そこで、垣根さんの人気シリーズ「ヒートアイランド」を
パート1から読み返しています。

ストーリーは「ボーダー ヒートアイランドW」の時に紹介したので
そちらの記事もあわせてお楽しみください



ハタチ手前の10代の若者、腕っ節の強いアキと、
小柄で運動は苦手だけど頭は切れるカオル。

2人は渋谷を拠点にしている
いくつかのストリートギャングのリーダーとタイマンをはり、
徹底的に叩きのめしつつリーダーの自尊心をくすぶり、
効果的に自分たちの支配下に納めていました。

そのチームの集まりの組織名が”雅(みやび)”

元来、徒党を組んでいきがるようなことを好まない2人。

しかし、それぞれの生い立ちから、
社会のシステムに対して釈然としないものを感じていました。

なんとなくウマが合い。
カオルが各チームを束ねていくことと、
そのリーダー達にも利益が回るような興行の仕組みを
考えて、アキが実行していくという役回りで、
2人の生活もその売り上げから賄っていました。

アキの実家はフツーのサラリーマン家庭でした。
バブル期になんの疑いもなくローンで家を買い、
バブルがはじけて、父の会社は倒産。
新しい就職先が見つかってもバブル期に比べると
細々として給料で、家を売ってもローンが残る有様。

何か悪いことをしたわけでもない。
マジメに堅実い働いてきたサラリーマンだった父。

アキは色々考えました。
自分の両親も、両親に家を進めた業者も、
父の勤め先も、社会のシステムを作っている人間達も・・・
み〜んなひっくるめて、
結局システムを信じきっていたことが罪だったんだ・・・

そういう風に社会を見てしまったアキは、
だからどうしようという答えの無いまま、
渋谷をぶらつくようになっていったのでした。


この気分は、就職氷河期世代にはとても共感できる
ものなんじゃないでしょうか?



私は、雇用される立場としては
どちらかというと苦しい道を進んできました。

でも、実は就職氷河期世代という言葉を使うときに、
自分をおとしめて使っているわけではないんです。

むしろ逆でラッキーだったなと思っています。

終身雇用神話がただの妄想だったことを、
社会に出る前に知らされたんですから。

知らされるタイミングがもう少し遅かったらと思うと、
いや〜アブね〜〜〜〜!

と冷や汗ものです。

バブル世代で苦しんだ人たちよりずっと幸運だと思っています。


みんなそうなんでしょ?

・・・と、当時は思っていました。
しかし、どうも社会の様子を見ていると、
そうではないらしい・・・

派遣切りや炊き出しが話題になっていたころに
リストラにあった元正社員が
「安定したいから」と正社員を目指していたという滑稽さを
このブログでも何度もお伝えしています。

こう言っている私も、
転職活動をしていますが、それは正社員を前提としています。


でも、私はそれを「安定」の手段とは捉えていない。
そういう考えは皆無です。
しかし、妻をはじめ家族や友人たちは
「そうは言っても・・・」と、正社員に安心を求めています。

だから私にとっては、転職は収入アップと、
周囲を「安心」させるためのモノ。

もちろん、そこに便乗して自分の夢に近づくために
少しでも有利な会社を選ぶぞというしたたかさは持っています。

今回、転職活動をしていて少し救われたのは、
面接をしていただく会社によっては、
「正社員=安定」だとは捉えていない人たちがいる会社も
一部ですが存在しているということ。

一般的な考え方で私が話をしていると

え?正社員て安定してるの??

って顔をされる方が多い会社がほんの少しありました。


そういう会社はベンチャー企業であったり、
成果報酬や歩合率の高い会社の方々。


そういう人たちは、かなり経営者にちかい視点で、
自分達が乗っかっている仕組み=システムを
俯瞰して見てらっしゃる方が多いように感じました。


「まともな職につけさえすれば・・・」

そう思って、ハローワークに行ったり
求人情報に目を通している人はいっぱいいます。

苦しさはお察しします。

でも、正社員とか、日本の経済システム、
世界中の資本主義システム、経済社会、
貨幣経済・・・そういうものが壊れたときにどう生きるか?

ということを模索するチャンスでもある”今”
にも目を向けると、就職するにしても
職探しに幅がでると思います。


景気が上向きといっても、
盲目的にシステムを信じることだけはないように・・・



                    全ての物語のために









posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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