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2013年06月22日

小説「6ステイン 今できる最善のこと 福井晴敏 著」無垢な温もりから感じること



「私、子ども嫌いですから」

そういう大人って結構います。

「嫌い」ではなくても「苦手」という人もいる。


フジテレビの月9ドラマ、いよいよ佳境に入ってきた
「ガリレオ」で福山雅治さん演じる主人公、
湯川学 准教授も子どもは苦手。
子どもと目が合うと蕁麻疹が出てしまうほど・・・

湯川先生の場合は、子どもが嫌いな理由が
「非論理的」だから(笑)

私が20年近く前にビデオレンタルショップでアルバイトをしていると、
子どもがアニメのビデオの箱をカウンターまで持ってきて、
私になにやら話し始めました。
正直何をしゃべっているのか分からない。まだ幼児なので、
言葉もちゃんとしゃべれない年頃でした。
でも、そのアニメのことを私に一生懸命教えてくれようとしている
という雰囲気だけは分かりました。

「へぇ〜!ほんと〜!?」と私が相づちを打ちながら聴いていると
その子は満足してケースを棚に戻しに行きました。

隣でその様子を見ていた先輩が言いました。
「・・・よく会話できたね・・・オレ、子ども苦手っちゃんね。
だって、何考えてるのかわからんやん」

子どもが苦手、という方は湯川先生や私の先輩の言わんとすることに
共感を持てる方も多いのではないでしょうか?


最近、途切れることなく小説を読んでいる私。
久々に読んだ長編小説、高野和明さんの「ジェノサイド」で
どっぷりと活字による物語の世界にのめり込んでしまい、
次に百田尚樹さんの「永遠の0」で涙し、
ついに手を出してしまって全10冊の長編小説、福井晴敏さんの
「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」
物語ってやっぱり凄いな〜と、いよいよその世界から抜け出せなくなり
同じく福井さんの「小説 震災後」を一気に読破しました。

どうしても、その興奮が冷めずに、
平日に独りで休みの日に、自転車に乗ってブックオフへ。
(車は妻が仕事に乗っていくので・・・)

欲しい本が何10冊もあって、気が変になりそうになるのを押さえ
選りすぐりの2冊を選びました。
これまた大好きな作家さん海堂導(かいどうたける)さんの作品。
「チームバチスタの栄光」シリーズの人ですね・・・
購入したのは「ジェネラレルルージュの伝説」と「ジーンワルツ」の2冊。
計¥210!素晴らしい!!

意気揚々と自宅に帰り、ページを開こうとしますが
なぜか気分が乗らない。

いや、海堂さんの本ですから、絶対に面白いのは分かってるんです。
でも、気分が違うんですね・・・そこで、試しにコレまた大好きな
垣根涼介さんの作品を手にとってみても・・・今は違う。

・・・結局、手に取ったときにシックリ来たのが「6ステイン」という
福井晴敏さんの短編集でした・・・

福井作品にハマってしまったな・・・


ということで、前置きがすっかり長くなってしまいましたが、
今回紹介するのは
福井晴敏さんの短編集「6ステイン」の中の1篇
「今できる最善のこと」

今できる最善のこと・・・「ガンダムUC」の中でも、
誰かのセリフの中にありました。
福井さんらしさ全快のタイトルです。

防衛庁情報局…通称、市ヶ谷。
公に出来ない地下組織に属する工作員たちと彼らに関わる人々の6作からなる
中短編小説集「6ステイン」のオープニングを飾る作品。
手に汗握る緊迫感たっぷりの短編です。


市ヶ谷退職者(ヤメイチ)の中里は中堅のゼネコンで、
「強いやつが勝ち弱いやつが負ける」と非情な中間管理職生活を送っていました。
ある日出張に向かう電車の中で接待を任せた部下と聞こえにくい携帯電話で
打合せをしていると・・・
「ピカピカ、チュウ!」と声を出しながら歩き回る小学生に邪魔をされます。
子ども嫌いの非情な元工作員が、子どもを叱りつけ、勝ったと思った矢先、
「北」の元工作員を名乗る男に遭遇、突然攻撃を受けます。
電車の急停車で負傷した小学生を背負い、夜の林の中を駆け回る中里。
市ヶ谷を退職してゼネコンに入ってからも 「いまできる最善のこと」を尽くし、
ライバルを蹴落としてきた中里は、子どもから伝わってくる体温を感じながら
本当の意味での「最善のこと」とは何か・・・自分に問い直すことになりました。


ピンチの連続、短編なのにこの迫力はなんだ!?


という作品です。

自分の地位を守るために憎たらしいガキを置き去りにするのか
という葛藤のなかで、「最善」の選択に対する定義が彼の中で
変わって行く様が、見事に描かれています。


子ども嫌いだった人が、我が子が生まれて溺愛する。。。
というのは良くある話しですが、
自分よりも弱い子どもの温もりに触れたときに、
「命を感じる」とうのはもしかしたら人間の本能なのかな?


と、思うことがありました。


小学3年生の私の息子は一人っ子です。
妹も弟もいない・・・。

先日、同級生のお友達の家に遊びに行った息子は、
まだヨチヨチ歩きの同級生の妹が息子になついて来るのに
戸惑っていました(笑)

ぎこちなく、どうして良いのか分からないまま、
気を使って怪我をさせないように優しく接する息子。

そんな息子がたまらなくいとおしくなる瞬間でもありました。



                  全ての物語のために











posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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