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2013年06月18日

「スーパーチューズデー正義を売った日」カッコイイとはこういうことでもあるのさ!



ヨッ!待ってました!!

歌舞伎にしてもテレビの時代劇にしても、
悪いヤツの前に主役が登場して、
あるいは悪いヤツをやっつけるときに、
パッと見得を切る。

これは、子どものヒーローものにも受け継がれています。
スーパー戦隊やヤッターマンなどのアニメ、
仮面ライダーやウルトラマンの必殺技・・・

よく見ると、日本の映画やドラマには
感情を爆発させて見得を切るシーンが実に多い。

「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!」

とか・・・

他にもセリフもなく、絶望に暮れた主人公が
「ウヲ〜!!」って叫ぶシーンが本当に多いのが日本の作品です。


確かに、見得を切るのはカッコイイ。
「よっ!待ってました〜!!」
となる。
そして、主人公がワ〜!って叫ぶときは
一緒に感情移入している時なら涙を誘うかもしれない。

でも・・・
そんなシーンを一切排除するとどうなるのか??



ジョージ・クルーニーはそんな演出をします。
一切見得を切らせない。
ハリウッド映画では見得を切るということ自体が
殆どありません。ハリウッドのヒーローものにも、
必殺技なんて出てきませんよね。得意の能力はあっても・・・

ハリウッドもジョン・ウーを初めとする香港映画の
文化が入ってから少しずつ変わってきたとは思います。

しかし、そんな流れの中でも、
クルーニー監督は流されずに超クールな演出をします。




「スーパー・チューズデー 正義を売った日」

という映画を見ました。

アメリカの選挙戦の話。
選挙のコンサルタントが主演の物語。

権力と欲望という魑魅魍魎がはびこる世界で、
熱く正義を語り実行する知事とそんな彼に心打たれ、
本気で応援する専属のコンサルタントのスティーブン・・・

しかし、正義は人の数だけあり、
一人一人の正義の違いと、誰の心にもある欲望が
ちょっとしたズレを産んで「正義を売る」瞬間を作り出す・・・

誰が、どの瞬間に正義を売り、
どんな結末が訪れるのか・・・



見ごたえ充分!
最後まで熱いアツイ映画でした。

が・・・

物語上は、主人公が荒れ狂って暴言を吐くという
流れにはなっていても、そのシーンを直接は見せません。

重要人物がクビを言い渡されるような重要なシーンは、
その場面すら見せずに、それが起ったということを
ただ静かに車を映しているだけで伝えます。

それでも、彼ら登場人物の感情は見てるほうには伝わってくる。
むしろ、だからこそ、発散できずに観客の心の中に、
登場人物の鬱屈が同じように溜まるのかもしれません。

これは見ているほうに、とてつもないパワーとなります。

この姿勢はラストカットにまで徹底して貫かれています。

見終わったあとに自分が「うわぁ〜!」と吠えてしまいそうになる。
心の中にフツフツとたぎるものを置いていく。


見得を切ってカッコつけるのは、それはそれで気持ち良いけど、
観客をこんな気持ちにさせる創り手もめちゃくちゃカッコイイ。


コレは、人間心理をついた手法です。
現実の世界でも、「俺こんなにがばってるんだぜ!」というのが
見える人は、それが本当に周囲に認められる頑張りであれば、
爽やかです。見ていて気持ちいい。

認められない頑張りなのに「頑張ってるアピール」だけするのは
みっともないけど・・・

でも・・・
見せ付けず、頑張っているようにも見えずに、
実は人知れずメチャクチャ頑張っている人って、
本当にカッコイイですよね。

狙ってできることではないですが、そう人に私は憧れます。



                      全ての物語のために









posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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