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2013年06月12日

ドラマ「ガリレオ 第2シリーズ 第8章 演技る(えんじる)」離見の見



子供のころから映画が好きで、映画制作の勉強を続けています。
色々な工程で好きなことが多いのですが、
物語を創り出すというのは、
私にとってはもっとも映画作りの醍醐味を味わえる部分と言えます。

映画でいうストーリー創作と言えば、シナリオの執筆です。

学生時代からいろいろな教材を参考にしながら、
みようみまねで自分でも数十本の脚本を書いてきました。

1度だけ、あるシナリオコンクールで最終選考まで
残していただけたことがありました。

本気でシナリオライターを目指されている方なら、
たぶん何百本という作品を書いていることと思います。

「踊る大捜査線」を作った脚本家、
君塚良一さんは、著書の中で、
脚本家は多重人格者だと仰られていました。


「愛してるのよん」
「分かった分かったプラトニックでしょ〜?」
「もう、イジワル!」

なんて、頭の中で色々な人格になって
お話を進めていくわけですから、
多重人格という感覚はとても共感できます。

君塚さんは、例えば
夫婦喧嘩なんかをしている最中でも、
そのシーンが脚本になるとどうなるか・・・
と言うことを仰っていました。

私は、自分で撮影編集までしますので、
そのシーンの文章表現にプラスして、
今の妻の怒った感じはライティングはこうして、
画面サイズは一瞬アップで目がギロッとなるところを魅せて
引きで全身を入れてドンドンドンと、こちらに向かってくるところを
アオリで撮って、
ダンナが「ごめんなさい・・・」というのをダンナの後頭部ごし
の妻のウエストアップのカットにして、
「っもう!」とため息をつく妻をバストアップで・・・(笑)

なんて、考えてしまいます。マジで・・・

喧嘩してる最中にもこんなことを考えているので、
1度に沢山のことを考えるのが苦手な私は、
妻から見れば隙だらけだと思います・・・

「ちゃんと聞いてるの!」と逆切れされかねませんね・・・




フジテレビの月9ドラマ「ガリレオ」第2シリーズの第8章「演技る(えんじる)」

は、私にとってはそういうことを想起させるお話でした。


今回の犯人は、人気劇団の看板女優・神原敦子(蒼井優)。
彼女が付き合っていた同じ劇団の代表・駒田良介(丸山智己)が
刺殺されるところから始まります。

岸谷刑事(吉高由里子)は始めから神原敦子が犯人だとにらんでいますが、
アリバイが重なっていて、なかなか崩せない。

取調べを行っても、女優ですからシラを切って
泣き崩れて見せるのなんて朝飯前です。

そんな神原は、ICレコーダーを持ち歩き、
人と話をするときはコトあるごとに録音していました。

警察で岸谷刑事からの取調べを受けているときも
録音をしているほど・・・

そのときの、相手や自分の心情まで分析して、
演技に活かそうというつもりでの録音です。

一見素晴らしいプロ根性?

しかし、彼女のそれは少し異様でした。

自分が犯人ではないかと詰め寄られて
追い詰められていくゾクゾクする感覚を感じながら、
捕まっても模範囚として出てきたときに、
今までの経験を踏まえた自分はもの凄い女優になっている!

それを考えるだけでワクワクする♪


みたいな・・・

でも、湯川先生はそんな彼女に言いました。
そんな演技に魅力はない・・・自己満足だと。



私がTVの世界で働いていたときに、
どこかの会社のギョーカイ人さんに言われたことがありました。

「君、脚本とか演出の勉強するなら、
どんなことでも自分で経験してみなきゃダメだぞ!
実感がなければ本物の演出だって出来ないし、
文章で表現も出来ないだろう!?」

と・・・

なるほど・・・まあ一理あるよね。
なんて思いながら聞いておりますと、話はまだ続きました。

「俺なんか、仕事で海外に行ったときなんかはクスリも
やったんだよ!だって、やってみなきゃわかんないだろう!?」


・・・

この人には近寄らんどこ・・・
その一瞬はとにかくそう思いました。


確かに、体験と想像は全く別のものです。
自分で経験して初めて自分のものになるというのも真実でしょう。

でも、だからといって、世のミステリー作家はみんな
密室殺人を犯して、それを暴く探偵を経験して、
家族を殺される被害者を経験して・・・

経験していかないといけないわけがない!!



自分を豪快に見せたかったのか、
私の為を思って、「そのくらいの覚悟がないといけない」
ということを教えようとしたのか・・・わかりませんが、
とにかく、モノを作って人を楽しませようという人種として
拒絶反応を起こしました。


クスリに手を出してしまった人、人を殺してしまった人・・・
実際にそういうことをして、またそういうことの被害者になって、
苦しんでいる人は、世の中に沢山います。

その人たちの前で
そんな馬鹿なことを言ったら、一体どうなるか!?

「出て行け!」って言われますよねきっと、
ここでこんなことを書いていることすら
不愉快だと思います。
そもそも相手にされないかもしれません。


人間にはイマジネーションと共感力という素晴らしい能力があります。

観客が持っているそれを引き出す「鏡」として、
自らのイマジネーションと表現力を磨くのが創り手ですよね。

現実に苦しんでいる人でさえ、
同じ経験をしたことがない役者や作家が作った映画やお芝居
小説などを見て、感動します。

それは、自分の共感を乗せる余韻があるからですよね。

自分に陶酔したら、ただの自己満足。
一流のパフォーマーは、観客の視点を持って
自分が観客の目にどのように映っているかを見れる
「離見の見」を持っている人だそうです。

私もまだまだ、目指しているところ。

自分の感じ方だけで…自己満足だけで作ったら、
観た人が入り込む余地はありませんよね。



湯川センセ:「ストセラくん、君のブログをなんと言うか知っているかね」

え!?まさか・・・ジコマンゾク・・・?


( ̄▽ ̄;)!!ガーン




                   全ての物語のために









posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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