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2013年05月20日

小説「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) 第5巻 福井晴敏 著 ラプラスの亡霊」頑固オヤジの優しさと少年の真っ直ぐさ



私は今37歳、あと2ヶ月足らずで38歳になります。
俗に言うAround 40 アラフォーというヤツです。

見た目はオッサン、心は少年です。イェ〜イ♪

「とっちゃん坊やって言うんだぜ、そういうの」
なんて言わないで!!



福井晴敏さんの小説が好きな人は、
今回のサブタイトル「頑固オヤジの優しさと少年の真っ直ぐさ」
という言葉にニンマリするんじゃないでしょうか?

「川の深さは」「トゥエルブY.O.」「亡国のイージス」
「6ステイン」「終戦のローレライ」「O.P.ローズダスト」・・・

中年オヤジと10代後半〜20代前半と思われる若者、
相容れない2人の関係性がとても細やかに描かれ、
胸を熱くする。

まさに福井節。

「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」は、
「なんだガンダムか」「なんだアニメの小説版か」などと思われがちですが、
福井さんの真骨頂である、少年と中年オッサンとの関係が、
実はコレまでで一番多く楽しめる作品です。

ビスト財団元当主カーディアス・ビストの妾の子バナージ・リンクスは
運命のいたずらで父と再会し、地球連邦政府が治める社会そのものを
くつがえす力のある「ラプラスの箱」の鍵、ユニコーンガンダムを託されます。

カーディアスによって、バナージの意思が無くては
ユニコーン・ガンダムは動かないように設定されます。
必然的に、「ラプラスの箱」をめぐる争いの
中心に常に置かれることになったバナージ。

彼は「為すべきと思ったことを為せ」という父の声に従い、
自分の心に正直にいようとします。
連邦のモビルスーツであるガンダムを操りはしますが、
連邦軍人でもなければ、ネオジオンの残党「袖付き」の
一味でもない。

その運命は、必然的に双方を行き来することになり、
双方の人々との触れ合いが生まれます。

小説「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) 第5巻 ラプラスの亡霊」
では、地球連邦軍の影の特殊部隊エコーズのダグザ・マックール中佐と
バナージの関係が描かれました。
自分を軍の一部品と位置づけ、
「責任」を全うすべく命令遂行を果たそうとするダグザ。
バナージはダグザのことをロボットのような人だと思っていました。

ところが、節々に熱いものを除かせるダグザ。

ユニコーンガンダムのコンピュータが「ラプラスの箱」の座標を示した時、
バナージと一緒にガンダムに乗り、その場所まで向かいます。

自分が戦争という状況の一部になり、そのせいで大勢が死ぬ・・・
そんな現実を目の当たりにしてきたバナージは、

「俺には世界を受け止める力なんて…」

と苦しみます。
それを察したダグザが言いました。

「あまり考えるな。こいつを操縦して調査に協力してくれればそれでいい。
『箱』の正体がなんであれ、お前のような子供が
自分の将来と引き替えにするほどの価値はない」



ダグザが所属するエコーズは、政治・軍事作戦の裏で
いわゆる「汚れ仕事」をしてきた部隊です。
それこそ、体制を守るためには罪のない人の犠牲も容認してきた
連邦政府の汚れ仕事。つまり、実際に罪のない人の命を
奪わざるをえなかった立場にいたかもしれないのがダグザです。

その彼が、連邦政府が覆るほどのモノと、
たった一人の少年の人生を天秤にかけたときに、
「それが何であれ、お前のような子供が
自分の将来と引き替えにするほどの価値はない」
と言える。

いや、はなから人の人生とそんなモノを天秤にかけること自体が
おかしいと言っているようなセリフですよね。

そんなことを、言ってしまえる。
他のオヤジたちがそうであるようにダグザもまた、
バナージに大事なものを託します。

それは、バナージの大人の都合による責任の押し付けを
ただ傍受したりはしない真っ直ぐさがダグザの心を動かした
ともいえる熱いシーンでした。


私が新卒で東京の映像撮影会社で働いていたころ、
先輩がよく夜の街に飲みに連れて行ってくださいました。
会社のあった渋谷や先輩の家の近く二子新地あたりの
居酒屋やBarや・・・その・・・まあアレです、
お姉さん達がいる※※※クラとか・・・(笑)

キャバクラはお姉さん達が営業トークで盛り上げてくれるので、
まあその場の楽しみだけだったのですが、
Barやスナック、居酒屋などでは、
同じ営業トークだったとしても、もう少し心を開きあった話が
出来ました。その証拠に先輩がたや、
同行した取引先の人なども一緒に熱い話をしました。

そういう場でそのころ私がよく言われていたのが、
「なんか眼が真っ直ぐでうったえてくるものがあるよね〜」
という言葉。
青臭さ全開だったのですが、「それでも!」と熱い思いを
たっくさん語りました。

いい意味で影響を受けたといってくれた先輩方ありがとうございます!!

そういうのって、とても救われるんですよね。

それも生涯にわたって。


今40歳を目前にして、まだまだ私の中身はあのころと変わっていません。
しかし、やはり後輩達の眩しさは、また違ったものがあります。

ギラギラしたワカモノが少ないなんてそんなアホな!
キラッキラ輝いてる若者がい〜っぱいいますよ!!
オジ様たちが、現実の埃にまみれて汚れたメガネで
若者たちを「何も分かっていない小僧ども」と決め付けないで、
彼らのキラキラから沢山影響を受けて元気なオッサンになりましょうよ!

あるいは「あの頃の自分」と向き合ってみてください。
キラキラの自分を再発見するかも。

あなたが、カッコイイ大人の見本が身近にいないという若者なら、
こうなれたらカッコイイなと思う将来の自分を想像してみてください。
そうすると、今のうちにこんなことをやっておいたら
面白いオッサンになれるんじゃないかなという
楽しいことに出会えるかもしれません。



                      全ての物語のために











posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(2) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
イイですねぇ
40過ぎのアラフォーですが、子供達がいて甘ったれた事を言ってるなぁと思う反面、もろ同感なとこがあります
色々あって身動き取れない自分ですが、ダグザっちのように歯車にも芽生える刻を伺ってます
来年春の上映が愉しみですね
息子と7回通うことになりそうです(^^)
Posted by at 2013年06月03日 00:05
>アラフォーさん(で、いいですか?)
コメントありがとうございます!!

お子さんと7回通うって…(汗)
アッパレです(笑)
でも幸せな響きですね。
私はジャッキー・チェンの映画を息子と見まして、ホント幸せでした。

「ガンダムUC」はアニメも素晴らしい出来ですよね〜。

私は劇場では見てないんですが最後くらいは劇場で!
と決めています。

いい歳してまあ、「ガンダム」なんかにワクワクして幸せなオヤジをやってます♪
Posted by ストーリーセラピスト at 2013年06月03日 00:33
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