お知らせ 2019年10月1日からこのブログ
「あなたの幸せ力を引き出すストーリーセラピー【ストセラ】」は
https://storytherapy.net/
へ移行します。

こちらのseesaa版は、これまでの記事のアーカイブとして残します。
今後とも、よろしくお願いいたします。

2013年04月15日

「容疑者Xの献身」犠牲と幸せ



フジテレビの人気月9ドラマだった「ガリレオ」第1シリーズ。

放送当時、私は興味を持っていませんでした。
私がハマッたのは、いつだったか年末年始に
一挙放送をしたときでした。
確か「仁-JIN-」や「MR.BRAIN」などのTBSの人気ドラマも
同じころに一挙放送をしていて、
全てにハマって一生懸命見ました。

大体、私がドラマにハマるのは、世間より数歩遅れます(笑)

ただ、映画は劇場公開時に劇場に足を運びました・・・
私の映画好きの友人で当時「邦画撲滅委員会」などと
自分で言いながらハリウッド映画至上主義をうたっていた同僚。

そんな彼が「容疑者Xの献身」という映画を見てきたんだけどさ・・・

と語りだしたのです。彼は基本的には日本のテレビドラマも見ません。
だから「ガリレオ」も見ていなかった。

その彼が、「容疑者Xの献身」をなぜか見に行って、
自己犠牲について、あ〜だこ〜だと深く考えていました。
つまり、それだけこの映画が彼の心を動かしたんですね。

その様子を見ていて、私もこの映画に興味を持ち、
1人で劇場に足を運んで見たわけです。


劇場公開前に「ガリレオ0(ゼロ)」というスペシャルドラマも
放送されたようですが、今回レンタル店では貸し出し中でした(泣)
ということで、映画「容疑者Xの献身」を見直してみました。


石神(堤真一)は、アパートの隣人花岡靖子(松雪泰子)と
その娘・美里の朝の平和な会話で目覚めます。
そして通勤、勤務先近くには花岡靖子が店長を勤める弁当屋がありました。
そこで弁当を買うことを日課にしている石神。
靖子に気があることは、その態度からわかります。

花岡親子は二人で暮らしでした。
そのアパートへ靖子の分かれた元夫、富樫慎二が居所を突き止め訪ねてきます。
とこへ引っ越しても居所を突き止めて追ってくる富樫。
「お前はオレからは逃げられない。あきらめろ」という疫病神にヘキエキした娘、
美里が置物で富樫の後頭部を殴ります。
逆上した富樫は美里への殴る蹴るの暴力。
必死で止めようとする靖子へも暴力を振るい、靖子と美里は2人掛かりで、
富樫を殺してしまいます。

隣の部屋の喧騒を聞いて様子を見に来た石神。
彼は、2人への好意から、天才的な論理的思考で、
2人に指示を出し始めます。

そして、旧江戸川で発見された死体。
警察は遺体を富樫と断定します。
花岡母子宅へ調査へ向かった本庁の草薙と後輩の内海刑事は、
母子のアリバイを聞いて目をつけます。
花岡靖子が犯人で間違いないと感じるものの、完璧なアリバイがある。
同時に2ヶ所に存在したとしか思えない・・・
困り果てた草薙と内海は、友人の天才物理学者、湯川先生に相談を持ちかけます。

草薙からの情報で、花岡母子の隣人石神が、
大学時代の友人、石神であることを知り、石神に合いに行く湯川先生。
数学者であり天才的な論理的思考の持ち主である石神のことを
よく知っている湯川先生は、石神が花岡親子に手を貸しているのではと疑います。



天才数学者と天才物理学者の友情と、
科学では証明できない愛がテーマの悲しい感動作。

ドラマ「ガリレオ」第1シリーズの最後に、
湯川先生が珍しく感情的になる様子が描かれましたが、
見た目はあくまでも冷静を装っていました。

しかし、今回は違います。

「先生が、1人でその苦しみに耐えられないのなら、
私が一緒に受け止めます!」

愛の告白とも取れるようなセリフを内海刑事に言わせてしまうほど、
湯川先生は苦悩します。


東野圭吾の原作がミステリー大賞を取ったときに、
ミステリー界ではかなり大きな論争が巻き起こったようです。
これを本格ミステリーと呼んで良いのかと・・・

でも、石神の行為が「感動的なラスト」と言って良いことなのか・・・
ということについては、「謎解き」を主テーマとするミステリー界のこと、
あまり問題にはされなかった様子。


私は、愛が人に間違った選択をさせることもあるし、
その間違いから解放させるための物語だと捕らえると、
充分感動的なラストだと思いました。

石神の謎をラストと捉えるのではなく、
その謎を解き明かした湯川や内海・草薙たちの
行動を感動的なラストと呼んで良いのではないかと。


タイトルの通り、石神はとてつもない献身と犠牲を払います。
でもそれはやっぱり正しい方法ではない・・・

湯川「君ほどの才能を、こんなことに使わなければならなかったとは・・・」
石神「そんなことを言ってくれるは、湯川、君だけだよ・・・」


じゃあ、どんな方法が本当に花岡母子の幸せを守るための
最良の選択だったのか・・・

それは、ちゃんと警察に出頭させ、
正当防衛を主張したり、裁判なども可能な限りのサポートする。
それは、現実的にとても厳しく苦しい期間になるだろうから、
その苦しみを乗り越えられるように「献身的に」支えてやることは
できたのではないだろうか・・・


そんなことを、エンターテインメントのフィクションで考えるのは、
ミステリー界の人たちに言わせれば愚の骨頂でしょうが(笑)

でも、湯川先生や内海の最後の決断は、
そういう他の道をいくべきだったよね?
という厳しくも優しい救いの手だったんじゃないでしょうか?

本格ミステリーなのかどうかより、
ちゃんと筋の通った結末を迎えたことの方が嬉しかったです。




                    全ての物語のために










posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(1) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
泣けますがよく考えると一番の悪役は花岡家だと思うないつも弁当屋にきてくれて不気味だが全く手を出さず、殺したときも真っ先に心配した石神を利用した罪はとてつもなく重いと思うな。

ここで少し余談だが研究者は純粋ということも考えると石神は無垢で欲のないただ自分の知っている美しいものを護りたかっただけなんだろう。


>コメントありがとうございます。
確かに泣ける作品だけど、「いいのか?それで?」
って考えてしまうところが色々出てくる作品ですよね。
そういうの、考えることがいいんだろうなって思います。
(BY ストーリーセラピスト)
Posted by 宮田司郎 at 2015年01月24日 22:29
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック