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2013年04月02日

「おおかみこどもの雨と雪」 子供をのびのび育てる大人の自覚



「子供の将来のため・・・」「子供の安全のため・・・」
「のびのび育ってほしい」

全て親心です。

しかし、その親心を持った親が、精神的に自立できていないとき、
その思いは、子供達からのびのび育つ環境を奪っていきます。

そして、私も含めて殆どの大人がそうしてしまっているのが、
今の日本の社会です。



「おおかみこどもの雨と雪」というアニメーション映画を観ました。

「時をかける少女」や「サマーウォーズ」の細田守監督の最新作です。

日本はアニメ大国とも言われますが、
中には「なぜコレをアニメにしたの?実写で良いじゃん」
と思ってしまうものがある中、細田守監督の作品は、
「こーゆーのがアニメだよね!!」と思わされます。
さらに、「映画だね〜!!」とも思います。

アニメや映画の醍醐味を自在に使いこなすストーリーテラー
というのが、私が勝手に思っているイメージです。

さすがストーリーテラー。
今回の「おおかみこどもの雨と雪」もとても感情表現豊かな
素敵な仕上がりの作品でした。

ハリウッドはチームで人間的スペックみたいなものが高いように感じますが、
日本は、小説家・漫画家・映像作家など、作家単位でのレベルの高さを感じますね。

一般的なアニメ映画の作家で、名前だけで期待をさせる存在としては
宮崎駿監督以降じゃないでしょうか?
(SFアニメ、ロボットアニメの世界を別として)

オオカミ男と出会い、彼との間に生まれた2人の「おおかみこども」
雪の日に生まれた長女、雪。雨の日に生まれた弟の雨。
の2人を育てた人間の女性、シングルマザーの子育て奮闘機です。

のびのびと子供たちを育てようと、絶対的な愛を注ぐ母親と、
母親が大好きな子供たち。

しかし、子供たちもまたオオカミ人間でした。
自我が芽生え自分は何ものなのかを考え始める子供たち。
人間として生きるのか、オオカミとして生きるのか・・・
子供たちは自分の中に自分が何ものかという葛藤を抱え、
母親は、彼らが望む方向へスクスク、のびのび育てたいという思いと、
危険なことはして欲しくない、目の届くところで安全に大切に育てたい、
という思いのせめぎ合いで常に葛藤を抱えて生きています。

やがて、それぞれが「自分」という決断をしていかなければならない。

子育ての幸せや寂しさ、成長することのワクワク感と切なさ、
そしてやがて来る巣立ち。親離れ、子離れ・・・

とても澄み切った感受性で描かれた感動作でした。




私が住んでいるところは、そんなに都会ではない住宅街の一角ですが、
クルマの通りは非常に多くて、子供を外に1人で出すのはかなり心配しました。
小学生にあがってから、恐る恐る1人で出せるようになって、
親のほうが何とか慣れてきた感じです。

ですから、それは結構過保護なことだったのかも知れません。
それに、今年息子は小学校3年生になりますが、
学校でのことや、勉強、習い事、普段のしつけ・・・

「〜しちゃダメ」「こうしなさい」「こうじゃなきゃダメ」・・・
そんなセリフを息子にどれだけ言ってきたことか・・・

生まれたまんまの彼が持っていた天才性のうちの多くを
封じ込めさせてしまっただろうなという寂しい自覚もあります。
それでも、真っ直ぐ育ってくれているようなので、
「お前は大丈夫だよ!」と言ってやれていますが、
「教育」「しつけ」が彼を押さえ込んでいないか・・・常に自問自答です。

子供がその自分の本質に目覚めて、「自分」になろうとするとき、
それは価値観や考え方が常識とは違う道を選ぶことに
なるかもしれません。
本来、個性はみんな違うのですから当たり前なのですが、
どうしても、社会というものは一定の基準で形にはめたがります。
その形からはみ出すことをドロップアウトなどといって、
まるで人生の落伍者扱いになります。

それでも、それがその子が自分を思いっきり発揮して生きて行くことなら
それをさせるのが親の役目だと思います。
少なくとも、本来はそれを止める権利は親にはないはずです。

怖いのは、そういう自覚がなく平気で「こうすべき!」と主義主張を
子供に押し付けて、それが子供の本質に対してどういうことを
していることになるのかまったく考えもしない大人です。

ともすれば、「いかがわしい大人」です。

自分が「いかがわしい大人」になっていないかどうか、
客観的な視点を忘れずに、もっていたいものですね。



                    全ての物語のために





posted by ストーリーセラピスト at 10:51| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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