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2013年03月26日

小説「永遠の0」その2 特攻カミカゼアタック 切腹ハラキリ 誰かのために生きること


9.11アメリカ同時多発テロ。

旅客機を乗っ取り自分が命を落とすことをいとわず、
乗客と貿易センターの罪のない人々を道連れにした
テロリストの行為が「カミカゼアタック」と呼ばれました。

そのときに、違和感を持った日本人と
何も感じなかった日本人がいるようです。



百田尚樹著、小説「永遠の0」。

小説好きでよく情報を共有する同僚、
(「ジェノサイド」を貸してくれた同僚)
に一年前から勧めていたんですが、
最近また本やにず〜っと平積み状態なので、
改めて勧めました。

先日トイレで会ったときに「買いましたよ!」とのこと。
読み初めたばかりらしいですた「あれ結構!面白いですね!!」

さっそく引き込まれた様子。


司法浪人が長く続き人生の目標を見失っていた青年・佐伯健太郎と、
フリーライターの姉・慶子が、元特攻隊員など戦争体験者たちを
訪ねて回り、特攻隊員として死んだ祖父の謎を追っていく話。

健太郎たちの現代の話と、大戦中のゼロ戦搭乗員たちの話が
並行して進んでいきます。


現代の登場人物で新聞社に勤める高山隆司という男が出てきます。
彼は、戦時中の特攻隊員のことを狂信的といい、
日本の神風特攻隊と9.11の自爆テロは同じ構造だと言います。

健太郎は否定も肯定もできないものの、
高山が雄弁に語る理論に釈然としないものを感じながら、
祖父を知る戦争体験者たちの話を聞き続けます。


私は今、3分の2くらいまで読み進めました。
ものすごく強くテーマを投げかけてくる作品です。
考えてしまうことは沢山あるのですが、
「愛」がテーマの中心にしっかりと据えられています。
結婚式で愛を誓って2-3年で離婚してしまう夫婦が多い現代の
夫婦ゴッコ世代は一読の価値ありです。


私は、健太郎に共感しながら読み進めています。


物語の中では、戦場でのミスがもとで切腹をした搭乗員の
エピソードも出てきました。

英語圏では、日本の特攻隊の行為をカミカゼアタックといい、
侍の切腹をハラキリといいます。

そこには、理解しがたい異文化へのミーハー的な興味と、
ある種の怖いもの見たさや、少なからず「ヘンな人たちを見る目」
のような気分があるように思います。

確かに世界的に見ても、なかなか考えられない行為なのでしょう。

それでも、私はやっぱり切腹はただの自殺とは違うと思うし、
神風特攻隊の隊員たちの精神構造が自爆テロと一緒だなんて
あり得ないと思います。


誤解のないように断っておきますと、
切腹も特攻も、どちらも意味がわかっても、私は嫌いです。
そういう命の使い方は間違っていると思う。

人が誰かのために死ぬのはおかしい。
人は誰かのために生きなきゃならないはず。
それが、信念です。

(そんな甘いことは戦争をしらない世代のキレイ事だと
言われるかもしれませんが))


でも、切腹という文化や、特攻隊員たちの心を、
自爆テロと一緒にされると、「それは違うぞ!!」
と思える。

日本人にしかわからない(かもしれない)
ニュアンスの違いを理解しているつもりです。


もうすうぐ戦争を経験したことがない世代だけの
世の中になります。

私は、単純なので、そうなると戦争を始めようとするおバカさんが
この国にもまたたくさん出てくるんじゃないだろうかと心配します。

そうならないためにも、こういう話は
語り継がれて行かないといけないとは思うんですが、
「昔こういうことがあったんだよ」と伝えるのと、
「私はこういう経験をした」と教えるのとでは、
同じ話でも受け取る側に伝わるものは全く違う。

だから、疑似体験として伝わる「物語」という装置は、
とても重要になってくるし、受け取る側の共感する力も、
とても重要になってくるんだなと思います。


私は、私の祖父母が経験してきた戦争を、
どう子供たちに伝えていくべきか…
そして、子供たちの共感力をどう育んでいくのか…
さらに、その子供たちもその次の世代に伝えていく力が必要になります。


とても、悩みます。


でも、それはやっぱり必要なこと。
結婚し子供をもつとは、こういうことでもあるんですね。



                  全ての物語のために















posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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