お知らせ 2019年10月1日からこのブログ
「あなたの幸せ力を引き出すストーリーセラピー【ストセラ】」は
https://storytherapy.net/
へ移行します。

こちらのseesaa版は、これまでの記事のアーカイブとして残します。
今後とも、よろしくお願いいたします。

2013年01月15日

「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ」明日を生きる力を得るための現実逃避



日常のイヤなことを忘れたくて映画を見る。
エンターテインメントの世界に入り込んでカタルシスに浸る。

脳科学や心理学的にもストレスから人間を守る、
とても大事なことです。

でも、たまに空想の世界から戻って来れない人がいます。
そういう人が他人を傷つけるような事件を起こすと
「テレビの見すぎだ、映画の見すぎだ」と騒ぐ人たちが必ずいます。
そして、『死』や『暴力』を隠そうとします。



「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ」という映画は、
映画好きの大人が見ると、
ノスタルジックななんともいえない素晴らしい余韻が残る作品です。

きっと、この映画を作った人も子供の頃から
映画が大好きなんだろうなととても嬉しくなりました。

「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ」予告編はこちら

しんちゃん、ぼーちゃん、かざまくん、まさおくん、ねねちゃん
幼稚園の仲良し5人組、我らがカスカベボーイズは、
夢中で鬼ごっこをしているうちに、
夕方、誰もいない古い映画館「カスカベ座」に忍び込みます。

無人の映写室ではフィルムのかかった映写機が動いていて、
スクリーンには荒野の景色が映し出されています。
「タダで見れるなら」と最前列に腰掛けるカスカベボーイズ。
しんちゃんがちょっとトイレをと、用をたして戻ってみると、
4人の姿がありません。

置いてけぼりにされたと思ったしんちゃんは、ひとりで家に帰ります。
もう陽は落ちていました。
「もう!いったい何時だと思ってんのよ!」と母ミサエが叱っていると、
お友達の家から連絡が入り、
みんなまだ家に戻ってないことを知らされます。
「じゃあ、まだみんな映画館にいるのか!?」

野原一家総出で、映画館へみんなを探しに戻りました。
相変わらずスクリーンに映し出される荒野。
気がつくと、野原一家は炎天下の荒野に立っていました。

何時間たってもかたむく気配のない太陽の下、
なんとか街にたどり着いた野原一家。
そこは西部劇の世界でした。

やがて、そこが映画の中の世界で、
映画がカスカベの住人をどんどん取り込み、
取り込まれた人たちは始めはカスカベに戻りたいと思っているが、
そのうち自分がどこから来たのか、何をしていたのかも忘れて、
その街の住人に染まっていくという事実を突きつけられます。

すっかりその世界の住人になってしまっている
カスカベボーイズの面々と再会するしんちゃん。
しかし、ぼーちゃんだけは街はずれで暮らし、
毎日薄れていく記憶を、なんとか繋ぎとめようと
ひとりで頑張っていました・・・


もちろん、最終的にはその映画の世界のヒミツを暴き
現実に戻っていきます。

記憶をなくしている友達に、現実のカスカベに戻ろうよと、
最後まであきらめずに訴えていたしんちゃん。
でも、現実に戻って来たしんちゃんは、
待ち受けていた非情な現実に胸を痛め、
「もう一度映画の中に戻る!」と悲痛の叫びを上げます。


瞳をキラキラさせて銀幕の世界を見ていた
かつての少年少女たちならきっと涙する切ないラスト。

しんちゃんを救ってくれたのは家族、友達、
そして現実の世界に独り(一匹)残していた愛犬でした。


映画はイヤな現実を忘れたくて、
非日常を楽しむエインターテインメント。

でも、そのつかの間の現実逃避の体験が終わり、
現実に戻るとき、イヤな現実と向き合える力を手にしている。

今の子供たちにも、しんちゃんのような澄んだ感受性をもっている
幼年期、少年期のうちに、
そんな映画体験をたくさんして欲しいなと思います。


                         全ての物語のために








posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(1) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ
Excerpt: (2004/水島努 監督・脚本/声の出演:矢島晶子=しんのすけ、ならはしみき=みさえ、藤原啓治=ひろし、こおろぎさとみ=ひまわり、真柴摩利=風間くん・シロ、林玉緒=ネネちゃん、一龍斎貞友=マサオくん、..
Weblog: テアトル十瑠
Tracked: 2013-01-25 14:18