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2017年01月06日

小説「続・終物語(ゾク・オワリモノガタリ) こよみリバース 西尾維新 著 講談社」その3 Think Think! FEEL&JUMP!!



考えて感じて、感じて考えて…

そんなことの繰り返しです。

何かを感じたら、その感じについて考える。
自分が感じていることを
解釈したり、理由を考えたり、
そこから自分というものを知ろうとしたり…

だから感じることが大切。
考えることも大切。

なんだこの感じは?
なんだこの違和感は?
なんだこのわくわくは?

得体がしれないけれど感じる。

その感じを掴むためにも考えるのは大切ですよね。

ただし、頭だけで考えたって
現実や真実とは違ったていたりもする。

だからブルース・リーは
「燃えよドラゴン」の中で言ったわけです。

「考えるんじゃない、感じるんだ」と。

そういったブルース・リーだって
哲学者ですから、考えて考えて考え抜いていた
とも言えるのではないでしょうか。

考えることと感じることはセットですよね。



ここ数日、垣根諒介さんの「君たちに明日はない3」と
西尾維新さんのこの作品だけを交互に紹介してますね。
「君たちに明日はない」シリーズはもう少し
続けたいのですが「続・終物語」は一旦今回で最後にします。
次オフシーズンシリーズの「愚物語」に手を出しちゃいそう…
いや間違いなく出しますが(笑)

小説「続・終物語(ゾク・オワリモノガタリ)」
最終話「こよみリバース」 西尾維新 著 講談社


思えば昨年の今頃、TSUTAYAで小学生の
息子がアニメ「終物語」のDVDの予告に惹かれ
“検閲”のつもりで一緒に見始めたのが始まり。

今月、劇場版「傷物語(キズモノガタリ)〈V冷血篇〉」
を息子と二人で観に行く予定ですが、
それを観たら、現在アニメ化されているところは
全て見終えたことになります。

テレビアニメ化されたのも小説で言えば
「終物語」上・中・下のうち中まで。

確か下巻の中で、阿良々木くんが
「この巻まではアニメ化されないよ!」みたいな
セリフを言っちゃっていましたが、
実際には脚本までは完成していて
発表の形が未定なだけという状態の模様。

いったい何話分の脚本になっているのやら…。

どうせなら、この「続・終物語」までを入れて
ワンクールでやって欲しいところです。

もっともオフシーズンシリーズも読めば
アニメ化を望んでしまうのでしょうが…



セカンドシーズンで突如登場する
阿良々木くんたちが卒業した後の話。
神原駿河が直江津高校の三年生となり
語り部となる話「花物語」。

その中で明かされなかった謎の部分。

その伏線の回収というか、そこにつながる
伏線というのか、とにかくそこにつながるような
説明が「終物語」下巻までに出てきませんでした。

それがこの「続・終物語」で見事!…と思いきや
一か所だけ確かに形だけはつながったね…
という部分も出てきたのですが、
まだまだ回収されていない伏線、
説明されていない謎は終わっていません。

西尾維新さんも「趣味で書いている」作品
ということですから、書き続けたい!という
思いもあるのでしょう。

書き続けてくれるなら、ファンとしては
まだ、謎を引っ張っられてもいいな♪
という気もしなくもない。

そんなオタク話はここまでにして、
最終話というだけあって、清々しく前向きに終わりました。

まあ、ラストを語るというのはある意味
“ネタバレ”ということになるのかもしれませんが
この作品の場合、最後の雰囲気を明かしても、
謎解きやお話を楽しむための
肝心な部分には触れていませんので
そんなに野暮な話にはならないと思います。

中盤あたりで、“色々なことが逆転した世界”の
斧乃木余接ちゃんがギャグでしょうが
わざと言い間違います。

「カンガルーじゃない、蛙なんだ」

なんのこっちゃと思いましたが
阿良々木くんのツッコミでわかりました。

「考えるんじゃない、感じるんだ」

そうブルース・リーの名セリフでした。

そして、今回の騒動がおさまった後、
まとめのように、阿良々木くんと
恋人の戦場ヶ原が対話をしています。

阿良々木くんは、正直に自分を語ります。

考えるなと言われても、やっぱり自分は考えるだろうと。
考えた挙句に身動きが取れなくなるようなことも
やっぱり起きちゃうだろうと…。

例えば信号待ちをしていて、青に変わった途端。
右足から出すか左足から出すかを考えてしまって
足が前に出ないことがある。

『前に進まなきゃいけないと頭ではわかっていても、
足がわかってくれない。』
(P267より引用、改行はブログ筆者による)


そんな時もあると…
実はそんな一瞬の逡巡のようなものが
今回の怪異現象のきっかけだったからなのですが、

大切な人が沢山いる優しい阿良々木くんらしいですね。

それ自体は悪いことではないのでしょう。
でもやっぱり物事は前に進んでいく。
自分が未練やらなんやらで躊躇している一瞬にも
周囲の人たちはどんどん成長していっていたりしますよね。

だから自分も前に進まなければならない。

戦場ヶ原がさらりと良いことをいいます。

だったら、両足で飛んじゃえばいいと。

考えたって構わないし、左右のどちらから出していいか
わからなくなってもいいけど、前には進めるよという
ことなのでしょうか。

語り部の阿良々木くんは
戦場ヶ原の言葉を踏まえて最後に
「カンガルーじゃない、蛙なんだ」
と反芻して物語を閉じていきました。

カンガルーも、蛙も、両足で飛ぶなら同じじゃん
と内心思いましたが、

自分自身と向き合うこと、特に、
自分の裏側と向き合うというテーマを
取り扱ったかからこそ、
卑屈になるほど自己否定し過ぎないように。

そんなに構えなくても『頭からも』力を抜いてみれば
前には進めちゃうもんだよと、ゆるいギャグを放り込んで
気楽に、前向きになれるような、雰囲気ができちゃってる。

そんな余韻を残してくれる素敵な終わり方でした。


              全ての物語のために









posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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