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2017年01月04日

小説「続・終物語(ゾク・オワリモノガタリ) こよみリバース 西尾維新 著 講談社」その2 自分の裏側を観る方法



ビジネス書や自己啓発系の本も
よく読んできました。

でも、実はそれらの種類の本の王道というか
世界中でもスタンダードとして
ずっと読み継がれている原点的なものは、
実はあまり読んでいない。

小説以外のこれらの本は、
高校卒業間近に、やっと漫画以外の本を
読めるようになってから、中谷彰宏さんの
作品で触れたのが最初です。

読みやすくて、また当時の自分に
いちいちストン、ストン、と腑に落ちてきた。

そして、次に大きな影響を受けたのが神田昌典さん。

ビジネス書、実用書をエンターテインメントにされた方。

以降、ビジネス書・自己啓発書は現在まで
読みやすいものが無数に出ていますが、
そのほとんどが、原点ともいうべき
いくつかの世界的ベストセラーに繋がっていく…
のだろうな、と読んだこともないくせに予想しています。

そういう原点的な本もじっくりと読んでいきたい
と前々から思っていました。

唯一読んだことがあるのは「7つの習慣」
くらいです。しかも、妻が持っていた本。

近年、そういった原点的な本が文庫化されたり
読みやすく新翻訳されたりしています。

「思考は現実化する」が文庫になったのは
非常にありがたい。まだ買ってもいませんが。

数か月前に、カーネギーの「人を動かす」の
新訳文庫版を購入しました。

これも「道は開ける」などとともに書店では
ず〜っと置かれているロングセラーですよね。

リーダーシップであったり家庭での
パートナーシップであったり、
そういった人間関係に関する書籍ですね。

これはじっくりと時間をかけて読んでいます。

この「人を動かす」の最初の教訓が
「人を責めない」ということでした。

カーネギーさんはこの本の中でとにかく
他者を批判したり叱責したりすることの
無益さをこれでもかと、様々な例を用いて
説明してきます。

それだけ、痛感されていて、
伝えたいことなのでしょう。

きっと、これから読んでいくことになるだろう
その他の本も、訴えていることはシンプルで
当たり前のことだけれでも、それを心がけながら
毎日を過ごすというのが難しい…という
類のことなのだろうなと思っています。



登場人物たちが縦横無尽に大冒険する。
それをわくわくどきどきしながら楽しんでいるから
わたしたちの心に幅ができる。
そこに、教訓めいたことだったり、考えさせられるような
言葉が出てきたりするから共感を持って受け止められる。
だから、やっぱり物語に触れるのはいいことだなと
しみじみ思います。

小説「続・終物語(ゾク・オワリモノガタリ)」
最終話「こよみリバース」 西尾維新 著 講談社」


読破しました。

作者の西尾維新さん自身が
あとがきで「読んでも読まなくてもいい話」
と書かれています…が、

これまでこのシリーズを読んで来た
ファンとしてだけではなく、
普通にこのシリーズの伏線の回収としても
そして阿良々木くんの成長の続きとしても
読むべきお話だと思いましたねぇ。

シリーズ全体ではなくこの本単体で見たときは
いろいろなつじつまを考え始めると
わけがわからなくなるかもしれません。

むしろそういうところはなんとな〜く
まあ、そういう解釈かぁ。
とゆるく流すくらいがちょうど良いのかも。

そういう意味では阿良々木くんが出だして言っていた
「そんなゆるい企画で大丈夫!?」
というのは、「ゆるく楽しんでね」という前置きだったのかも。

しかし、これは図らずも?なのかな?
最後のほうで登場人物自らいってますが
メッセージ性が思いのほか強くなっている。
とは感じました。



裏返しの世界で起こること、
それはただ逆になっているだけではなく
表と裏がひっくり返っているイメージ。

だから、阿良々木くん尊敬してくれているはずの
後輩、神原駿河が嫉妬をみなぎらせて
襲ってきたりする。

そういう周囲の人たち、大切な人たちの
ふだん表に出ていない部分がテーマ…

なのかなと思っていたら第二幕のクライマックス。
第三幕での謎解きに向かう前に、
驚きの登場人物に、阿良々木くんが
次のようなことを言われます。

「自分の裏面とどう向き合うかってことなんだよ。
裏面だからって、背中合わせになってちゃ駄目なんだ。
私はそう思う――自分の背中をどう見るか」
(P200より引用、改行はブログ筆者による)


出たコレ(笑)。

わたしが息子に推薦した理由。
「この物語は自分自身と向き合う物語だから…」

さすがファイナル・シーズンの終わりの終わり。
やっぱり一番のテーマはそういうことだったんだ
とこのシリーズを選んだ自分の感性に
いちいち「よくやった!」と言ってやりたくなります(笑)

実際に選んだのは息子ですが…

他者の裏面もそうですが、問題は自分の裏面。

「裏面だからって、背中合わせになってちゃ駄目なんだ」

なんて言い方、う〜ん洒落てるなぁなんて
思いながら、「自分の背中をどう見るか」
という点に関しては、阿良々木くん同様、
鏡を使うくらいしか思いつきませんでした。

当然、物理的に背中に何もついていないか
鏡で見てみる…とか、そういうことではないですよね。
それを比喩として、

自分の心の裏側に背を向けず、どう向き合うのか?
ということ。

そこにもやはり『鏡』というのは重要なファクターに
なってくると思うのです。

よく言いますよね。

「人は自分の鏡」

だと…。

人だけではありませんね。自分の周囲の出来事も
素直に注意深く観て、そこに
『映し出されたり』『反射』される出来事や解釈を
感じてみると、見事に今の自分を投影していたりする。

最後の方で阿良々木くんと戦場ヶ原が
鏡についての対話をしています。

鏡は左右は反転するのに、どうして上下は反転しないんだ?
でも、鏡を床に置いてその上に立てば
上下も反転するよね…。

みたいな話をしているんですね。

つまり、いろいろな角度に『鏡』をおくことで
裏側の見え方も変わってくる。
裏返って見えるものも違ってくる。

カーネギーが第一の教訓として
「人を責めない」ということを挙げているのには
その鏡に映る自分の裏側に気づき
向き合うことを促しているという部分も
あるのかもしれませんね。



             全ての物語のために










posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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