2017年08月10日

小説「結物語 #3 みとめウルフ」知っている人も、いつか知らない人になる。




あなたはそういう人だから…

人生で何度か言われたことがありますが、
これは本当に無知で失礼な言葉だと思います。

ところが恥ずかしながら
無知だったわたしは「あいつは〜なヤツ」と
決めつけてしまったことがありました。

もっと恥ずかしいことに、
未だに決めてかかってしまうようなことがあります。

「コイツ、本当に変わんねぇな〜!!」

とほとほと嫌になる人も実際いるので
経験上、ガードをしてしまう。

「キメツケル」「キタイシナイ」という
鎧と楯を持っていた方が
自分が傷つかずにいられるという
経験上の反射反応なのでしょうけど、
これにはやっぱり反省します。

確かに、人って簡単には変わらない…
というのも実は決めつけで、

そういう人も確かにいるけれど
どんどん成長している人も
実はとっても多い。

そう思っておかないと、
本当に失礼なことになるし、
相手を傷つけることもあるし、
無益に無意味に無暗に自分が傷つく
なんてことにもなりかねません。



「終物語 オワリモノガタリ」完結編のアニメ放送が
近づいて来ました。夏休みの6連休ですっかり
ドラマが追いつていないものですから、
開き直ってこの小説を楽しく読破しちゃいました。

小説「結物語 ムスビモノガタリ」
第3話「みとめウルフ」


国境戦を消しゴムのように
消してまわっている
国際的危険人物が青春時代を過ごした
直江津市に一時的に帰ってくることになり
警察も役場もてんやわんや。

目的は自身の過去に繋がるデータを
抹消するため・・・と、
公には発表しています。

なんでも、その要人は
ホテルに軟禁状態で隔離され
厳重な警護体制で守られるのだとか・・・

国を挙げて、その要人警護で
いわば大混乱なわけです。

阿良々木くんは警部補とはいえ
いつもと同じ風説課での研修任務を
命じられていました。

その日、阿良々木くんが帰宅すると
海外留学中だった下の妹の月火ちゃんが
帰ってきていました。

なんと彼女は大学を辞めて
今度はダンススクールに入るのだと
言い始めています。

台所では、上の妹の火憐ちゃんが
上機嫌で夕食の支度をしていました。

現在は火憐しか住んでいない実家。
久々に揃った3人の兄妹。

ところが、食卓には4人分の食事が
用意されて・・・




成人した主人公たち…

阿良々木くんが高校生時代に
殆ど崇めていたといってもいい
委員長の中の委員長、羽川翼も
同級生ですからもちろん成人していました。

「何でもは知らないわよ。知ってることだけ」
かつての彼女の決めぜりふでしたが
今回登場した大人の羽川はその後に
こう付け加えました。

「知れば知るほど、知らないことが増えていく」

常に成長している証拠ですね。
さらに見識を広げて、
「何でもは知らない。知ってることだけ」
という無知の知に深みが増しています。

そして、それを受けて阿良々木くんは
こんなことを思います。

――知っている人も、いつか知らない人になる。――

2人ともクールですよね。

阿良々木くんもモノの見方が
さらに大人になっている。

旧知の友も、昔知っていたころとは成長していて
あのころの友ではない…

それを言い表した言葉です。

そこはかとなく寂しさを感じる
文学的な表現でもありますが、
でも当たり前のことを言っていて、
これは必ずしも寂しいことでもないと思います。

むしろ、本当にそのことを知らないと、
大切な人を自ら切り捨てたり、傷つけたりして、
本当に寂しい人生になってしまいかねない。

久しぶりにあったアイツはまるで別人のようだった…

という経験をしたことはあると思いますが、
それは日々一緒にいる家族も同じです。

ずっと一緒にいるから自然と目くらまし現象が
起きているだけで、かつてのその人とは違っている。

成長している。
成長し続けている。

それは、知り合って興味を抱いた相手は
いつまでも新しいその人を発見できるということです。

でも、決めつけてしまうと
自分がもう決めつけた部分だけしか
気にしなくなり、その部分が見えた時だけ
「ほら、やっぱり!あいつは変わらない!」
となってしまう。

いっぱい変わっている部分には目もくれず。
もしかしたら減っているかもしれない、
もしかしたら質が変わっているかもしれない、
決めつけた部分だけを
決めつけたようにしか見なくなる。

それでその人との付き合い方を
固定してしまったり、断ち切ったりする。

つまり、本当のその瞬間のその人は見ずに
思い込みで勝手に関係性を悪化させる
犯人に自分がなってしまっているということですよね。

今日のあの人は、昨日のあの人とは別人です。

一期一会!


         全ての物語のために








posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。