2017年08月09日

小説「結物語 #1 ぜんかマーメイド」なれるものになるという考え方


命と、その人が命よりも大切にしていること、
どちらかを選ばなければならない場合…

昨日、「コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」の
第3話をご紹介したときに取り上げた題材です。

ドラマの中では14歳の天才ピアニスト
こだわりの料理人、
大きな研究をしていた大学教授、
など

それぞれに素晴らしい才能と
それに見合う努力をしてきた人たちが
それらを失ったり失うかもしれない
という状況に追い込まれる姿が描かれます。

そんな命よりも大切なものを失ってまで
生きていろと言えることなのか?

みたいなテーマですね。


「なりたいものになれるのは
なろうとしたものだけだ」

これは原田翔太さんという“ビジネステロリスト”が
「不純な動機で始めよう」という本の中で
書かれていることです。

わたしもとても刺激を受けた本です。

ただ、この“なりたいもの”がはっきりと
見えている人と見えていない人がいます。

わたしはどちらかというと後者です。

それでも、生きている。
自分の才能や、コレをやる為に生まれたんだ!
と思えるものをハッキリと見つけている人は
本当はそれだけでもその他大勢よりも
幸せなことなのに…

それが叶わないなら生きる意味がないなんて
他に生きている人に失礼だという話を
昨日はしました。

では、どのように考えればいいのか?
逆説的ですが、とても参考になる考え方に
であったので紹介します。

モンスト・・・モンスターストライク
モバイル機器で遊べるオンラインゲームです。
息子も妻もハマっています。
色々なキャラともコラボ企画をしているようで
息子に見せてもらって理解出来ただけでも
「ドラえもん」「ルパン三世」「聖闘士星矢」
などのキャラクターがいました。
で、今始まったばかりのコラボ。
「物語シリーズ」コラボ。
大喜びの息子に刺激され
思わず買ってしまいました。

小説「結物語(ムスビモノガタリ)」
第1話「ぜんかマーメイド」


23歳になった阿良々木くん。

キャリアとして警部補になり、
直江津署風説課で4ヶ月間の
研修を受けることになります。

なんでも知っているお姉さん
臥煙さんの施策の1つで、
テストケースとして作られた風説課。

そこで阿良々木くんがペアを組まされたのは
26歳の女性巡査、周防全歌(すおう・ぜんか)

全歌は、水泳選手だった高校1年生の頃、
交通事故に遭い瀕死の重傷を負いますが、
人魚の肉を食し一命をとりとめ
不死となっていました。

そんなセンパイに警察官になった理由を
問われた阿良々木くん。

両親が警察官だから・・・
昔騙された詐欺師を捕まえたいから・・・

しかし、自分で言ってみて
どれもしっくりこないようです。

そんな阿良々木くんと全歌が向かったのは
直江津高校の近くにある大きな川。

この夏、この川で子供が5人も相次いで
溺れているのだそうです。
死人は出ていませんが、うち1名は重体で、
まだ意識が回復していませんでした。

5人のうち3人までが、
「見えない手」に足首をつかまれて、
水底へと引きずり込まれたと証言しており、
怪談の温床になりかねません。

そこで風説課が、風説を取り締まり、
怪異譚になる前に処理することに
なったのですが・・・



高校生の成長物語だった青春小説の
「物語シリーズ」の中でも、
23歳の大学も卒業後の
大人のレギュラー陣が描かれる異色作です。

まだ、人生を迷っている風にも見える
主人公の阿良々木くん。

自分が警察官になった理由も
明確に答えられません。

悩みながら生きている。

でも、彼の言葉で出てきます。

「なれるものになる」

先に紹介した
「なりたいものになれるのは
なろうとしたものだけ」

という熱い言葉と比べると
受取り方によっては

「なりたいものを妥協してなれるものになる」

みたいに、後ろ向き雰囲気にも一見思えます。

でも、この「結物語」や、シリーズを通しての
阿良々木くんの在り方をみていると
どうもそんな雰囲気とも少し違う。

今の自分に何ができるのか?
今、やれることをやる。

そこから自分にできることを模索し
常にその時々の自分にできることをやっていく。
それが「なれるものになる」という
生き方なんじゃないかと思えるようなお話…
というか阿良々木くんの在り方・姿勢でした。

そう考えるととても前向きですよね。

やりたいことや自分に向いていることなんて分からない。
でも、わたしたちの多くはそんな状況でも
やれることを一生懸命にやって
日々を生きていますよね。

最近ハマりだしたアニメ
「僕のヒーローアカデミア」でも
「今 僕に出来ることを」をいうタイトルの回がありました。

福井晴敏さんの短編小説集
「6ステイン」の中の一編には
「今できる最善のこと」という作品があります。

なにたいものになれなくても
やりたいことができなくても

なれるものになる
やれることをやる

これが本当の生命力、生きる力なんだと思います。

本当に命よりも大切なのであれば
それを“思っていたように”は出来なくても
違う形で表現できないか?
違う方法で同じ喜びを人に与えられないか?
出来る人の指導をすることはできないか?

などなど、やれることは出てきますし、
そこまでして、そこまでやり尽くせるからこそ
命よりも大切なことだと言えるのではないですか?


           全ての物語のために








posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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