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2017年01月14日

小説「永遠のディーバ 君たちに明日はない4 #1 勝ち逃げの女王 垣根涼介 著 新潮社」悩みという幸せに挑め



贅沢な悩み…というものがあります。
贅沢な悩みと言われるような悩みがあります。

でも、それは誰かの視点から見たら
贅沢ということであって
悩んでいる本人からしたら
本物の悩みであることに違いはありません。

ただし、その悩みを罰あたりな悩みにするか?
幸せな悩みにするかは、当人の在り方で
違ってきます。

その違いがわかれば、
周りから「そんな悩みは贅沢だ」などと
揶揄されようが、思いっきり悩むべきです。

自分自身と向き合って、向き合って、
向き合いぬいて、答えを出せばいい。

「贅沢な悩みだ」なんて言われて
しぶしぶ中途半端に手放したりしたら
それこそ贅沢です。

これまでの人生の結果として出てきた
悩みなのであれば、精一杯悩んで
答えを出すべきです。

その悩み自体を享受して、
悩みに自ら挑んでいくべきでしょう。
堂々と悩めばいいんです。



ドラマもアニメも1月期シーズンの作品が
続々とスタートしています。
良いですね〜、思いのほかいい作品があったりして
ウキウキしています。

小説「永遠のディーバ 君たちに明日はない4」
第1話「勝ち逃げの女王」 垣根涼介 著 新潮社


を読みました。

国がバックアップしている大手航空会社。
その他競合に比べても盤石な地盤が
あると思われていたその企業でも
不況の波からは逃れられず
自主退社を募っていました。

ところが、会社側が目標としていた
辞職人員を大幅に上回る希望者が殺到。

会社は辞職を思いとどまらせる必要が
出てきました。

そこで白羽の矢が立ったのが、
(株)ヒューマンリアクト。

村上真介たちのいるリストラ請負会社です。

つまり、真介たちはいつもとは逆の業務、
自主退社の背中を押す仕事ではなく
自主退社を思いとどまらせるための面接を
実施していくことになるのでした。

今回、真介が向き合うのはベテランCA。

周囲から見れば花形であるCA職に就き
高給取りの男性と結婚し子供もいる。

辞職しても、生活に困るわけではない女性。
むしろこれを機に家庭に入るのも
良いのではないかと思っている女性、
浅野貴和子、四十二歳。

真介と話をすることで貴和子の気持ちは
ゆれるのでした…



CA=キャビンアテンダント、
その昔、スチュワーデスとも呼ばれていましたね。

女性の花形の仕事。

彼女たちの現実はどうあれ世間一般的には
男性からもモテモテの花形です。

CAになって、高給取りのダンナを見つけて
子宝にも恵まれて…

一般的な女性から見たら、
もう、それだけで『勝ち組』です。

そんな貴和子が退職するか留まるか?
悩んでいるのを聞いて、
金融業界で働く独り身の親友は
贅沢な悩み過ぎて、相談に乗れないと言います。

その親友は忙しい毎日の中で
独りで飲むホンのひとときに
「それでもまあ幸せだな」と
自分のささやかな幸せを確認するのだと…。

それに比べるとアンタの悩みは
贅沢だとなるわけです。

(笑)よく分かりますね。

そう言われた後に真介との面接を受けた
貴和子は真介に尋ねます。
「このご時世に、贅沢だ、とお思いですか?」

真介の受け答えを一部抜粋引用します。
「今の生活は、あなた自身が築き上げてきたものです。
チョイスしてきたものです。
それを享受するのは、贅沢ではないでしょう」
「そしてそれは、世間の一般論とは、おのずと別の話です」

かっこいいこと言いますよね。

真介は年上の恋人・陽子の視点で描かれるときは
ロクデナシの甘えん坊のように見えますが
仕事人としてはやはりプロフェッショナルです。

ちゃんとした大人の意見を持っている。
自分の成績欲しさに無理矢理説得したりもしないし
誠実に中立の立場に立ったうえで
自分の本心からの意見を言える。

ハッとしました。
貴和子の親友の言葉に「そうだ!そうだ!贅沢だ!」
と思っていたわたしがいたからです(笑)

真介の言葉に撃沈しちゃいました。

自分に置き換えて考えてみたら分かりますよね。

わたしも決して裕福ではないにしても
ちゃんと正社員として働けていて、
本業以外にもやりたいことは沢山あって、
健康な体でそれらを追いかけることができて、
妻と息子も元気で一緒に居られる。

それでも悩みなんていくらでもあります。
家庭内でも仕事でも人生全般でも
お金のことも将来のことも悩みなんて尽きません。

一つ乗り越えてもまた次の悩みが生まれる。

わたしはそういう風に悩みと格闘しながら
生きていられる今が“当たり前の幸せ”な
人生だと捉えて生きるようにしています。

でも、その今手にしている幸せを
手にできていない人がいるからと言って
わたしが贅沢ものなのか?
それで悩んでいるなんて贅沢なのか?

いや、それは自分なりに精いっぱい生きてきた
結果でもあるのですから今ある者はまさに今
しっかりと受け取って味わっていかないといけない。

“今ここ”こそが全てだなんて言っているのですから
なおさらしっかりと享受しなければ嘘ですよね。

もしも、貴和子が悩むときに
「どうしてわたしだけこんな辛い思いをしないといけないの?」
みたいな悩み方をしていたら、
「お前ふざけんな!」
とも思うでしょうが、目の前の進退に対しての
選択をどっちを選ぶかで悩んでいるだけ、
それは、人生に挑んでいる。決断に挑んでいる。

つまり自分の…
“幸せに挑んでいる”

ということなのではないでしょうか?
どっちの幸せを取るか?
その選択肢を手にしているのも彼女の努力の結果。
精一杯、自分と向き合って悩むという幸せも
享受すれば良い。

真介が言った享受すればいいことの対象は
今手にしている家庭や彼女の状況ということであって
わたしが言っているのとは少しズレているでしょうが
そこまで全部入れて真剣に生きる幸せだと思います。

あなたは腹をくくって幸せに挑んでいますか?



             全ての物語のために








posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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