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2016年08月17日

小説「憑物語(ツキモノガタリ) よつぎドール 西尾維新 著 講談社」自己犠牲ちょっとまった



誰が犠牲になるか?

仕事の現場でも、友人たちとの話し合いでも、
家族の行事を決める場でも
そんな局面を迎えることは良く在ります。

誰かが我慢してくれれば事が進む。

それを押し付け合うような場面も在れば、
人によっては、「自分が我慢すれば…」
といつも自分を犠牲にする人もいる。

日本人はマジメな人が多いですから、
善良な人が多いですから、
そういう場面てよく見ますよね…

っていうか、わたしもついつい
「ああ、俺が我慢しておけばいいんだな」
と安直に我慢を選んでしまうことが多いです。

でも、実はそれって恩着せがましくなかったとしても
本当に自分のことを思ってくれている人にとっては
自分の味方でいてくれる人にとっては、
寂しかったり悲しかったり残念だったりすることなんですよね。

それで怒られた経験がある人も多いのではないでしょうか?



「恋物語」で小説「物語シリーズ」の
セカンドシーズンが壮絶にそして真っ当に幕を閉じ、
ここからがファイナルシーズン。
終わりの始まりということだそうです。

小説「憑物語(ツキモノガタリ) よつぎドール」
西尾維新 著 講談社


2月13日、バレンタインデー前日。
阿良々木くんは、鏡に自分の姿が映らないことに気づきます。

自分の影に潜んでいる元吸血鬼の忍ちゃんに
血を吸わせたわけでもないのに、
自然と吸血鬼性が増しているようだ…

と考えた阿良々木くんは、忍と相談の結果、
好ましくはないが式神少女の
斧乃木余接ちゃんに意見を求めることになります。

結局、忍ちゃんが余接ちゃんだけではなく
暴力陰陽師の影縫余弦も登場し、
阿良々木くんも忍ちゃんも苦手な相手に
阿良々木くんが陥っている状況を確認してもらうことに。

阿良々木はどうなっていまうのか…



今回のお話で、阿良々木くんが問われるのは
自己犠牲でした。

自己犠牲をできるかどうか?ではありません。

阿良々木暦というキャラクターは
最初から自己犠牲精神の男でした。

自分の命を投げ出すことで他のみんなが助かるなら
喜んで投げ出そうとする。

今回はそんな在り方自体が問われるわけです。

自己犠牲というのは一見尊いものに思われる。

自分を犠牲にしてでも他者を助ける。
なかなか出来ることではありません。

今回の阿良々木くんもそんな姿勢で
事の解決に当たろうとするのですが、
斧乃木余接ちゃんに言われてしまいます。

それでは阿良々木くんのことを
大切に思っている人たちはどうなるんだ?…と。

結局は、そういう人たちにも犠牲を強いることに
なってしまうじゃないかと。

わたしがこのシリーズをただの萌えアニメやその原作ではなく
心の成長のために息子に呼んで欲しいと思っているのは
青春期に子どもたちが自問自答し成長していくときに
大切な問題をとても分かりやすく、バランス良く
投げかけてくれる作品だと感じているからです。

この作品のなかで影縫さんに阿良々木くんも言われますが
あんまり自己陶酔するなよ…

なんて忠告も出てくる。

阿良々木くんが基本的に自己犠牲をも
いとわないキャラクターなのは
献身ということの尊さや、思いやりが
真っ当に描かられているからでしょうが、
反対側からの視点というのもドンドン入ってくる。

もちろん、災害現場での救出活動や
国や家族を守るために戦場に行った人たちに
その自己犠牲はどうなの?なんて問うのは
それはそれで浅い問いです。

そんなことは考えた上での、
更に上の思考、更に先の決断と
どうしようもない状況というのもある。

でも、そんな“正義”に魅せられて、
そっちに傾倒しすぎると周囲を悲しませかねないよ。
という注意が入っている。

何が正しいかではなく、
どうあれば自分も含めたみんなが幸せになれるか?

が基本で、自分だろうが他者だろうが
犠牲が必要という考えは本当の意味でのギリギリまで
持たないようにする…

そういう当たり前の思考・精神が
これは、青少年だけではなく
わたしたち大人にも必要ですよね。

自己犠牲や誰かが犠牲になればいいや、
という状況に普段の生活の中で行きあたった場合、
具体的な解決策として…というか
解決策を考えるための具体的な方法として、
時間が許す限り、ブレインストーミングすることを
おススメしたいです。

つまり、みんなが幸せになれるアイディアを模索する。
これって、やってみると思っていた以上に
効果が出ますよ。



                 全ての物語のために










posted by ストーリーセラピスト at 07:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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