お知らせ 2019年10月1日からこのブログ
「あなたの幸せ力を引き出すストーリーセラピー【ストセラ】」は
https://storytherapy.net/
へ移行します。

こちらのseesaa版は、これまでの記事のアーカイブとして残します。
今後とも、よろしくお願いいたします。

2017年01月07日

小説「張り込み姫 君たちに明日はない3 #4 張り込み姫 垣根涼介 著 新潮社」今の仕事を夢の実現に近付けるために



ミュージシャンを目指す、映画監督を目指す、
小説家を目指す、役者を目指す、アイドルを目指す、
プロスポーツ選手を目指す…

注目を集める分、そういう仕事を目指す人も多い。

わたしもそうでした。
目指していたのは映画監督。

わたしが現在勤めている会社は
映画製作や配給なども手掛けるグループ企業がある。

頑張れば、今の会社に勤めながらも
その道をまだ目指せるところに実はいる。

先日、社内報で知りました。
元社員が、そのグループ企業制作作品で
脚本・監督を務めた映画が公開される。

大手アイドル事務所のタレントさん主演の恋愛映画で
話題も集めるであろう全国ロードショー作品です。

社内報でそういうものを見て不思議でした。

これが十数年前だったら、悔しくて仕方なかったでしょう。
当時の自分なら、間違いなく転属願いを出したでしょうし
それが叶わないまま他の同僚が
その夢を叶える姿を見たいたら…

しかし、今はそんな気分にはならない。

それは年齢的に夢への「熱」が冷めたということでしょうか?

若い人から観たら、確かにそう見えるかもしれません。

確かに、ここでこうして話題に挙げるくらいですから
全く何も感じていないとは言えない。

むしろ、感慨深いものはある。
「懐かしさ」めいた感覚。

その突き放し感を『冷めてるな〜』と
とられるのかもしれません。

若い時のわたしならそう受け取っていたと思います。
しかし、今、当時のような夢の追い方をしていない自分の
胸の中にある思いを感じてみると、
『冷めている』なんてとんでもない。

相変わらずマグマです。熱いこと熱いこと。

わたしはカレーライスが大好きなのですが、
カレールーをグツグツ温めているとき…
あのグツグツ感、気泡が上がってきてボコボコと
表面が音を立てているあの感じ。

自分の中のマグマはそんな感じです。
ただ、その向かう先が違う。

映画監督という職業に憧れていた
あのころとは全く異質のものになっているんですね。

今でもすでにその『熱』で仕事ができているし
今までの人生を踏まえて次なるステップに
進みたいと今もがいているけれども
まったく「映画監督」という職業には向かっていない。

ただ、映画監督に向かっていたとしても
いま目指しているステップアップに向かうにしても
次なる“何か”を掴んで成長しなきゃならないだろうな…

というのは感じているんですよね。
結局そのためには、今の仕事でも人生全般でも
それそのものと、同時に自分自身と、
真剣に向き合っていくことでしか
答えは出せないんですよね。



年が明けてもう1週間ですか。
わたしは数年ぶりに大晦日と元旦が休みだったので
数年ぶりに「お正月気分」を味わえたのですが、
今、本当の冬休みで三連休中なので、正月気分が
全く抜けていません。世間ズレしちゃってます。
でもいいや!今まで味わえなかった分味わっちゃえ!(笑)

小説「張り込み姫 君たちに明日はない3」
第4話 「張り込み姫」 垣根涼介 著 新潮社


を読んでいます。

二十八歳の日野恵は、真潮社内では異色の
写真週刊誌の編集部勤務です。

東京大学の文Vを卒業後、真潮社に入社し、
少なくとも入社時は、典型的な文学畑志望者でした。

部署替えを上司に直訴したり、会社を去って行くものも
少なくはない部署。

しかし、恵は入社“その日”までの六年間、
夜討ち朝駆けは当たり前の、不規則極まりない生活にも
耐えてきました。

人からは好かれない仕事。
罵声を浴びせられたり、包丁を持って追い掛け回され
命の危険も感じたり。恨まれることも多い仕事。

その日、写真週刊誌の事実上廃刊、
そして部署の解散が言い渡され、
そんな生活ももうすぐ終わりだ。
安堵する自分がいました。

そして、そんな彼女の辞職勧告面接をするのが
村上真介でした…

真介と対話した恵は、かすかながら“熱”を感じ、
自分の仕事と人生に向き合うことになります…。



一冊に4つのエピソードがあって
その最後の話です。

もっとも多くのページが割かれているように
思えます。

ただシリーズ三冊目。
その一冊ごとにテーマがあるのでしょうか?
二冊目までを読んだのがもう数年前なので
あまりはっきりと覚えているわけではないのですが
この三冊目はこれまでとは違う印象があります。

リストラの面接対象者が、
自分の夢、好きなこと、希望の職種、
在りたい姿などなど、自己実現に向けて
考えているということ。
そのあたりが共通している。

リストラの話なのに、会社にしがみつこうとする
ガツガツ感が4人とも感じられないんですね。

一冊目なんてほんとにハードで、
真介も胸倉掴まれたり殴られたりしていたように
記憶しています。

しかし、今回はみんな穏やかに真介と向き合う。
そして、自分の中にあるものを真介との
対話を通じて整理していく。

また、真介自身も対話をしながら
自分の考えが整理されていったりするのも
面白いですね。

恵が真潮社に内定したとき、
東北の故郷の父親は親戚を呼んでの
祝賀会を開くほどの喜びようでした。

文芸少女だった恵が文芸書の歴史の深い
大手の出版社で働ける。
親としてこんなに喜ばしいことはありません。

しかし、間もなくして恵の配属先が
写真週刊誌の編集部だとわかり肩を落とします。

それでも、その時に父に言われた言葉が
なぜか恵の中には残っていました。

そしてその言葉を読んで、
わたしも救われるような思いがしました。

『どんな仕事でも、真面目に取り組んでさえいれば、
やがては自分だけの何かが見えてくるものだ』


幸いにも、わたしは一度、自分なりの“何か”が
見えたという経験をしています。

映画監督を目指して習作を作り
応募をしつつ、生活のために始めたいまの仕事。

やがて、わたしの真実に一つだけ気づきました。

自分が作った映画に感動してもらって
観てくれた人たちが自分たちの
人生の問題を解決していく…

そんな力の一部にでもなれたらいい。

そして、実は映画ではなく、今の仕事で
電話での相談受けを通じてその夢を叶えていたことに
気づいたんですね。

困っていることを聞いて、解決に向けてのサポートをする。

本質は何も変わらない。
それからは俄然、いまの仕事に対する向き合い方も
変わりました。

その時点が一つだけ“何か”が見えたところ。
あるいは、“何か”の本質に少し近づいたところ、
なのかも知れませんが、
大きな気づきのポイントではありました。

だから、わざわざ人がやりたがらない
責任者としてクレーム対応までをやらなければならない
部署に志願していきました。

さらに“何か”を掴むために。

それでも、どうしてもまだ自分を誤魔化している部分がある。
というのを自覚しています。

今の仕事をやっている以上は真摯に向き合いたい。
だから自分を奮い立たせるために
“どんな仕事も本質は同じだ”という真実を
悪い意味で利用しようとしている。

でも自分に嘘はつけません。
映画や物語作品に触れなければ…または、
いつかはまた自分でも作らなければ
酸欠状態でぶっ倒れる。

それはわかっています。
ただ誤魔化して引き延ばしているだけ。

自分だけの何かが見えてきたら
今度はその次のステップに進まないといけない。

それをもしかしたら先延ばしにしているのかも…
なんて思うと焦りもして、
いまは、打たれながらも“何か”を得ていこうと
人生という大仕事全体として捉えて
もがいているところです。


            全ての物語のために












ラベル:垣根涼介 #4 『冷めている』なんてとんでもない 若い人から観たら 年齢的に夢への「熱」が冷めたということでしょうか? 映画監督を目指す 現在勤めている会社 3 胸の中にある思いを感じてみる 感慨深いものはある 君たちに明日はない 役者を目指す ミュージシャンを目指す 張り込み姫 相変わらずマグマ 当時のような夢の追い方をしていない 若い時のわたしならそう受け取っていた 冷めてる 小説 もがいて 悔しくて仕方なかった 自分だけの何かが見えてきたら 小説家を目指す 酸欠状態でぶっ倒れる 自分に嘘はつけません 自分の中のマグマ 映画や物語作品に触れなければ 悪い意味で利用しようとしている 自分を奮い立たせるために プロスポーツ選手を目指す まだ自分を誤魔化している部分がある 元社員が さらに“何か”を掴むために アイドルを目指す 自分たちの 人生の問題を解決していく 新潮社 自分が作った映画に感動してもらって 自分なりの“何か”が 見えたという経験 今の仕事を夢の実現に近付けるために 脚本・監督を務めた映画が公開 真剣に向き合っていくことでしか 「懐かしさ」めいた感覚 次なる“何か”を掴んで成長しなきゃ 先日、社内報で知りました 次なるステップ 今までの人生を踏まえて あのころとは全く異質のもの
posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。