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2016年07月06日

小説「偽物語 下 つきひフェニックス 西尾維新 著 講談社」知識は知識、でもその活用は無限大



知らなかったことを知って感心することがあります。
感心というより、本当は“感動”と言っても良いのかも。

へぇ〜〜〜〜っ!!
そうなんだ〜〜〜〜!!

ってヤツです。

本能として、知的欲求をわたしたちは持っている。

哺乳類の中でも特別に人間が突出した本能であることは
間違いないでしょう。

ところが、
わたしは自分でもその欲求を疑ってしまうくらい
周囲のことがどうでもよくなっちゃう時もあります。

「基本的に他人に興味ないでしょう?」

とよく言われていた時期もあるくらい。
わたしにそう言ったことがある人は、
この人は『人に興味を持たない人』なんて
今でも、そんな枠にはめちゃっているかもしれません。

そして、悪いことに、わたしが
どーでもいーなー…ってなモードになっているときに
そういう知人に再会して
「やっぱりこの人は、相変わらずそうなんだ」
って、確信させちゃったりしていることでしょう(泣)

しかし、ヒト、モノ、コトの分け隔てなく
わたしをふくめた全人類に知的欲求はある。
本能ですから。

自分でもさして周囲に興味がないと
自覚していたとしても「へぇ〜」と思ってしまうことがある
という事実がその証拠です。

だから、一昔前に「ウンチク芸人」が
もてはやされたのも頷けます。

今でも、クイズ番組やバラエティ番組には、
そんなわたしたちの知的欲求を
面白おかしく満たしてくれるものが沢山ありますよね。

カリスマ講師であり何でも知ってそうな
「今でしょ!」の林修先生に、「知ってました?」
と聞いて判定されるなんてバラエティも面白いですよね。

何でも知っていそうなカリスマ講師でさえ知らないことがある。
林修先生は自らそうやって「知らなかった〜!!」という部分を
みんなに見せている。

無知の知。とても好感を持ってしまいます。



文章も、映像も、音楽も、リズムやテンポというものがあります。
作家、演出家、編集者…創る側の人の個性が
自然と出てくる部分でもあるのかもしれません。
そして、受け手のわたしたちの感性によって、
合う合わないを何となく嗅ぎ分けて、好んで触れるようになる。
活字離れしている人たちにも、非常に取っつきやすいと思われる
心地よいテンポの小説

小説「偽物語」 下巻 「つきひフェニックス」
西尾維新 著 講談社


を読破しました。

ファイヤーシスターズ…
主人公、阿良々木 暦くんの二人の妹に
焦点をあてた「偽物語」

上の妹、中学三年生の
阿良々木 火憐のお話だった上巻に続き、
この下巻は、
下の妹、中学二年生の
阿良々木 月火ちゃんにまつわるお話。

夏休み、火憐にかこい火蜂という怪異をしかけた
詐欺師、貝木を町から追い出した阿良々木くんに、
火憐ちゃんが頼みごとをしてきます。

地元の体育会系女子の憧れの的、
スターである先輩、神原駿河を
紹介して欲しいというのです。

阿良々木くんにとっては同じ高校の後輩。
しかも、以前に怪異がらみで
神原の問題の解決を手伝ったことから
神原に異常に慕われてしまっているのでした。

火憐ちゃん曰く、非公認の神原ファンクラブでも
みんなが崇める神原先輩が神のように崇める
阿良々木センパイの存在が話題になっているのだとか。

スポーツ中学生の憧れの的である火憐ちゃんも
神原先輩のファンの一人。

兄妹のおバカなやりとりのあと、
仕方なく神原に約束を取り付け、
これまた兄妹の微笑ましくもおバカなやりとりの結果、
「あたしにとっては180キロまでは重さじゃねー」
と言う火憐ちゃんに肩車をされながら、
徒歩で火憐を伴って神原家を目指す阿良々木くん。

と、「そこの鬼畜なおにーやん」
と唐突に呼び止められる阿良々木兄妹。

見ると、何故かポストの上に居る
京都弁のキレイ系のお姉さん。

彼女は阿良々木くんに、道をたずねるのですが…



影縫と名乗ったそのキレイ系お姉さんは
塾の場所を聞いてきました。

日本全国の塾の名前と場所を知っていそうな
クラスメイトで委員長の羽川翼に
連絡する口実ができたとばかりに喜び勇んで
羽川に電話をする阿良々木くん。

羽川もさすがで、「知ってるよ」と教えてくれます。
ホントにお前は何でも知ってるなという阿良々木くんに
羽川の決めゼリフで返されます。

「何でもは知らないわよ、知ってることだけ」

羽川なりに自分を律する言葉でもあるのかも知れません。

凡人から見れば、超がつくほどの物知りである羽川翼。

しかし、物語の冒頭部分で
阿良々木くんは羽川の本当の凄さは
その「知識の活用」にこそあるのだと思考しました。


わたしは、ウンチク芸人がもてはやされていたころ
書店に面珍で並ぶ「ウンチク芸人本」を見ながら
違和感を感じていました。

ズレを感じていました。

確かに凄い雑学だと思うし、わたし自身
彼らの雑学の多さに感動していました。

でも、それだけだとどうしてもズレを感じる。

わたし自身も読書家です。
普通の人から見たら超読書家でしょう。

それでも、本当の読書家から見たら“偽物”です。
読書家でなくてもウンチク芸人さんたちから見ても
大したことのない“偽物”の読書家だろうと思います。

なぜなら、わたしは興味のあることの本は
どんどん読んでいきますが、
それは非常に狭い範囲のことです。

しかも、読んだことを覚えて(暗記して)いるのかと言えば
ほとんど覚えていません。

大事なことは自分の言葉に変換されてから記憶となる…

から、正確な知識としては蓄積されない。

でも、その読書へのスタンスを持っていてよかったと思います。
知識を入れることにだけ躍起になるより
知っていることを凄いことのように披露するより
そういうことにズレを感じられる感性を持っていてよかった。

並行して紹介している福井晴敏さんの長編小説
「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」の
前半でも出てきた大好きな考え方。

勉強とは本来、現状に働きかけるための材料を
身の内に取り込む作業。
今を超える力を創りだすための材料集め。

それを、もっと端的に表現したのがこの
「知識の活用」という言葉ではないでしょうか。

わたしには知的欲求が確かにある。
でも、覚えるのは苦手です。

暗記はできない。
それよりも、感じ入った部分が自分の中で消化されて
自分の言葉として思いを伴って表現できるようになったとき
やっと“覚えた”と思える。

いやその時には、どこかの本に
そんなことが書いてあったかどうかすら忘れていて
自分の内から発した考えだと思ってしまっています。

だから、「何かおすすめの本はない?」
とか聞かれて薦めた本の内容を聞かれて困ることがあります。
内容をあまり覚えていないから。
挙句の果てに、お薦めの本を聞いてきた相手に
「読んだ意味ないじゃん」なんて言われることもあります。

でも、わたしはそれでこそ身になる読書と割り切っています。
本当はもっと記憶に留めたい。覚えたいとも思うのですが、
そんなことに費やす時間よりも
学んだことの活用にいそしむ方が忙しい。
というか、正直に言えばそう在りたい。
それを目指しているというところでしょうか?

知的欲求もあるけれど、知識活用欲求…
探究心、創造への欲求の方が強い。

それも、自分が興味を持っているという
狭い条件付きで…。

「何でもはしらないわよ、知ってることだけ」

わたしの場合は、
「ほとんど知りません。知ってることだけ…
それも怪しいけど、新しく考えましょう」
みたいな感じなのかな。

知ってることの活用法は無限大ですから。


              全ての物語のために

















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posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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