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2016年06月22日

小説「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) 福井晴敏 著 角川書店 #7 黒いユニコーン」その6 受け止める力 もたれかかる重圧



幸せになる覚悟は、いろいろな瞬間でしてきました。

その中の一つで、恋愛に対して
ある覚悟をした瞬間を覚えています。

20代のちょうど真ん中でした。

憧れていた年上の女性との
大恋愛と大失恋を経験して、
無気力な状態になっていた自分を省み、
そこから再び立ち上がったとき、
「強くなろう」と決めたんですね。

どんなふうに強くなろうと決めたのか?

恋愛に依存しない男になろう。
恋人に依存しない男になろう。
精神的に自立した男になろう。

そういう意味で強くなろうと決めたんですね。

それまでの間は失恋の傷を埋めるために
友人と居る時間を増やしたり、
同じように失恋で苦しんでいる女性と
一緒に過ごしたりしていました。

でもそうやってもたれたり
もたれ合ったりしていないと
絶っていられないと言うのでは、
本当に幸せな関係は築けないと思ったんです。



本を読みながら取っているメモには
あと2つの題材があったんですが、
もういい加減次に進みたいのでこの巻からは
これを最後にします!

小説「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」
第7巻 「黒いユニコーン」 福井晴敏 著 角川書店


バナージが助けたいオードリー。
その正体はジオンのお姫様、ミネバ・ラオ・ザビ。

なのですが、ミネバを助けようとする
バナージの前に立ちはだかるのは
ミネバに恋するリディ少尉の他にもう1人。

それがミネバを姫と仰ぎ守る立場にいるはずの
マリーダです。

マリーダは瀕死の状態のまま
アルベルトによって地球に運ばれ
ビスト財団総主代行となっている
マーサのもとで“再調整”をされていました。

いわゆる洗脳ですね。

しかし、薬と刷り込みによっての
即席の洗脳のようなもので、
刺激を与えると元に戻る可能性もある。

戦いの中、父のように慕っていたジンネマンの声に
そのマリーダの声が揺らぐシーンが描かれます。

マスターが求めるものを求め
マスターの希望をかなえるのが自分の役目。
そう植え付けられ、マリーダという名前も取り上げられ
プルトゥエルブという“検体名”で呼ばれていた彼女。

心のマスターであるジンネマンの声に
「惑わされるな」と入ってきたのは
自分をプルトゥエルブと呼ぶ
ビスト財団側のマスター、アルベルトです。



2人の間で揺れるマリーダの思惟をあらわした文章があります。

『受け止める力を湛えた目の前の男とは対照的に、
もたれかかる重圧を感じさせる瞳――。』
(P273より引用、改行はブログ筆者による)

アルベルトは《ネェル・アーガマ》で
身をていして自分を守ってくれたマリーダに
惹かれていました。

しかし叔母のマーサに逆らえず、
マリーダの“再調整”に目をつぶってしまった。
マリーダとともに居たい反面
そんなことをさせていることに苦しんでもいます。

ジンネマンは売春宿から自分を救いだして
父のように受け止めてくれた存在。

どちらが受け止める力を湛えた男で
どちらがもたれかかる重圧を感じさせる男か…

わかりますよね?

ミネバにとっての、バナージとリディも
似たような違いが感じられたんじゃないかと想像できます。

わたしたちは大人になって
何度恋愛を経験しても、
恋は常に初心者みたいなものです。

通常とは違う甘い感情。
その心地好さは溺れることもまたよし…
と思わせるような何かがあるものです。

そして、それを失った時、
それは半身をうしなったような
大きな傷が心に残る。

とてつもない喪失感が残るわけです。

だから、その穴を代わりの何かで埋めたくなる。

でも、そんな恋愛をしているうちは、
本当は“大人”ではありません。

その穴を埋めるために求める恋を依存という。
わたしはそう感じたので、
再起するときに「強くなろう」と思ったのです。

その穴は自分で埋めるものだと感じた。

惹かれあうこと、愛し合うことを否定したわけじゃない。
ただ、自分の穴を埋めることを相手にもとめるのは
自分の期待を押し付けることになるだろうし、
いつかその相手が“個”であることを自覚したとき
『裏切られた』なんて身勝手な感情を抱く。

そんな依存関係で、幸せな関係は築けない。

誰だって寂しさは持っているし、
愛したい愛されたいと思っている。

でも、幸せを育み維持していくなら
そこにはまずは“個”としての強さが必要。

だから、相手と自分の境界線をわきまえて
愛されることを身勝手に求めず、
自分にできることだけしっかりと為す…

つまり愛することだけは自分で決める。
という強さを持てるようになろうと思ったんですね。

これは、恋愛に限ったことではありません。

むしろ親子のように血のつながった関係だと
さらに求められる強さです。

親はわが子が自分を嫌っているからと言って
わが子を捨てたり嫌ったりしていい立場ではない。

当たり前に、わが子の存在そのものに
喜びを感じられなければ“親”とは言えない。

だから、恋愛で依存関係から抜け出せない内は
親になる資格はまだない。

すなわち“大人”ではないわけです。

そう言っているわたしも、
妻や息子がいない世界なんて今は考えられません。

絶対に失いたくない。

失ったりしたら正気でいられるかどうかすら
自信がありません。

でも、元気でさえいてくれたら、
嫌われても憎まれても、
わたしは喜びを感じていられるでしょう。

彼らが生きているという証として
泣いたり笑ったり怒ったり、
好きになったり嫌いになったりしているわけですから。

そう感じられる自分になろうと決心したのが
わたしの幸せになる覚悟でした。


                全ての物語のために













posted by ストーリーセラピスト at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ストーリーセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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